上司から繰り返しパワーハラスメントを受け鬱状態になったとして、奈良県内に住むウクライナ人女性(27)が、勤務先だったヘリ運航会社「アカギヘリコプター」(東京都)に550万円の損害賠償を求めた訴訟は、奈良地裁で和解が成立した。関係者が8日、明らかにした。会社側が解決金を支払う。10月31日付。
訴状によると、女性は平成30年8月から同社の奈良市内の営業所で契約社員として働き、資材調達業務に従事。令和2年1月ごろから、上司の男性課長からパワハラを受けるようになり「まるで野良犬や、気持ち悪い」「ごみに見えるこいつ」などと日常的に暴言を浴びせられ、3年5月に鬱状態と診断された。
女性は今年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、帰国すれば国家反逆罪に問われる恐れがあるため、会社側の了承を得てロシア関連の取引業務から外れていたが、課長は「仕事を選ぶ人間」とのメールを他の従業員や女性に一斉送信。営業所内で「ウクライナも悪い」などと発言した。
解決金の額は明らかにされていない。女性はすでに退職している。
アカギヘリコプターはパワハラの事実を認めた上で「大変申し訳なく思っている。再発防止に努めていく」と話している。