ゲームプログラマー志望の大学生を4人弟子にとって、全員ゲーム会社に就職した話

以下の記事を見て思うところがあったので記事を書いてみます。(反論とかではないです。)

学生プログラマーとの関わり

これまで6人の学生プログラマーさんに仕事を手伝ってもらってきました。最初は「仕事を手伝ってくれたら嬉しいな」くらいの気持ちでしたが、最近は学生さんの成長を見るのが楽しくて、仕事が大してなくても雇っています。バイト代も払っていますが、ここで言う「弟子」みたいなものかなと思っています。

これまで4人の学生さんが卒業していきましたが、彼らはいずれもゲーム会社に就職しています。業界最大手の会社や、その子会社などです。

自分のプログラマー歴

話の前に軽く自分の経歴を説明しておきます。大手でゲームプログラマーとして10年。メインはグラフィックのプログラムでした。その後、独立して8年ぐらいプログラムも書きつつゲームデザイン、ディレクションもしてゲームを作り続けています。代表作は最近だと『Godzilla Voxel Wars』です。


採用で重視していること

学生さんが皆ゲームプログラマーとして就職しているのは、僕の育成がうまいからだと思う人もいるかもしれませんが、実際は違います。単純に優秀な人ばかりだったのです。

6人のうち大半は京都大学の学生さんで、基礎学力が高い人たちです。その上で、僕が採用時に重視していたのは「自分で作品を作ったことがあるか」という点です。もちろん、自主作品制作経験以外にも真面目さや素直さなど、見る点はあります。しかし、それでも制作経験を最も重視しています

雇ったのは京大生が多かったと書きましたが、これさえ満たせば別に偏差値の高い大学でなくても、その人は十分伸びていくと思っています。逆に偏差値の高い学生さんでも上記を満たさないと(自分は)育成は難しいと思っています。


自主作品作成経験の重要性

作ったものは、全然小さなもので良いですし、ゲームでも他のソフトウェアでも構いません。自分は質よりも量が重要だと感じています。学校の課題ではなく、自主的に作品を作ったことがあるかが重要です。そういう経験がない人は、いくら熱意があっても育てるのが難しいと感じています。

なぜなら、自主的に作品を作る人はものづくりが好きな人だからです。ものづくりが好きな人は、自分で勉強や努力を勝手にやって、自然に成長していきます。逆に、作品を作っていない人は「ものを作るのが好きではない」場合が多く、途中で心が折れがちです。


楽しんでいる人が最強

当然のことですが、ものを作るのが好きな人は、制作や勉強の過程すら楽しむことができます。そのため、成長スピードが圧倒的に速いのです。逆に、作品を作っていない人は「ものづくりに憧れはあるけれど、作る工程は苦行」と感じがちです。結果として、続かないことが多いのです。

結局、楽しんでいる人が最強なのです。


自分の育成方針

自分がやっていることは、そんなに大したことではありません。その人がちょっと困難に感じそうな仕事を振って任せること、困ったら助けること、そしてできるだけその人にとって楽しそうな仕事(技術的なチャレンジがある仕事、未経験な仕事)を任せることです。もちろん雑務的な仕事を頼むこともありますが、そういう仕事は自分が時間がとれるのであれば引き受けてますし、そうでなければめっちゃ感謝の言葉をかけるように心がけています。

あとは、学生さんが知らなくて自分が知っていることがあれば「こうすると便利だよ」と教える程度です。優秀な学生さんばかりなので、1〜2年もすると逆に自分が教えられる側になります。C#の新しい機能やエディタの使い方、プログラムのきれいな書き方等々教わりまくっています。

ここまで来ると、うわーめっちゃ成長したなぁって感動もあるし、自分の知識も増えるし、それなのになんか相手から感謝もされるし、仕事も早く仕上げてくれるし、良いことづくめです。


ものづくりの楽しさに気づくきっかけ

今の時点で作品を作っていない学生さんも悲観する必要はありません。ものづくりの楽しさに気づくきっかけさえあれば良いのです。

ここで「ものづくりをどうやれば楽しめるようになるか」を語り出すと長くなってしまうので、今回は述べません※1。ただ、才能の影響も大きいですが、後天的に伸ばすことも不可能ではないと思っています。


結論

育つ人は育つし、育たない人は育たない――そう感じています。自分は優秀な人をさらに優秀にすることはできますが、ゼロから育てることは難しいです。そのため、採用する人も自然と絞られていくのだと思います。

件の記事の方はプログラム経験がほぼゼロの方を育てようとしていたようなので、めちゃくちゃチャレンジングなことをされていたのだと思います。自分にはそういうノウハウがないので、もし今後そういうので成功例がシェアされる機会があれば自分も勉強させていただきたいなと思いました。

あ、あと、今回書いたことは自分視点から見た話なので、今度実際働いていた学生さんがどう思っていたかpodcastで聞いてみようと思います。


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あと、podcastやってます。よかったらお聞きください。


※1

年末に収録予定のPodcastでそちらに関連した話をする予定です。(もともとそういう予定があった)

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コメント

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ゲームプログラマー志望の大学生を4人弟子にとって、全員ゲーム会社に就職した話|わけん
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