本文へ移動
芸術は漠然だ!~斉と公平太のムダに考えすぎ~

直径4メートルの巨大独楽を作る!(前編)

2018年6月25日

400

巨大独楽の躯体


直径4メートルの独楽

いま、直径4メートルの独楽を作っている。
ART LAB AICHIという場所で7月6日から開催される個展で展示するためである。

「巨大な独楽?それってTOKIOの鉄腕ダッシュのパクリじゃね~の、パクリだパクリだ!ト、ウ、サ、クだ!盗作!」

いきなりパクリ疑惑!

そうなのである。巨大な独楽はTOKIOが2016年に既に作っているのである。

>日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」のホームページ
2016年11月13日 放送内容
DASH ご当地PR課 ~山形県 巨大コマでPR~
http://www.ntv.co.jp/dash/tetsuwan_new/past/2016/1113/02/

「ほら!パクリじゃね~か!コラ!」

と言われそうだが、「違う、待ってくれ!僕の話を聞いてくれ~、おい、そこのわけぇ~の俺の話を聞いてくれ~」。

ART LAB AICHIで巨大独楽組み立て中 軸部分


まず、こちらのサイトを観て欲しい。

>【飯塚】5000点のコマを展示する「日本の独楽(こま)資料館」
http://y-ta.net/koma-iizuka/

この中にも巨大な独楽が紹介されている。
「高さ3メートル、周囲11.2メートルの巨大さ、重さは8トン」
と記されている。この独楽の制作年はわからないが、
「投稿日:2016年6月12日」とある。

「鉄腕ダッシュ」の独楽より前ですお!

以下「巨大独楽」「大きな独楽」というワードで検索してでてきた動画やブログである。

>日本一の紐で回す木製独楽
(動画の公開日は2016/07/03)
https://www.youtube.com/watch?v=78AhuW2KMpw

>直径180cm 重さ20kgの世界最大の大コマ回し大会が南あわじ市で行われました
(動画の公開日は2014/08/17)
https://www.youtube.com/watch?v=fPAYsBQmemw

>佐世保駅の巨大な佐世保独楽
https://www.kawaninon.com/nagasaki/sasebo/sasebo-goma/sasebo-station/
こちらも独楽の制作年はわからないが記事の投稿は2003年

>木工のまち廿日市”のシンボル巨大コマの今
https://blog.goo.ne.jp/hera_001/e/4fc35bade91f16b2e7a0528d775d51a7
こちらは制作年は平成10(1998)年とある。

つまり、独楽を大きくするというアイデアは、既にあるアイデアと言える。それぞれが色々な理由で大きな独楽を制作したと思われる。

ART LAB AICHIで巨大独楽組み立て中 躯体


「既にあるアイデアなら、新しくないし、美術としてやる意味ね~じゃね~か~」

とか、

「TVバラエティ番組の企画のパクリみたいなことして結果、それよりつまらない、退屈なもんじゃね~のか?」

という、ご批判も当然でてくると思う、ごもっとも。

これに対して、それらと何が違うのか?という答えに、私は「美術だから違う」という言い訳は絶対にしたくはないのである。

「じゃあ、何がちがうのよ?」

いま、検索した限り、日本にある独楽で1番大きなものは、先に紹介した「日本の独楽資料館」の高さ3メートル、周囲11.2メートルの独楽らしい。私が現在制作中の独楽は直径4メートル。円周は4×3.14159=約12.56メートル

直径の大きさが違う。

つまり、現時点で直径が1番大きい独楽なのである。

ART LAB AICHIで巨大独楽組み立て中 躯体


「あ~ギネスブック的なやつ?」
とか、

「YouTuberの”やってみた”ネタみたいなの?大きな独楽作ってみた、みたいな?」
という、声も聞こえてきそうである。

ギネスブックには登録は出来ないと思うし、登録するつもりもないが、方向性としてはそういうことである。YouTuber的なものかどうかということで言えばYESと答えよう。

ART LAB AICHIで巨大独楽組み立て中 躯体


もともと、この大きな独楽を作るということは、何年か前に考えてボツにしたアイデアだ。理由は資金不足もそうだが、美術として考えた場合、あまりにも「ベタ」だと思ったからである。

現代美術では、日常物をそのもとは違う異素材で制作したり、サイズを極端に大きくしたり、小さくしたりする手法がよくあるのである。そうすることで、『その物の意味を問い直す』とかナントカ言うのである。

こんなことを書くと批判しているように思われるかもしれないが、そういうわけではない。しかし、うかつにそーゆーもの作ると、「如何にも美術っぽいもの作りやがって」とか「既視感がある(暗にぱくり)」と批評家に批判されるからである。

そのように美術として「ベタ」だからボツにしていたわけだが、よくよく考えたら日常物を異素材にしたり、大きくするのは別に美術じゃなくても普通にやっていることなのである。

つまり、現代美術としてやらなけりゃいいわけである。通常行為としての大きな独楽。

ART LAB AICHIで巨大独楽組み立て中 躯体


今回、展覧会の依頼があったとき、個人的に「好きで描いた絵を展示したりしたいな~」という欲もなきにしもあらずだったが、

「は!?絵!?なめてんの?!そんなもんインスタかなんかにアップしとけ!わざわざ展示する意味ね~よ!」

と怒られそうなので、

「いったいどうしたら、いいんだ、ボクは、、、」と思っていたのである。

そうする中で、このボツにした「巨大独楽」のアイデアを復活させたのである。

なにか、批判されたら、

「ものづくりの愛知ですからね!大きな独楽を作ってみました!」

とポジティブに誤魔化せそうなのである。

「いい訳だらけの人生だな」と言われたら、

「人間だもの」

そしてもう1つ付け加えねばならないことがある。

ベンハムの独楽


この独楽は「ベンハムの独楽」なのである。このことについては次回、後編で詳細を説明しようと思う。

そして、このコラムを書いている現時点で、この独楽まだ完成していないのである。後編で回った動画を紹介できると良いが、現時点ではまだ回るかどうかもわからないのである。

やってみないとわからないからこそやってみるのである。

個展の詳細はこちら

アートラボあいちホームページ
http://aichitriennale.jp/ala/news/2018/002313.html

後編に、つづく

おすすめ情報