「救急救命士」の国家資格を生かしながら「警備員」として働く「二刀流」スタッフがいま、千葉県の成田空港で活躍しています。
救急救命士の腕章を輝かせながら、空港の隅々に目を光らせているのは、大手の警備会社の匹田英瑠さんです。
警備会社大手 セコム 匹田英瑠 さん
「もともと警備員であるし、いまも警備員なので、搬送ルートはすべて熟知したうえで、どうしたらお客様にとって負担が少ない、かつ迅速な搬送になるのかなというのを考えている」
普段は警備員として、扉が施錠されているか、ゴミ箱の中に不審物がないかなど、旅客ターミナルを巡回しています。
一方で、急患が発生したときは、ターミナルに配備された救護バッグの医療機器を扱って初動対応に当たるほか、患者をスムーズに救急隊へ引き継ぐなどして、救急救命士の国家資格を生かした業務に当たっています。
警備会社大手 セコム 匹田英瑠 さん
「フライトがあるお客様だとフライトに乗れなくなってしまうとか責任もあるので、しっかりお客さまの現状を観察することを心がけている」
成田空港では、2024年4月から匹田さんのような警備員と救命士の「二刀流」で働くスタッフ4人が活躍しています。
4人は、成田空港に配備されてから10月末までに110人の患者を手当てしていて、中には上空の飛行機と地上との気圧の変化で体調を崩した人もいたといいます。
この警備会社によりますと、救命士と警備員の「二刀流」スタッフを国内の空港に配置するのは初めての取り組みとみられていて、成田空港会社の担当者も期待を膨らませます。
NAA保安警備部 八重樫彰 マネージャー
「救命士の腕章をつけていると安心というような声はあるとセコムから聞いた。お客様や空港会社の職員に安心感を与えられるというところで、とても頼もしく感じている」
警備会社の担当者は、ほかの空港への配置は実績を踏まえて慎重に判断していきたいとしています。