薬処方漏れで救命影響か 大阪の病院、患者死亡で調査
大阪府豊中市の市立豊中病院は17日、心不全と診断されて先月緊急入院し、入院中に死亡した患者に対し、治療薬の処方漏れがあったと発表した。直接の死因ではないが「救命に影響を与えた可能性がある」としている。病院は、医療事故調査・支援センターに報告した上で院内調査し、結果を遺族に説明する方針。
病院によると、患者は呼吸困難を訴えて搬送され、心不全と診断された。持病の腎機能疾患の治療薬も必要だったが、医師らが気づかず入院後10日間投与しなかった。発熱症状などが出た際の検討で処方漏れが判明。直後に致死性不整脈となり、先月29日に死亡した。
岩橋博見病院長は「深くおわび申し上げる。再発防止に努める」とコメントしている。〔共同〕