「瀬戸内銘菓あなごパイ」とネット時代のリサーチとアーカイブ
2023年6月1日
●「瀬戸内銘菓あなごパイ」おいしさ一番スタミナ菓子
2023年5月18日、私、部屋の片付けをしてまして、そのさい過去の資料ファイル(パソコン内のデータじゃない実物の方)の整理もしていたのですが、その資料の中に上記画像にある「瀬戸内銘菓あなごパイ」の個包装の袋がありました。パッケージデザインが気になって保存していたものです。
このあなごパイの「パイ」は、マクドナルドで売っているアップルパイのようなパイではなくて、「源氏パイ」(三立製菓)のような「パイ」です。もっとはっきり言ってしまえば、この「あなごパイ」は、「うなぎパイ」(春華堂)のような商品です。
「あなごパイ」のパッケージの画像を拡大してみて、どの部分が気になったのかを説明していきます。
「あなごパイ」というロゴが、「うなぎパイ」(春華堂)のロゴ(正方形が九分割されている枠に入ってる方)の書体に寄せてきているのかどうかは不明です。うがった見方をしてしまいましたが、実際に並べて比べたみたら(下記画像)そこまで似てなかったです。
「うなぎパイ」のロゴの書体はもう少し丸っこくて、「あなごパイ」は角ばった部分があるので木版画のイメージかもしれません。
大きい「あ」の文字も気になるポイントでした。
これはうなぎ屋の看板で「う」の字が強調されるのと同じような手法なのかもしれません。「うなぎパイ」(春華堂)の包装紙も「う」の文字を大きく使用したデザインになっています。
下の画像のような抽象的な模様も気になるポイントです、和紙か自然のイメージかもしれません。
1992年頃から、このようなお菓子のパッケージを作品の参考資料として収集していましたが、「瀬戸内銘菓あなごパイ」、僕はこれをいつ頃手に入れたのかはっきり覚えてないのです。
たぶん2006年から2008年くらい、工場で働いてた時で、同僚がツーリング旅行のお土産として買ってきて休憩時間に職場のみんなに一人一枚づつくれたものだと思います。自分が直接購入していたら箱も一緒に保存するはずですし、そもそも瀬戸内に行ったことがないからです。
それでも記憶が曖昧なので、本当にそうだったかは確信が持てません、何かもっと別の時にもらったような気がしないでもないです。
ただ2013年より前なのは確かです、なぜなら僕は2013年にスマホを手に入れて、それ以降は、このような資料用のお菓子のパッケージはスマホのカメラで撮影して画像データを保存して現物は捨てるようになったからです。
今回、この「あなごパイ」のパッケージもリアル資料ファイルを整理するために物を撮影してから捨てようと思っていたのです。
しかし、パッケージを見たら急に「瀬戸内銘菓あなごパイ」が現在どうなっているのかが気になってインターネットで検索してしまいました。
結論から言うと、この「瀬戸内銘菓あなごパイ」は検索でヒットしませんでした。
Twitterで「瀬戸内銘菓あなごパイ」と検索すると2010年12月28日のtweetが一件
だけひっかります、画像がないので同じものかは断定はできませんが。
リンク
https://twitter.com/moai13fx/status/19757919155257344
そして2023年5月18日現在の「あなごパイ」での検索のトップには「福岡宗像あなごパイ」がヒットします。
検索で確認できた「あなごパイ」は10種類
●福岡宗像あなごパイ
●播州銘菓あなごパイ
●羽田沖あなごパイ
●羽田名物あなごちゃんパイ
●海山商事の穴子パイ(アニメサザエさんの登場キャラのパッケージ)
●高砂銘菓処「福助堂」あなごパイ
●瀬戸内名物 二匹目の焼あなごパイ
Twitterで検索すると
●広島名産 あなごパイ(広島カープのキャラのパッケージ)
「島根のお土産 あなごパイ」という2012年8月24日のつぶやきでパッケージの一部分を商品名が見えないように撮影したものの画像が貼ってありましたが、これは「どじょうパイ」の画像をtweetしております、間違いかわざとかは不明です。
そして、名前的に「瀬戸内銘菓あなごパイ」に一番近いのが下記リンクで紹介されているものです。しかし、この2種類とも僕が持っているものとパッケージのデザインが違いました。
●瀬戸内 あなごパイ
Pie Collectionというサイトの”あ”の項目の1番最初に「あなごパイ 瀬戸内」と紹介されています。これは明らかにパッケージデザインが違います。画像が小さくてパッケージの文字を全部読むことができないので、正確な商品名はわかりません。
Pie Collectionリンク
http://www.citysoft.co.jp/company/collection.html
このサイト、いろいろなパイが紹介されていてすごいです。「愛・地球博」(2005年)のパイも載ってるので古くからパイを集めている方だと思います。
