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芸術は漠然だ!~斉と公平太のムダに考えすぎ~

僕は何故ライスバンズに餅を挟んで食べたかったのか?!

2020年3月18日

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ライスバンズに餅を挟んだ


◇ライスバーガーに餅を挟んで食べる!


「ライスバーガーに餅を挟んで食べる」という衝動が抑えきれなかったので、作って食べてみた。(上記画像)

今までも「ライスバーガーに餅を挟んで食べたい」という衝動は幾度となくあった。人間、生きていれば一度は沸き上がる衝動の一つだ。

「んな衝動あるわけないだろ!なんで、んなもん食いたくなるんだよ!理由を書けよ!理由を!」

と言われそうだ。

しかし、そんな衝動があるのだ。

いわゆる「モチモチ食感衝動」

モチモチ食感のタピオカが入った「タピオカミルクティーブーム」は記憶に新しいところだろう。今回の場合は「モチモチ食感衝動」からの「餅衝動」だ。

「おいおい、それなら餅を食えばいいだけじゃん!ライスバーガーいらないじゃん!」

と言われそうだが、確かにそれはもっともな意見だと思う。しかし、自分が餅をライスバーガーに挟んで食べるのにはもう一つ理由がある。

その理由については、トップ画像の「餅ライスバーガー」のバックに、さりげなくわざとらしく写っているロスコの作品集に関連するのだが、詳しくは最後の方で説明する。

まずは作り方を説明していこう。

◇餅を挟んだライスバーガーの作り方


ライスバーガーに餅を挟んで食べるのに必要なのは2つ

◉ライスバーガーのライス部分

◉挟むための丸い餅

この二つを揃えるのが意外に難しい。

今までライスバーガーに餅を挟んで食べるタイミングを逃してきたのは、この丸い餅の入手の困難さにある。まず、丸い餅は12月以外は店頭では手に入りづらい。

しかし、とうとう機は熟した!!冷凍庫に正月に貰った丸い餅が寝かしてあったのだ!
衝動と現実的な条件がそろってきた。

◇ライスバーガーのライス部分だけを探して


しかし、ライスバーガーのライス部分の入手はさらに困難を極めた。業務用食品スーパーならあるだろうと、たまたま店に行く用事があった友人に買ってきてもらうよう頼んだ。すると、

『斉藤さん!売ってなかったすよ!ライスバーガーのライス部分、どこかって店員に聞いたら、「は?ナニアンタ言ってるの?」って顔されてめちゃ恥ずかしかったですよ!!ここ数年で経験した中で最大の恥辱体験ですよ!!』

と言われてしまった。(ちなみに丸い餅も念のため頼んでいたが、やはり売っていなかった)

と、ここで話を一度中断する。

さっきから「ライスバーガーのライス部分」と書いているが、話をスームズに進めるために、まず用語の統一と説明をしなくてはならない。

◇「ライスバーガーのライス部分」の呼称


まず、一般的に
ハンバーガーのパン部分は「バンズ」と呼ばれている
ハンバーグ部分は「パテ」というらしい。

ハンバーガー各部の名称


ライスバーガーの場合はどうか。

最近、マクドナルドでも期間限定で「ごはんバーガー」というライスバーガーが発売された。マクドナルドの公式ホームページを見ると、この「ライスバーガーのライス部分」の名称は「ごはんバンズ」となっている。

また、モスバーガーの公式ホームぺージを見ると「ライスバーガーのライス部分」は「ライスプレート」と書いてある。

マクドナルドの「ごはんバーガー」と「モスのライスバーガー」のバンズ部分の呼称


さらに、マルちゃん(東洋水産株式会社)の「ライスバーガーのライス部分」のパッケージには、「ライスパテ」と表記されている。

マルちゃん(東洋水産株式会社)の「ライスパテ」


さらに、さらに、「下村工業 やきぱー! ライスバーガーセット」のパッケージには、「ライスバンズ」と書いてある。

「下村工業 やきぱー! ライスバーガーセット」


『ウィキペディア(Wikipedia)』(https://ja.wikipedia.org/wiki/ライスバーガー
では

<ライスバーガー(英語:Rice Burger)は、ハンバーガーのバンズとしてパンの代わりに米飯を圧縮したものを使用した食品である。>

と説明している。

まとめると、4社中3社が「ライス」、4社中2社が「バンズ」と使用しており、Wikipediaでも説明にバンズという語を使用している。

メーカー別のライスバーガーのライス部分呼称表


これらのことを総合して考えて、このコラムでは「ライスバーガーのライス」部分を「ライスバンズ」という呼称で話を進める。

で話を元に戻す。

◇朗報ライスバンズの入手方法!


「ライスバンズ」の入手は困難を極めた!

