かづの厚生病院 岩手医科大が小児科の入院受け入れ中止の方針
鹿角市にある「かづの厚生病院」の小児科に常勤医師を派遣している岩手医科大学は、市に対して来年度から小児科への医師の派遣を取りやめ、入院の受け入れも中止する方針を示したことがわかりました。
鹿角市によりますと、ことし10月に岩手医科大学の学長が市役所を訪れ、かづの厚生病院の小児科について、来年度から常勤医師の派遣を取りやめ、入院の受け入れも中止するとの説明を受けたということです。
現在、かづの厚生病院の小児科の常勤医師は1人で、非常勤の医師とともに外来診療を行っていますが、受診件数が減少しているほか、医師の働き方改革が進むなか、常勤医師の夜間対応の負担が大きいことが取りやめの理由だということです。
これを受けて市は、先月、隣の小坂町とともに、県に対し、小児科の入院受け入れ継続に向けた要望書を提出したほか、今後も岩手医科大学や病院を運営するJA秋田厚生連にも引き続き働きかけることにしています。
鹿角市福祉総務課は、「かづの厚生病院で小児科の入院受け入れができなくなれば、鹿角地域の子育て環境に大きな影響が及ぶので、病床の継続に向けて取り組んでいく」と話しています。