アニメ産業の市場規模 初の3兆円超え 海外展開の好調続く

2023年のアニメ産業の市場規模は海外展開の好調が続いていることなどから過去最高だった前年を上回り、初めて3兆円を超えました。

アニメーションの制作会社などで作る日本動画協会は、アニメ産業の市場規模を調査し「アニメ産業レポート」としてまとめていて、このほど2023年の結果がまとまりました。

それによりますと「テレビ」や「配信」など9項目の市場について調査した結果、市場規模は全体で3兆3465億円で、過去最高だった前年を14%余り上回り、初めて3兆円を超えました。

調査項目のうち最も多かったのが海外との番組契約やグッズ販売など「海外展開」で、前年を18%上回る1兆7222億円となり、全体の半分以上を占めています。

また「配信」は継続的に市場を伸ばしていて、前年の1.5倍の2501億円となりました。

このほか「商品化」が7008億円、「ライブ」が1081億円、「テレビ」が973億円、「映画」が681億円などとなっています。

「アニメ産業レポート」の増田弘道編集統括は「配信やネットの力も相まって海外市場が急速に伸びていて、アニメ市場全体の推進力となっている。国内の根強い人気だけでなく、世界的にアニメファンは増えていて、勢いが出ている」と話していました。

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