「マックのごはんバーガーか、モスのライスバーガーを買ってきて、具を抜いて餅を挟めば良いじゃん?」

という声も聞こえてきそうだが、それでは、それを作ってくれた、お店、店員さん、商品に申し訳ない。そういうバチあたりなことはできない。

何としても「ライスバンズ」だけを手に入れなければならない。
で、どうしたかと言えば、結局インターネットで買った。
先ほど紹介した「ライスパテ」(マルちゃん 東洋水産株式会社)と、念のために、ライスバンズを作る専用の道具、「下村工業 やきぱー! ライスバーガーセット」 を買った。

これでバッチリだ!

しかし、モスでもマックでも、焼きおにぎりの様に作っているにしてはコメ同士がしっかり密着圧着している。食べてて全然ボロボロ崩れない。このライスバンズとは一体何なのか?

◇ライスバンズを作ってみた!


まず「下村工業 やきぱー!」で作ってみた。

フライパンを温めて、リングに計量したご飯を詰めて、道具(マッシャー)で押す 。リングを外し裏返して焼く。こうやって書いてみても分かるが想像以上のことはない。

「下村工業 やきぱー!」でライスバンズを作っている様子


餅には砂糖醤油をつけて挟んでみた。トップ画像で使用しているライスバンズも、この「下村工業 やきぱー!」で作ったものである。

自分の作り方が悪いのか、やはり食べると米がボロボロ崩れてくる。やはりお店のようには作れないのか?

「で、お味は?」ということは後で述べるとして、次は

マルちゃんの「ライスパテ」で作ってみた。作ると言っても電子レンジで解凍加熱するだけであるが。

(左)マルちゃんの「ライスパテ」のみ(中央)餅バーガー(右)食べてみた


上記画像中央がマルちゃんの「ライスパテ」で作った「ライスバーガー餅」である。このマルちゃんの「ライスパテ」は醤油の味がついている。

試しに何も挟まずライスバンズだけで食べてみたら、醤油味の焼きおにぎりみたいな味で、すごく美味しかった。

このマルちゃんの「ライスバンズ」は食べても全然崩れない、コメ同士の連帯感、一体感、密着度&圧着度がすごい。さすが、マルちゃん!!どうやって作っているのかは謎である。

こちらにも砂糖醤油をつけた餅を挟んで食べた。

「で、お味はどうよ?」であるが。

美味しかったのだが、味付けを工夫すれば、もっと美味しくなる可能性はある。ライスバンズに五平餅のような味付けをして餅を挟んだら、タピオカミルクティーのようなブームになる可能性があるかも?と思ったりもした。

だが、しかし、「ん、待てよ、それじゃあ五平餅に餅を挟んで食べればいいんじゃないのか?」ということで、いつか五平餅に餅を挟んで食べるのにチャレンジしたい。

「餅をライスに挟んだり、五平餅に餅挟んだり、炭水化物の取りすぎじゃないのあんた!」と思うかもしれない。

なぜ、僕は餅をライスバンズに挟んで食べたかったのか?なぜお汁粉ではなかったのか、冒頭に述べたもう一つの理由を説明していこう。

◇僕は何故ライスバンズに餅を挟んで食べたかったのか?


モスのライスバーガーというものが登場した時から、ライスバーガーは自分にとっては非常に興味のある存在であった。それは外国のものを、日本のものに置き換えるということに対する興味だ。もちろんなんども食べている。

しかし、今回ライスバンズに餅を挟んで食べたのには、もっと別の理由がある。

突然だが、ロスコのこの画集の表紙の作品を見て欲しい。
(註:マーク・ロスコ Mark Rothko 1903~1970)

マーク・ロスコ 作品集 (川村記念美術館 2009)


『<無題>(シーグラム絵画)[635]/1958年』


赤色に濃い赤色で色面が分かれている。

『ロスコの絵と、ライスバーガー餅と何の関係があるのよ?」

下の図を見て欲しい。

マーク・ロスコ 作品集 (川村記念美術館 2009)


もうお分かりだろうか。密度の違うコメでコメを挟む。このロスコの絵画のようなことをやりたかったのだ!

同じコメを使った食材でも密度が違う。このコメ同士の微妙なテクスチャー、食感の差異を味わうのだ。

コメを使った料理のコメの密度想像図


◇絵画鑑賞の醍醐味


「抽象画って何描いてあるかわからんから、わかんね」
という人がいたら、考えてほしい。

味付けよりも食感が重要なこともある。餅もライスバンズも、それぞれ違う食感である。ゆえに、ライスバンズで餅を挟んでも食感の違いにより、その食べものの輪郭を感じることができるのだ。

絵画の画面上の色の差異を物の境界や輪郭や陰影として認識することによって、そこに形を見る。仮にそれが具象画でも同じである。

肉や野菜が挟まったハンバーガーでは、バンズとパテの味や食感の差異は明確だ。明確すぎて差異自体に意識は向かない。絵で言えば「背景と背景の手前に描かれた具体的な何か」という認識で終わってしまう。繰り返しになるが、それらも本来は手前も後ろもなく、色の差異によって成立しているのだ。

画面上での色の差異の表現そのものが、何が描かれているかよりも重要な事だってあるのだ。

色やテクスチャーの差異そのものを味わう事も絵画を鑑賞する醍醐味の一つなのである。

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