仏ChattoChatto社、反AIに焼かれる
2024/9/6、フランスの出版社ChattoChatto社が、自社のイメージキャラクター「チャットちゃん」を発表。直後、それがAI生成物だとして反AIが群がり、焼かれる…
というほど激しい攻撃は受けていないのだが、翌9/7にかけてChattoChatto社はこのキャラクターをあっさり取り下げ、「二度とAIは使わない」等と発言。キャンセル・カルチャー攻撃が成功した。
これらのイラストは、ChattoChatto社が自力で作成したものではなく、「おしつじ(@your_shitsuji)」氏に依頼して納品させたものであるため、反AI的には「フランスの出版社が手描き詐称のAI野郎に騙された」というストーリーになっているが、この出版社は納品物がAIを使って作画されている事を元々知っていたので、「手描き詐称」も「騙された」も両方ウソである。
つまり「別に全く騙されておらず、元々AI使用を知らされていたのに、反AIが群がってきた途端慌てて全部無かった事にした」という話なので、むしろこの会社の方に問題がある。会社自身もそれを認めている。
日本国内では「反AIは無視すれば問題ない」というコンセンサスが出来上がりつつあり、キャンセル・カルチャーも以前ほど成功しなくなっているが、相手を選べばまだまだ通用するという事である。
なお、相手がフランスの出版社ということで、EU AI Actに言及している反AIもいるが、EU AI Actはアメリカ製AIのヨーロッパ進出を妨害するための法律なので、本件のような話には全く関係がない。
この話はその後「TwitterのポストにAIタグを付けるか否か」という本件と関係ない話にズレて行った。それらも「出版社が騙された」というデマをベースにしている。
反AIはAI使用罪が存在すると思っている集団なので、そういう大きな誤りを無視して「AIタグを付けるか付けないか」みたいなどうでもいい細部だけを詰めても全く意味はない。


コメント
22024年9月7日 23:29 に私がコメントしたのち、当事者の「おしつじ」さんが本件について法的措置に動くことをあきらかにしました。「法的措置」が刑事か民事か、またはその両方かはわかりませんが、名誉毀損が親告罪であることを理由に本件が合法であることを主張することはできなくなるかもしれません。
〔以下は 2024年9月7日 23:29 の書き込みに若干の修正をしたもの〕
生成 AI のユーザーがそれを利用してゐないと〔いって〕他人を欺いて財物や財産上不法の利益を得たといふことなら、刑法第二百四十六条の詐欺にあたる。
この様な特定の人物の名誉を損ふ犯罪の事実を公然と摘示することは、本件ではそれが虚偽であったから当然であるが、その事実がたとひ真実であっても刑法第二百三十条の名誉毀損になる。
もっとも、名誉毀損の罪は親告罪であり、二次創作作家やそのファンの一部には告訴が無い限り親告罪は合法だと主張するものがゐることから、本件の名誉毀損も合法だと思はれてゐるのかも知れない。
AI利用者の事を考えるなら、「二度とAI使わない」宣言する意味が無い。取引の際のやりとりを今まで以上に強化すればいいだけ。この騒動で、反AIの方がイラストファン相手に商売しやすい。けど、何かあったとき飛び火するのは嫌だし、将来風向きが変わるかもしれないし。その結果、「これをネタにAI利用者を攻撃するなよ。自分の頭で考えろ。俺たちは自分たちで考えてこうしてるだけ(だから将来また考えてAI利用OKにするかもね)」本場の非常に洗練されたキャンセルカルチャー利用の利益誘導。アメリカAI排除もやってるし、やっぱりこういうのはヨーロッパが上手。