全国高校駅伝に広島県勢4チーム出場 男女計15回優勝の強さの源は
京都・都大路でたすきをつなぐ全国高校駅伝競走大会(日本陸上競技連盟など主催)は22日、スタートの号砲が鳴る。出場枠が増えた今年は、広島県内から男女各2チームが出場する。広島勢は、男子が過去74回で優勝13回、女子が過去35回で優勝2回と力を見せつけてきた。強さの秘密は――。
今大会から都道府県代表に加え、男女とも全国11地区代表が出場する。広島県代表は男子が伝統校の世羅、女子が昨年、記念大会の地区代表枠で初出場した銀河学院。中国地区代表として男子は西条農、女子は世羅が出る。
長距離王国広島の歴史は、戦前にさかのぼる。
1931(昭和6)年、県内を走る中国駅伝の第1回大会が開かれた。日本三大駅伝の一つに数えられ、95年まで開催。後を継ぐ形で、全国都道府県対抗男子駅伝競走大会が県内で毎年開かれている。県内を走る駅伝大会はほかにもあり、身近な競技として駅伝が浸透している。
その広島で、高校駅伝を牽引(けんいん)してきたのが世羅だ。
世羅は1950年の男子第1回大会に出場すると見事に優勝し、第2回大会も連覇した。男子は11回の歴代最多優勝を誇り、女子も優勝2回。2015年と20年は男女とも頂点に立ち、男子は21年も栄冠に輝いた。
「他校に知られないよう内緒にと…」
最先端の練習を採り入れてきた。
陸上競技部OB・OG会監事…