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芸術は漠然だ!~斉と公平太のムダに考えすぎ~

2019年を大胆に予想!チェスブームがくる!!

2019年1月11日

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左から参考資料「頂へ 藤井聡太を生んだもの」(岡村淳司著、中日新聞)、「完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯」(フランク・ブレディー著、佐藤耕士訳、羽生善治解説、文春文庫)


◆2019年のブームを予言!

チェックメェェ~~~~~イトォ~~~

あけましておめでとうございます。年明け1回目ということで、毎年恒例の今年のブーム予想!昨年はクリケットブームの予言が見事的中??
『2018年を大胆に予想!日本にクリケットブームがくる!』

しかも、書いてアップしている最中に『元西武・木村昇吾選手がクリケットに転身』というニュースが飛びこんできて、予言が後追いになるという失態までおきてしまった。

元広島・木村昇吾のクリケット挑戦、本場インドの地元紙も「冒険」と注目 Full-count

なので今年は、そうならないように早めにアップいたします。

というわけで2019年のブーム!それは!


「チェスブーム!」


これはマジでくる、マジでチェスブームくる!

今回の予想には根拠がある。
まず、「マスターチェス」という商品がある。

マスターチェス


『それって「スタディ将棋」のチェス版」みたいなの?』

YES、そうです、そーゆう商品です。

『スタディ将棋』(商品名『くもん NEWスタディ将棋』)とは、
将棋の駒に矢印が書いてあって、指し方がわかるというものだ。


「マスターチェス」の駒にも同じように指し方がわかるように矢印が書いてある。


◆空前の将棋ブーム

瀬戸市の街に掲げられた「祝 瀬戸市民栄誉賞 プロ棋士 藤井 聡太さん」の横断幕(2018.12 撮影)


ここから話が少し遠回りになりますが。

プロ棋士の藤井聡太さんが子供の頃、遊んでいたという「キュボロ(クボロ)社の立体パズル」の売り上げが、急激に伸びて在庫が少ないとニュースに、対局のとき出前で頼んだ「豚キムチうどん」がニュースになったり、とその影響力は想像以上のものがある。

(このコラムをアップしている最中にも、『藤井七段、2019年初の勝負メシは黒毛和牛のカレーうどん』というニュースが流れてきた)

そして、その影響もあり、空前の将棋ブームである。どのくらいブームなのか、私の衝撃の目撃情報をお伝えしよう。


◆クレーンゲームの景品が将棋!!

景品が将棋のクレーンゲーム(2018.12 撮影)


昨年末、買い物に行った先、某ショッピングモール内にあるゲーセンのクレーンゲームにふと目をやると、景品が「将棋」になってる!

「ふつう、クレーンゲームの景品てヌイグルとかじゃないのか!」

さらに、そのショッピングモールのオモチャ屋で販売されている子供用パソコン。(商品名「それいけ!アンパンマン あそんでまなべる!マウスでクリック!アンパンマンパソコン」)

そのPOPのキャッチコピーが、

「学習も話題のしょうぎも!たっぷり111メニュー!」

というものだ。

しかもこのPOP、店独自のものではなくメーカーが作って各店舗に配布してると思われるものだ。

子供用パソコンを売るためのキャッチコピーに!「話題のしょうぎ」しかも111もあるメニューの中からそれが一番の売り文句!!


◆将棋はずっとブームだった。

じつは、空前の将棋ブームと書いたが、将棋はずっとブームだったのである。

この、1月3日と4日の中日新聞の「きょうの紙面」の画像を見て欲しい。

中日新聞「きょうの紙面」


「囲碁・将棋」の文字が見えるだろう。この文字は毎回載っている。

逆に「きょうの紙面」の目次のジャンル、カテゴリーとして「現代美術」という文字は、絶対ないはずなのである。他社の新聞も見てみたが、やはり同じように将棋は毎日載っているようだ。

また、数年前まで駅のキヨスク等で、将棋の新聞「週刊将棋」が販売されていた(現在はネット版のみらしい)。

美術新聞というのもあるにはあるが、それが駅のキヨスクで販売されていたという話は聞いたことがない。「週刊つりニュース」や競馬の新聞は置いてある。学校の授業科目に美術があるとしても、この大人の現実社会で日々重要性が高いのは釣り、競馬、そして将棋!将棋!将棋!将棋「きょうの紙面」の固定見出しであることは間違いがない。つまり、ずっとブームだったのだ!

いまは、ブームの中のさらにブーム、くどいようだが、とにかく将棋ブームなのである。

そして、先ほど紹介した『スタディ将棋』

じつはこの商品も、プロ棋士 藤井 聡太さんが子供のころ使っていたというふれこみでめちゃめちゃ売れているという。

人気すぎて、Amazonの質問コーナでのやりとり中で

「転売を防ぐための購入制限がかかっている」

と書いてある(注意:現在はどうかわかりません)。

それくらい人気があるのだ。

ということで、ここでやっとチェスブームの到来の根拠の説明である!



◆チェスブーム到来の根拠!

