誤った介護認定をさせて調査員の業務を妨害したとして、岩手県警組織犯罪対策課と盛岡東署は16日、偽計業務妨害の疑いで、介護事業運営会社の代表取締役の男(60)=盛岡市、詐欺罪で起訴済み=を再逮捕した。同市から介護給付金を詐取した事件の関与も疑われており、逮捕は5回目。

 再逮捕容疑は昨年7~9月、要介護認定の介護度を高くするため、利用者が寝たきりの状態であると装い、認定調査員に誤った判定をさせた。運営する事業所の利用者や従業員の男性3人と共謀の上、業務を妨害した疑いがある。

 県警は共犯事件で捜査に支障を来すとして、男の認否を明らかにしていない。