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芸術は漠然だ!~斉と公平太のムダに考えすぎ~

映画「大怪獣のあとしまつ」を観た。(注意:ネタバレあり)

2022年5月2日

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映画「大怪獣のあとしまつ」のチケット(個人情報部分はモザイク処理してあります)


■映画「大怪獣のあとしまつ」を観ました。



話題になっていた映画「大怪獣のあとしまつ」を先々月の2022年3月17日木曜に観てきました。
(新型コロナの感染に十分に注意、予防しながら鑑賞いたしました)
今回このコラム、ネタバレがありますので、これから観ようと思っていてネタバレしたくない人は読まないでください。

名古屋駅にあるミッドランドスクエアシネマ(3月17日撮影)


現在、映画館での上映は終わって話題としての旬が過ぎてしまいましたが、少し時間が経ってからじゃないとモロに話題に便乗してるとか、営業妨害してるとか、誤解されると嫌なのでアップの時期を少しずらしました。

今回、この映画が「面白かった!」とか「つまんなかった!」とか、そういう感想的なことは書きません。

ミッドランドスクエアシネマの上映スケジュールの掲示(3月17日撮影)


個人的にお金を払って映画館で映画を観たのは2014年の「ゴーン・ガール」以来、約7年ぶりです。僕だってほんとは映画館で映画を観たいです。しかし、お金にも時間にも余裕がないので、観ることができません。本当にお金がないのです

それなのに何故この「大怪獣のあとしまつ」を観に行ったのか?それには理由があります。

「あーわかった、酷評されてる映画にツッコミを入れながら観て、ネタにするつもりでしょ!」

違います!違います!!
酷評されてる映画をわざわざ冷やかしで観に行くようなことは僕はしません。

確かにこの映画、上映が始まるとすぐにインターネットやSNSで酷評されて、そのこと自体がすごく話題になっていました。しかし、それが僕がこの映画を観た理由ではありません。

「じゃあなんで観たのよ!」

それはですね、最初は僕はこの映画に全く興味がなかったのですが、この映画のプロデューサーがインタビューで非常に気になることを言っていて、そこに興味を持ったのです。

____注意:ここからがネタバレになります____
↓↓↓↓↓


『映画『大怪獣のあとしまつ』プロデューサーを直撃』
https://www.oricon.co.jp/special/58541/
______
ちなみにこの映画の公開期間は2月4日〜3月17日、このインタビューがアップされたのが3月12日、公開期間中です。つまり映画関係者が自らネタバレしてるということです。

この上記リンクのインタビューの中でプロデューサーが、劇中に巨大ヒーローが出てくるとハッキリ言っているのです。

読んでいて僕は思わず

「なぬ!巨大ヒーローが出てくるだと!!」



と心の中で叫びました。

やはり私、自称美術作家として「この大怪獣のあとしまつ」に登場する

『巨大ヒーローの造形』


が、どんなものか気になったのです。

巨大ロボットでもなく、
仮面ライダーシリーズでもなく、
スーパー戦隊シリーズでもなく、
ウルトラマンシリーズでもない、
2022年最新の特撮変身巨大ヒーローのデザインが、どんなものかが見たかったのです!

変身巨大ヒーローといえば、ウルトラマンが有名ですが、他にも、もっと色々な変身巨大ヒーローがいます(下記画像の本の表紙参照)。

■「テレビ マガジン カラースペシャル99 巨大ヒーロー大図鑑」

「テレビ マガジン カラースペシャル99 巨大ヒーロー大図鑑」1990 講談社


上記画像「テレビ マガジン カラースペシャル99 巨大ヒーロー大図鑑」の表紙に載っている巨大ヒーローを紹介いたしますと、
一番上左から
●「ジャンボーグA」ジャンボーグA 1973年
●「恐竜大戦争アイゼンボーグ」アイゼンボー 1977年
●「魔神ハンターミツルギ」ミツルギ 1973年
●「サンダーマスク」1972年

上から2列目 左から
●「スーパーロボット マッハバロン」マッハバロン 1974年
●「恐竜戦隊コセイドン」コセイダー 1978年
(注:これが何故巨大ヒーロー大図鑑に掲載されているのかはコラム最後の補足で説明します)
●「アイアンキング」アイアンキング 1972年

上から3列目 左から
●「流星人間ゾーン」ゾーンファイター 1973年
●「ウルトラマン」ウルトラマン 1966年
●「ファイヤーマン」ファイヤーマン 1973年
●「マグマ大使」マグマ大使 1966年