●瀬戸内 あなごパイ
個人のブログ
銀の馬車道? 播但線ドライブ 前編
2013/12/15
市川サービスエリア 上り線で「瀬戸内あなごパイ」が販売されている画像が掲載されています。(市川サービスエリア 上り線 兵庫県神崎郡市川町屋形1054-37 )
https://4travel.jp/travelogue/10842681
このブログにアップされている商品が、僕の持っているものと同一ではないですが印象が似ています。「あなごパイ」という文字の背景の色味が似ています。これは「うなぎパイ」(春華堂)の箱の包装紙の方に使用されているロゴの背景に近い色味なので、その影響かもしれませんし、偶然かもしれません。(撮影者の著作権があるので画像を直接紹介できないのでリンク先をみていただけるとありがたいです。)
この商品と同じものはTwitterの検索でも複数見かけました。
https://twitter.com/kuboben/status/259946398974345216
2012年10月21日のtweetです。
インスタでも「#あなごパイ」で検索すると同じ商品が出てきます。日付が2016年8月26日となっています。
SNSの普及前と後では違ってくるので、2012年より前にも存在してたかもしれませんが、ネット上では2012年〜2016年の間で観測できたということになります。ネットに上がってこないだけで現在も売っているかもしれませんが、それは現地に行かないとわかりません。
というわけでネット上では僕の持っている「瀬戸内銘菓のあなごパイ」の情報は出てきませんでした。
パッケージにメーカー名や製造元の記載があれば検索しやすいのですが、裏面にも何も情報がないのです。
さらに調べるために下の画像の本も購入しました。
「ゆるパイ図鑑」著:藤井青銅 発行:扶桑社 2014年
2014年の本です。こちらにも「あなごパイ」が紹介されています。
図版付きで、「瀬戸内名物 二匹目の焼あなごパイ」が紹介されています。
こちらの商品は先ほどのインターネットで検索してでてきたものの中にあります。
そして文字だけで、
__●あなごちゃんパイ(東京)
__●あなごパイ(兵庫)
と紹介されていますが、図版がなくこの文字情報だけなのでネット検索でひかかってるものや、自分の持っているものと同じものかはわかりません。
最近は上記画像のように、テキストではなくて画像を使って検索することもできるので、やってみましたが出てきませんでした。
これがインターネットで「調べること」の限界です。
通常お菓子の商品名を検索すると、そのお菓子を製造販売している会社のホームページなどが出てきたりするのですが、お土産物に関してはそういうわけにはいかないようです。
これ以上は現実の「瀬戸内」に行って調べるか、国会図書館に行って瀬戸内の観光や旅行に関することが掲載されている雑誌を調べるしかないです。
そこで「瀬戸内」とはどこかということになります。
岡山県瀬戸内市の瀬戸内ということではなく瀬戸内地方ということだと思います。
_______
https://ja.wikipedia.org/wiki/瀬戸内地方
_____一般には、広義の山陽(兵庫県の播州地方及び岡山県、広島県、山口県)と、四国北岸の香川県と愛媛県を指す(兵庫県淡路島・徳島県も含む場合もある)。 なお、福岡県の北九州地区・京築地区と大分県を含む場合もある。____
(wikipedia瀬戸内地方より引用)
wikipediaの情報が正確かどうかはわかりませんが、これをそのまま採用して考るとして、県名だけを並べると、
兵庫県 岡山県 広島県 山口県 香川県 徳島県 愛媛県 福岡県 大分県
と、かなり広範囲だということがわかります。これだけの広さを「瀬戸内銘菓のあなごパイ」を探すのは大変です。
もし仮に僕が実際に探すとするならば、個人のブログにあった市川サービスエリア上り線を探すと思います。
それから各県のおみやげ屋さんです。
ただ、既に販売終了していたり、パッケージデザインや名前を変更している可能性もあります。
あとは国会図書館に行って2005年から2008年あたりの瀬戸内を紹介している観光雑誌や旅行雑誌に掲載されている写真を探すしかないでしょう。
しかし、僕はそこまで「瀬戸内銘菓あなごパイ」に執着してないので実際にはやりませんが。
今回の件で思ったことは、
●資料は保存した年月日を記録しておかなければならない。
という反省と、
●インターネットで調べても出てこないものもある。
ということです。
あたりまえですが、記録が残っていなくても存在していたものがあります。
検索して出てこなくても存在しているものがあります、というか、そういったものがほとんどです。
で、この「瀬戸内銘菓あなごパイ」のパッケージの現物を、いまあらためて捨てるかどうか迷っておるのです。