チェスブーム到来の図解


(1)子供のために『スタディ将棋』を購入しようとオモチャ屋にいく。


(2)「スタディ将棋」が人気のため売り切れている、困ったな。


(3)「マスターチェス」は売っているぞ、代わりにこれ買ってこ。
という、ふうに
マスターチェスが爆発的に売れる(あくまでも予想)


(4)マスターチェスで、チェスにはまる人が続出



ということで、チェスブームがくるのである!!(あくまでも予想)

いや、そんなことがなくても、既にチェスブームの波は数年前からきているのである。

その証拠、このマンガをみよ!!チェスマンガ!!



「クロノ・モノクローム」(磯見仁月著、小学館) 2014-2015
「盤上のポラリス」(原作・木口糧原作、漫画・若松卓宏、講談社)2015-2016

左から、チェスを題材とした漫画「盤上のポラリス」と「クロノ・モノクローム」


漫画になっちゃうくらいブームはきていますよ!!

そして、2017年に発売されたこの本!

「マルセル・デュシャンとチェス」(中尾 拓哉著、平凡社)


「マルセル・デュシャンとチェス」(中尾 拓哉著、平凡社)2017


というわけで、2019年はチェスブームがきます!!間違いないです!


で、このコラム、これでは終われない。いつも最後(オチ)を美術にからめないといけないという決まりが。


◆マルセル・デュシャンとチェス

マルセル・デュシャンは現代美術の巨匠である!そしてデュシャンは制作をやめ、チェスプレイヤーになったというのは有名な話である(←注意:正確にはもっといろいろあるが大雑把にいうと)。

個人的には、この本「マルセル・デュシャンとチェス」の帯文の内容は、少しひっかかる。

書籍「マルセル・デュシャンとチェス」の帯推薦文


「チェスとデュシャンは無関係だという
根拠なき風説がこの国を覆っていた。
やっと霧が晴れたような思いだ。
ボードゲームは脳内の抽象性を拡張する。
 
 いとうせいこう


少なくとも、僕のまわりで「チェスとデュシャンは無関係」という言説を聞いたことがない。これは、僕の美術作家仲間だけの話なので、この帯文の言う一般論とは違うのかもしれないが。

では、僕は何故、無関係ではないと思っていたのか。
それを説明していきたい。

◆日曜美術館と将棋フォーカス

NHKという某国営放送がある。そこで「将棋フォーカス」という番組が放送されている。そして、地上波でも数少ない美術番組といえば、同局の「日曜美術館」がある。注目すべきは、この2つの放送時間帯である。

以下Wikipediaより引用抜粋 

------------------------------------------------
日曜美術館
<日曜美術館 1976年4月11日 - 放送中 放送時間 日曜 9:00 - 10:00

将棋講座 (NHK) 
<1981年より「将棋講座」となり、2011年3月までは「将棋の時間」(毎週日曜10:00 - 12:00)の中の第1部(10:00 - 10:20)として放送された。>

将棋の時間
<将棋の時間(しょうぎのじかん)は、NHK教育テレビで毎週日曜日に放送された将棋の趣味番組である。2011年3月を最後に番組名としての「将棋の時間」はなくなり、2011年4月以降番組の構成は変更された>
将棋フォーカス

<将棋フォーカス(しょうぎフォーカス)は、2012年4月8日からNHK教育テレビジョン(Eテレ)で放送中の将棋情報番組である。><放送時間 日曜日 10:00 - 10:30

中日新聞テレビ欄抜粋


もうお気づきであろうか?

将棋番組は日曜美術館の直後に放送されているのである。しかもNHKにはCMがなく、日曜美術館が終わるとすぐに、「チャンチャンタラララン」とテーマ曲が流れ、将棋番組が始まる。日曜美術館をリアルタイムで最後まで視聴していると、将棋番組の冒頭を自動的に見ることになるのだ。

細かいタイトルや内容の変更はあったようだが、僕がこの番組を見はじめた小学生のときには、すでに「美術番組→将棋番組」という放送の流れだったような気がする。Wikipediaを見る限り、1981年から2019年現在まで、この順番で放送されている。

つまり、この美術と将棋をワンセットだと子供のころから某国営放送で刷り込まれていたのである。

それゆえに、美術と将棋は何か関係があるのだ、とずっと思っていたのである。僕の作家の友人にも3人将棋好きがいるが、これもその影響なのではないかと思っている。


デュシャン(美術)→チェス棋士

日曜美術館→将棋番組



ということである。やっぱりチェスブームがくる!!

「んなわけねえだろ!!こじつけすぎるだろう!!日曜美術館関係ないだろ!」と言われてもしょうがないが、あくまでも個人的な経験の話である。

話をきりかえて、少しマジな話をすると、比喩としての「ゲームのルール」がある。

「スタディ将棋」「マスターチェス」では、駒にルールの一部が書き込まれている形になっている。通常の駒ではそんなことはない。

作品を見て「意味がわからない」というとき、それは作品が説明不足だから、作家の責任だという意見を耳にしたりもする。

では、このマスターチェスのように、作品内部にルールが書き込まれたような作品が良い作品なのか?いや、あらかじめ作品の外部にあるルールを覚えなけばならないのか?ルールは作品の外にあるものなのか?作品の中にあるのか?

このように、現代美術とマスターチェスについて考えてみたのである。

そして、このことをふまえて、私はチェスの駒を作ってみたのである。画像をみてほしい、まだ試作段階である。

意匠登録申請中の「チェスの駒」試作品


この将棋駒の形をしたチェスの駒についての詳細は次回につづく。

チェックメェェ~~~~~イトォ~~~

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