本「土偶を読むを読む」を読みました。
2023年5月5日
上記画像の本
「土偶を読むを読む」
という本が、先月28日に発売されました。私は発売されると、すぐに買って読みました。この「土偶を読むを読む」、自分が考えることの参考にものすごくなりました。オススメです。間違えて欲しくないのは「「土偶を読む」じゃなくて「土偶を読むを読む」の方です。
区別しやすいように、
「土偶を読む」は赤色
「土偶を読むを読む」は緑色の文字にしました。
この本は大雑把に説明すると、2021年に出版された「土偶を読む」という本の検証本になります。
「土偶を読む_130年間解かれなかった縄文神話の謎」
著者:竹倉史人 出版社:晶文社
___日本考古学史上最大の謎がいま解き明かされる__(帯文より引用)
この 「土偶を読む」も
2021年に発売された当時、人に教えてもらい買って読んだのですが、、、。
あまり、このコラムでは批判的なことは書きたくないのですが、まあようするに、僕にとっては賛否でいうと「否」でした。否の理由は「土偶を読むを読む」を読んでもらえれば、わかると思います。
「土偶を読む」は著名人が多数推薦したり、賞を獲ったりしているのですが、この著名人や賞に対する信用は、僕の中でゼロになりました。
「そりゃサイトーくん、極端すぎるよ!」
と言われたりもするのですが、そう思ってしまったのは本当なので仕方がないです。
また、
「そんな著名人や賞なんて最初から信用できないもんじゃん!」
とも言われました。まあ、それもそうです。
で、単に「否」ならスルーしてわざわざここでそのことを書くことはしないです。
世の中には「陰謀論本」「人種差別本」「擬似科学本」など、もっと批判すべき本はあります。
しかし、この本についてはこのコラムで書かないといけない個人的な理由があるのです。
それは「土偶を読む」の中で、ご当地キャラと土偶を並べて比較する図版がでてきて、それが冗談ではなく、結構本気っぽく紹介されているからなのです。
それを見て僕は「これはマズイな」と思ったのです。
実は、この本を僕に教えてくれた人はどうも僕がコラムで
特撮ヒーロー「ライオン丸」
と
旧石器時代の象牙彫刻の「ライオンマン」
を比較したり
映画「サタデーナイトフィーバー」のジョン・トラボルタ
と
約3万年前のヴィーナス像「ガルゲンベルグのヴィーナス」
を比較したりしていて、この「現代の通俗文化と古代の遺物の比較」の部分に「土偶を読む」と共通するものを感じて教えてくれたっぽいのです。
それで、
「マズイな、「土偶を読む」と、僕のコラムが同類だと思われたらマズイ!」、
と思ったわけです。
しかし、そのように誤解される可能性は大です。
そこをキチンと否定しとかないと、マズイと思ったのです。
僕のは「学術的な価値がない」とわかるように書いているつもりなのですが、なかなか通用しないと思ったのが、
「珍説?!新説?歳をとると1年が速いワケ!」
というコラムを書いたとき、冒頭で
「本当の一年が早く感じる理由を知りたい人は専門家の書いた本を読んでください」
という趣旨のことを書いたのにも関わらず、SNSで知らない人が
「1年が速く感じるのはそんな理由ではないです」
とメッセージを送ってきたので、これは上手く伝えるように書くのが難しいと感じました。そういう点で色々反省したりしています。
全体的に冗談だとわかるように書いてるつもりではあるのですが、、。
ただ、最近は差別主義者があきらかに差別的ことを発言しても、批判されたときに「冗談だ」とか「比喩だ」とか言って、言い逃れするパターンもあるので、そのような言い逃れに思われてしまう可能性もあります。
「土偶を読む」もフィクションで書いてるとしたら問題ないとは思うのですが、そうではないみたいです。
京都造形大学が京都芸大と改名するという冗談みたいな出来事をとりあげたコラムの中で、現実が冗談みたいになると、冗談が言えなくなるからやめてほしいということを書きました。アプロプリエーションもパロディもフリーライドするための手段だと思われてしまうからです。
この件も同じで、ご当地キャラと土偶を比較するということを本気でやられてしまうと、冗談が言えなくなる、僕のこのコラムの冗談も本気で書いていると誤解されてしまいます。もう一度書きますが、この僕の連載コラムは学術的な価値はないです。個人の妄想です。そこんとこよろしく!
今回、自分のこの連載コラムが誤解されるかもしれない可能性を回避するためと反省の意味を込めて書いたのですが、
「土偶を読む」が出た時に、すぐにこの内容で書かなかったのは、自分も「土偶」の専門家ではないので間違ったことを書くといけない、ということで書けないでいました。
が、この検証本「土偶を読むを読む」が、出たことによって、ようやく書くことができました。
「土偶を読むを読む」の著者の皆様ありがとうございました。(本の内容の紹介になっていなくてすみません。興味のある方は、ぜひ購入して読んでみてください。)
__________
「土偶を読むを読む」
編者 望月昭秀 (縄文ZINE)
(執筆者50音順)
金子 昭彦
小久保拓也
佐々木 由香
菅 豊
白鳥兄弟
松井 実
望月昭秀
山田 康弘
山科 哲
吉田 泰幸
発行所:株式会社文学通信
2023年4月28日 第一版第一刷発行
文中で紹介した過去のコラムリンク
「2021年はガルゲンベルグのヴィーナスブーム到来?!」
2021年1月28日
https://plus.chunichi.co.jp/blog/saitou/article/591/9903/
「芸術人類学?ライオンマンとライオン丸」
2020年7月9日
https://plus.chunichi.co.jp/blog/saitou/article/591/9541/
「珍説?!新説?歳をとると1年が速いワケ!」
2018年12月21日
https://plus.chunichi.co.jp/blog/saitou/article/591/8214/
『大学名称変更騒動と「冗談が言えない時代」の到来』
2020年1月23日
https://plus.chunichi.co.jp/blog/saitou/article/591/9259/