2011年2月の紙の中日新聞を読む
2021年10月27日
上記画像は中日新聞2011年2月21日朝刊のテレビ欄のアップです。
「地上デジタル放送完全移行まで153日」
と書いてあります。
これを見るまでこれについて完全に忘れてました。
10年前まで紙の中日新聞をとっていました。今はインターネットで新聞の記事を読みます。先日、作品を制作しようと、床が汚れないように敷く為に養生用としてとっておいた古い新聞を出したのですが、作業をするのを忘れて思わず読んでしまいました。
2011年2月4日の夕刊と2011年の2月21日朝刊です。これは、本当に偶然、無作為に取り出した新聞です。
東日本大震災が2011年3月11日なので、それより前の新聞ということになります。
今回は、10年前の紙の新聞を読んで感じたことを脈絡なく書いていきます。特に社会派的、政治的な意図はないです(個人的には社会の問題について色々考えますし、多くの人にもっと政治に関心を持って欲しい、選挙で投票して欲しいと思っております)。
まず、20歳にとっての10年前は10歳ですが、48歳の僕にとって10年前はすごい昔というわけでもなく、最近というのでもなく微妙な年月なのです。だから10年前の新聞を読んでも懐かしいという気持ちにはなりませんでした。
◼️2011年2月4日夕刊
今回、養生用にしようとした新聞を読み始めるきっかけとなった記事が、
2011年2月4日の夕刊13ページ社会面
「11年前の殺人容疑逮捕 名古屋南署 DV相談受け発覚」
というショッキングな見出しの記事です。
女性が同居人からDVの被害を受けているという相談を警察にしたら、その同居人が殺人容疑で指名手配されていたという記事です。
1999年の殺人で、2011年に逮捕されて、その時容疑者は50歳、現在は60歳。この事件がその後どうなったか気になり容疑者の名前で検索すると、2012年に懲役18年の判決が出たという情報がヒットしました。2030年に70歳くらいで出所するということになります。
この記事を読んであらためて思ったのは、「忘れてしまう」ということです。こんな事件があったということを自分は覚えてないということです。
毎日色々な事件があり、そのことを当事者や関係者ではないと、なかなか覚えていないということです。また、ネット検索で過去の記事がヒットするのは何年頃からなのか?というのも気になりました。
ただ、DVの被害者、殺された被害者、その遺族や友人のことを考えると、非常に心が苦しくなります。このようにコラムにすることも不謹慎だという思いもあります。フィクションのように消費しているのではないのか?ということを自問自答したりもします。今の僕にはこのような事件が起きないことを祈ることくらいしかできません。
この13ページ社会面の他の記事ですが、
●ウチのげんき予報 4コマ漫画
●選ぶ11地方選
郵便投票に思い託せず 名古屋市の白血病患者女性(記事の見出しを抜粋)
(「トリプル投票」を六日に控えた名古屋市に、__)
●(目耳録)スポーツ交流 少年刑務所でのソフトボール大会
●覚醒剤使用容疑名古屋市職員逮捕
●トラックがはね天白で女性死亡
●断続的に噴火 新燃岳
●善光寺住職に賠償命令
●岐阜の釣り客死亡 小浜、海に転落か
●訃報記事
●3ミリコント
●映画の広告
●法律事務所の広告
郵便投票の記事に関しては、もうすぐ衆議院議員総選挙の投票が10月31日にありますし、「新型コロナウイルス」によって「特例郵便等投票」ということに関心を持っている方も多いと思います。10年前のこの記事では白血病で入院されている方が郵便投票できないという内容でした。興味のある方は中日新聞WEBに会員登録して「特例郵便等投票」と検索して関連の記事を読むことをお勧めします。
紙の新聞を久しぶりに読んで、この1ページ分の情報量の多さに驚きました。そして記事の内容とは別の問題として、紙とネットでの読み込むときの感覚の違いを実感しました。これらのニュースをバラバラにインターネットで見るのと、ひとまとまりの1枚になっているのを見るのでは、何か違うということです。
例えば、この10年前の紙の新聞は映画館の情報の一覧に1ページ丸々使っています(現在の紙の新聞もそうかは未確認です)。現在自分は上映館の情報は、観たい映画の情報を検索して上映館を探します。しかし、この紙の新聞だと興味のない映画や、ポルノ映画のタイトルや上映館まで見ることができます。
これが良いか悪いかは別として、不思議な気持ちになります。映画の個々の情報というより「映画の上映館情報の一覧」という情報としても見ることができるのです。
また広告も、ネットやテレビでは見たことのない広告があります。
◼️マツ枯れ防除施工
例えば「大切な松を守る!今が最適 マツ枯れ防除施工受け賜わり中」(2011,2,21の広告)
このような広告を僕はネットで見たことがないです。
ネットニュースの広告と紙の広告では、当然ながら出方がというか表示のされ方が違います。
この広告によって、このような仕事があるのを知ることができるのですが、「松が枯れるといけない、どうしよう」という事態に直面したらネットで検索して調べるので、必要のない広告かもしれません。ただ、インターネットでも自分に必要のない広告や意味のわからない広告は出てくるので、これは紙媒体と変わらないかもしれません。ただ、新聞はインターネットをやってない人向けの広告だったり、新聞に広告を出すこと自体で信用を得るようなところもあるのではないか、と推測もできます。
◼️2011年2月21日朝刊のテレビ欄の広告
テレビ欄の面の広告が(2011,2,21の広告)
・コンサート
・キャンピングカーフェア
・高校入試徹底予想三重テレビ
・精力減退ズバリ解決!!今すぐお電話を
・お酒