上から4列目 最前列
●「ミラーマン」ミラーマン 1971年
●「シルバー仮面」シルバー仮面ジャイアント 1971年
●「スペクトルマン」スペクトルマン 1971年

「テレビ マガジン カラースペシャル99 巨大ヒーロー大図鑑」1990 講談社(裏表紙)


裏表紙
1番上の左 ●「ウルトラセブン」ウルトラセブン 1967年(画像内右側) 
1番上の右 ●「ウルトラマンタロウ」ウルトラマンタロウ 1973年(画像内右側) 
上から2段目左●「ジャンボーグA」ジャンボーグ9 1973年(画像内左側) 
上から2段目右●「メガロマン」メガロマン 1978年(画像内右側)  
一番左下 ●「スーパーロボット レッドバロン」レッドバロン 1973年(画像内右側)


■「スーパーヒーロー ベスト100超百科 巨大ヒーロー編」 2007 講談社

「スーパーヒーロー ベスト100超百科 巨大ヒーロー編」 2007 講談社(表紙)


個別のヒーロー紹介は割愛します。
この本のカバー見返しに、
______
『巨大なボディと超パワーで正義を守る、巨大ヒーロー。ヒーロー40年以上の歴史のなかで輝きつづける勇者たちのなかから、ベスト100をえらんだ。』

(『決定版スーパーヒーロー ベスト100超百科 巨大ヒーロー編』より引用)
_____

と書いてあります。

「決定版スーパーヒーロー ベスト100超百科 巨大ヒーロー編」 2007 講談社(裏表紙)


上記で紹介したこの2冊の本には、主人公が操縦するようなタイプの巨大ロボットも紹介されています。巨大ロボットも巨大ヒーローと言えます。そうなると、スーパー戦隊シリーズに登場する巨大ロボットも巨大ヒーローと言えますが、あくまでも操縦者は等身大です。この操縦するロボットタイプ以外の巨大ヒーローを、ウルトラマンシリーズ以外で近年見たことがありません。

つまり僕は、操縦する巨大ロボットタイプじゃない、巨大ヒーロー(設定としてロボットだとしても、自分の意思を持ったロボットまたは別です)、なおかつウルトラマンシリーズではない、リメイクではないオリジナルの新しい巨大ヒーローの造形を見てみたかったのです(『「進撃の巨人」はどうですか?』ということを話し始めると、長くなりすぎるのでここでは割愛します)。

「等身大のヒーロー」「操縦するタイプの巨大ロボット」「自律して動く巨大ヒーロー」では、それぞれ象徴するものの意味が違ってくると思います。


このプロデューサーのインタビューを読んだ後、この映画に登場する巨大ヒーローの画像がネット上に上がっていないか検索してみたのですが、出てきませんでした(怪獣の画像は出てきますが)。

それから僕は、巨大ヒーローのデザインがどんなものかが気になって気になって仕方がなくなり、迷ったあげく、上映最終日に名古屋駅のミッドランドスクエアシネマに観に行ったのです。ここまで酷評されてると、この機会を逃したら2度と観られないかもしれないと思ったのです。

もしネット上に巨大ヒーローのデザインの画像が上がっていたら観に行きませんでした。どうしても、この目で巨大ヒーローのデザインを確かめたかったのです。これが観に行った理由です。

映画「大怪獣のあとしまつ」のパンフレット


鑑賞前にパンフレットも買いました。このパンフレットに巨大ヒーローのデザインは掲載されていませんでした。やはり映画を観るしかないのです。

最前列の中央の座席を予約したので、スクリーンが近過ぎて画面にパースがついた状態で、ずっと上を向いて鑑賞しました。これは完全に席のチョイスの失敗です。それでも必死にヒーローのデザインを見逃すまいと目をかっぴらいて観ました。

この映画を観るために、14時30に家を出て電車に乗り16時5分上映開始、18時5分に観終わり、また電車に乗って20時くらいに自宅到着、これも全て自分の作品作りの参考にするためです。

で、「大怪獣のあとしまつ」に登場する「巨大ヒーロー」のデザインがどんなものかは、ネタバレのさらにネタバレになるので、ここに詳細を書こうかどうか迷いましたが、書いていきます。

