勝負しないで期待するな。
宮城県在住の女性S様から「仙台で夕食に付き合って欲しい。食事代と片道交通費は出します」と連絡をもらった。私の正しい使い方である。片道分と言うことは、その後は自分で頑張れと言うことなのだろう。いろいろな人がいるから、片道分が精一杯と言う人もいれば、食事代も出してあげている上に交通費も半分出してあげているんですよ的な人もいる。金がなくても、気持ちがあるなら行く。逆に「こんなにしてあげてるんだから」的な空気感を出されると、頼んでないよと思う。S様が、どちらなのかはわからない。私は、売られた喧嘩を買うような気持ちで、仙台に行った。
S様は、悪気のない綺麗な女性だった。悪気はないのだが、思いやりもなかった。なんと言うか、ズレている気がした。私がその店に行きたいと昔からずっと思っていて、その店の食事をご馳走してくださったのなら感謝もするが、はるばる仙台くんだりまで来て、S様が食べたかったものを食べて、ご馳走してあげました的な空気感を出されると、何かが違うと思う。私のご足労が加味されていない。私の今夜の寝床や、私の帰りの交通手段が加味されていない。ご馳走をしてもらったのに、損をした気持ちになった。おそらく、私にだけではなく様々な場面でS様は似たようなことをやっているのだろうなと思った。私の真剣が光った。よし、斬ろう。一回ぶった斬ろうと光った。
S様よ、よく聞いてください。あなたは「何かをしてあげた」と思っているが、相手は「何もしてもらっていない」と思っている可能性が高い。少なくとも、私は損をした気持ちになっている。あなたは満たされたかもしれないが、私は損なわれている。これは、非常にもったいないことだ。S様よ、あなたは人間関係を築くことが苦手だと言った。原因は、こんなところにあるのかもしれない。大人になると、誰も本当のことを言わなくなる。本当のことを言って逆恨みをされるくらいなら、なんにも言わずにふわっと消える。S様よ、よく聞いてください。あなたは、勝負をしないで期待をしている。なんにもしないで、おいしいところだけを取ろうとしている。これは、非常にもったいないことだ。それではダンスを踊れない。
S様は「勝負をしないで期待をしている」と言う言葉が刺さったみたいで、涙を流した。私は、勝負をしないで期待ばかりをしていましたと言って泣いた。私の一撃が、S様の癖を一刀両断した。そこから、会話の空気感が変わった。本当の会話がはじまった。極めて良好な、充実した時間になった。誤解されると困るが、私は手当たり次第に斬りまくるバーサーカーみたいな人間ではない。人間を斬るのではなく、人間の悪癖を斬るのである。この悪癖がこの人を苦しめていると感じた根源のようなものを瞬時に見定め、それをパシッ!と斬るのである。これには、経験と技術がいる。
S様は言った。私の友達が前に坂爪さんに会っている。その日以来、友達は露骨に元気になった。坂爪さんとの時間はどんなだったのか聞いたら、友達は「地獄のように楽しかった」と言った。地獄のように楽しいってなんだよと思った。楽しいことも苦しいこともあったし、自分の嫌なところが浮き彫りになって何度も自分に絶望したけど、汚れに気づけたから、掃除することができた。そんなことを友達は言った。だから、私も勇気を出して連絡した。S様から「坂爪さんは期待をすることはないのですか」と聞かれた。私は、率直に「もらえるなら帰りの交通費ももらいたいと言う期待はある。だが、言葉にしないで期待だけすることはしない。期待と言うより勝負をしている」と言った。長ったらしい説明や、正論や一般論、自分を安全な場所に置いたまま人の心を斬ることはできない。ひと太刀に命を込める。そう言ったら、S様は「私はそれが怖いんだな」と言って泣いた。美しい涙だった。これから名古屋に行く。
おおまかな予定
12月21日(土)愛知県名古屋市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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