という風に、これも何かまとめて見ると不思議な気持ちになりました。それぞれの広告が、同じテレビ欄の面に掲載されているということは、何か共通する意図があるはずです。テレビ欄を見る層に共通する何かがです。これは僕の単なる強引な推測というか妄想ですが、
コンサートとお酒が好きで精力減退を気にする男性で子供が受験生で合格したらキャンピングカーを買って家族で旅行に行きたいと思っている。
という読者層が浮かび上がってきます。
そして、「精力減退ズバリ解決!!今すぐお電話」という広告が、テレビドラマの1場面の画像の真下にあり、それが男性俳優の画像なのですが、何か関連があるように見えるのです。広告効果を狙って、わざとその位置にしたのかもしれませんし、単なる偶然かもしれません。2021年の紙の新聞のテレビ欄の広告を調べていないので、今はどんな広告が掲載されているか知りません。
ちなみに、僕が現在使っているテレビは、テレビ欄が画面上にでる機能があるのですが、これは現在では、普通にどのテレビでもついている機能なのでしょうか?電気製品に詳しくないのでわからないのですが、もしそうなら、テレビ欄を見る層もまた違ってくるのではないのかと思います。
他にも広告で気になったのは、2月4日夕刊9ページ芸能面の三次元マスク、
「マスクをしても話しやすい! ずっとウイルスと向き合ってきた、医薬品メーカーコーワが開発してきた三次元マスク~」
という宣伝文句で、
これは、2011年の広告なのに、2021年の今見るとまた違った気持ちで見てしまいました。
◼️2011年2月21日朝刊
2011年2月21日朝刊の29ページの社会面で気になったのは
「小4不正アクセス容疑 別人IDサイト侵入 福井県警が補導」
という見出しの記事、
この小学生も今では20歳くらいになっているはずです。もしかしたらこの事件について時々検索して、このコラムにたどりついてるかもしれません。
この29ページの他の記事の内容を以下に紹介。
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4コマ漫画「ちびまる子ちゃん」
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「子供の貧困」というシリーズの記事
読んで悲しい気持ちになりましたが、記事としては大切な取り組みの記事です。この問題も社会全体で取り組み解決することを祈っております。この10年間で状況は改善されているのか?ということを考えたりしました。
そして下の3つはお金が盗まれる事件
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「B級グルメ店で294万円盗まれる」(記事見出しママ)
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「金沢主婦不明 預かり金 運用せず? 800万円、男性口座の分析」(記事見出しママ)
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「信金前で男2人42万円奪い逃走 春日井」 (記事見出しママ 信用金庫外観の写真あり)
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この3つの事件は、800万円の事件が見出しの文字サイズ、記事の面積が1番大きいです。294万円、42万円は、見出しの文字の大きさは同じですが、記事の文字数は294万円が多いですが、面積的には「信金前で~」の記事に画像が使用されているため、同じくらいの面積になっています。被害金額の多さと掲載面積は関係あるのでしょうか?
被害にあった「B級グルメのお店」を紹介する文の中に「タピオカドリンクなどを販売する」とありました。2011年に僕は「タピオカ」の存在を知りませんでした。この「B級グルメのお店」が現在も営業しているのか検索してみましたが、現在も営業しておりました。
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社会面28ページには、鹿児島県阿久根市議会もリコール成立の記事、海外からの技能自習生の記事、新城の鳥インフル卵焼却終了、等
3ページ総合面の「この人」というコーナーで
『母国の政変に希望託すチュニジア人三線奏者 モハメド・ブリさん』
という人が紹介されており、記事を読んで現在も演奏活動しているのか気になり検索すると、2018年のライブの情報がヒットしました。
他のページにも紹介しきれない色々な興味深い記事がたくさんありました。
1日分の紙の新聞の中にものすごい情報が詰まっていることに、改めてすごいと思いました。
10年前の紙の新聞を読んだ感想をまとめますと
●10年前のニュースを覚えてない、忘れている。
●紙の新聞とネットニュースだと読む感覚が違う。
●紙の新聞の情報量すごい。お金に余裕があればとりたい。
●中日新聞WEBの会員登録もおススメです。
というありがちな感想になってしまいました。
だらだら10年前の新聞記事の見出しを紹介するだけのコラムで、「図書館行って縮刷版よんどけ!」
と、言われそうですが、お読みになっている皆様に朗報です!中日新聞は記事データベースというサービスもやってますよ!!
https://www.chunichi.co.jp/info/database
補足
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今回紹介した新聞の記事はコラム用に個人的にチョイスしたもので事件や記事の内容の客観的な重要性とは関係ないです。
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『「トリプル投票」を六日に控えた名古屋市に』というのは、2011年2月6日は愛知県知事選挙と名護市長選挙と市会解散の是非を問う住民投票が行われたということです。