実は、巨大ヒーローの姿は出てきませんでした。そりゃパンフレットにも載っていないはずです。

じゃあ、プロデューサーのインタビューでの発言はなんだったのか?となります。インタビュー通り解釈すれば「巨大ヒーロー」が出てきたのですが、しかし具体的にデザインされた「巨大ヒーロー」は登場しなかったのです。

「いやあれはあれで、あれが巨大ヒーローのデザインだよ」という人もいるかもしれません。逆にこれが、この映画の監督の考える現代の「巨大ヒーロー」を表現しているのかもしれないと思いました。もしくは物語の流れでそう表現したのかもしれません。それはそれで一つの答えとして受けとめました。

これが上記の画像で紹介した本の表紙のような巨大ヒーローだったら、物語の解釈も変わってきたと思いますが、それだと監督が意図した内容とは別ものになってしまうかもしれません。ただ、仮にそうしたとしても、それで映画の評価が変わったのかどうかはわかりません。

僕としては、今からでもこの巨大ヒーローのデザインを発表してほしいです。この映画のプロデューサーさん、監督さん、もしこのコラムを読んでいたら、ぜひDVDの特別付録として巨大ヒーローのデザインはどうでしょうか?!

映画で重要なのは「脚本」です。しかし、映像作品である以上、デザインの果たす役割も無視できないのです。リドリー・スコット監督の『エイリアン』のエイリアンのデザインがH・R・ギーガーじゃなかったら、「ブレードランナー」のデザインがシド・ミードじゃなかったら、多分全然違うものになっていたでしょう。

『おい!結局、今回のこのコラム、何が言いたいのよ!?』

という声が聞こえてきそうですので、今回言いたかったことを書きますと、

『インターネットでは見る事のできない画像や情報があるよ!』

『世の中には行かないとわからないことがあるよ!』
ということです。

行ってわかったことが良かったのか、悪かったのか、ここには書きません。

興味のある方はぜひ、映画「大怪獣のあとしまつ」を観てみてください。観て僕に怒らないでくださいよ!怒るなよ!

■補足
_______

『巨大ヒーロー大図鑑』と『決定版スーパーヒーロー ベスト100超百科 巨大ヒーロー編』


画像の『巨大ヒーロー大図鑑』の表紙と『決定版スーパーヒーロー ベスト100超百科 巨大ヒーロー編』の裏表紙に「恐竜戦隊コセイドン」コセイダーが掲載されていますが、「これ巨大ヒーロー出てたっけ?」と思った方もいらっしゃると思いますが、

『巨大ヒーロー大図鑑』の中で

__『[コセイダーは、人間大のままで、巨大怪獣を倒してしまうんだ』__(『巨大ヒーロー大図鑑』より引用)

と説明されていまして、
やはり、巨大ヒーローは出てこないのですが、敵が巨大だということで巨大ヒーローのカテゴリーに入れられたようです(これは僕の推測です)。

もう1冊の『決定版スーパーヒーロー ベスト100超百科 巨大ヒーロー編』に「恐竜戦隊コセイドン」が載っているのが、上記の理由と同じかどうかはわかりません。何故なら、この本は「超科学の巨大メカヒーロー」という項目で「マイティジャック」(1968)のマイティ号(万能戦艦)を巨大ヒーローと位置付けているからです。

これは「巨大な乗り物」を「巨大ヒーローのカテゴリー」に入れているということです。このカテゴリー方法なら「恐竜戦隊コセイドン」にも巨大な乗り物が出てくるから、という理由で「巨大ヒーロー」のカテゴリーに入ってると推測できるのですが、しかし、この本には「怪獣王子」(1967)の主人公「タケル」(人間大)も巨大ヒーローとカテゴライズされており、これはもう、巨大な恐竜が出てくるからという理由と考えると、「恐竜戦隊コセイドン」も同じ理由で巨大ヒーローに入れられていると考えられます。

_____
<参考資料>

「テレビ マガジン カラースペシャル99 巨大ヒーロー大図鑑」
講談社
1990年1月8日第1刷発行

『テレビマガジンデラックス177
決定版 スーパーヒーローベスト100超百科 巨大ヒーロー編』

講談社
2007年5月10日第1刷発行

■ 映画「大怪獣のあとしまつ」
2022年/日本映画/上映時間:1時間55分 配給:東映 松竹

■ 「大怪獣のあとしまつ パンフレット」
発行:松竹株式会社事業推進部
販売:東映株式会社事業推進部
2022年2月4日発行


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