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芸術は漠然だ!~斉と公平太のムダに考えすぎ~

究極のラーメン!! 食べよみゃ~愛知メシ(前編)

2017年11月17日

連載6回目の今回は前編と後編にわけて、私の考える「究極のラーメン」について書いていきたい。

本題の「究極のラーメン」の話に入る前に、私が実際に体験した4つの事例を読んでいただきたい。この事例が「究極のラーメン」を語る上で重要だからである。

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事例1)1992年
いまから25年ほど前、愛知県春日井市の神領駅近辺で昼ご飯を食べようと、通りかかったごくごく平凡な喫茶店のメニューに「カレー焼きそば」という文字があった。なんとなく注文してみると、普通のソース焼きそばに、普通のカレーライス用のルーをかけたものが出てきた。人生初の「カレー焼きそば」で、この喫茶店に入るまで、そんな食べ物があるということすら知らなかったにもかかわらず、注文するときもべつに変な食べ物という印象もなく、出している店側も特段変わったメニューを出しているという意識もなく、普通のメニューとして存在しているのである。

しかし、このことが自分の中で、ずっと問題として無意識に思考の奥深くに突き刺さっていたのである。
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事例2)2006年
11年前の話である。北名古屋市のとある駅の近辺で、深夜0時過ぎ、夜中に急にお腹がへり、以前から気になっていた「ラーメン・うどん」と看板を掲げている店に入ると、テーブルは全て麻雀ゲーム機で、お冷のコップはワンカップ大関の瓶のシールを剥がして使用しているというお店であった。

そこで、うどんを注文したところ、ラーメン用のチャーシュー、そしてスープはラーメン用のスープのうどんがでてきたのである。ここのお店では「ラーメン」と「うどん」のスープは兼用で「ラーメンのスープ」を採用しているのである。これも店側としては普通のメニューとして出している。メニューにも「うどん」としか書いてない。

自分はこのときは何か変だな、と思ったものの、帰ってから調べてみると、そういう食べ方が普通にあるという情報を見つけたので、「ラーメンスープにうどんの麺」、これも普通のことなんだなと思ったのである。

そして後に「孤独のグルメ」という漫画を読んで、「素ラーメン」という、うどんのスープにラーメンの麺が入っている逆パターンの食べ物があることを知ったのである。

モヒカン博士とARTくん


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事例3) 1991年
いまから26年前、名古屋、伏見駅周辺のとあるラーメン屋に友人と二人で入り、カウンターに座り、そのラーメン屋の1番スタンダードなラーメン、つまり店名のついたラーメンを注文したのである。

「○○○ラーメンください!(○○○の部分は店名)」

と私が店員に注文したあと、すかさず友人が

「僕は○○○うどん!(○○○の部分は店名)」

と注文したのである。すると店員に

「ここはラーメン屋なので、うどんはありませんよ!メッ」

と困惑と少し怒りを込めた口調で言われてしまいました。決してそのとき友人はふざけて言ったわけではないのである。友人はあまり外食をしたことのない人だったので、本気で、このお店にうどんがあると思って言ったのである。
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事例4)  2010年
いまから7年前、名古屋市中区錦2丁目に「長者うどん」という、うどん屋があったのだが、まず、店先の「長者うどん」と書かれた文字をよく見ると、「長命うどん」と書かれた「命」の文字の上から地の色と同色のペンキで塗りつぶして、その上から「者」とペンキで書き直してある。それだけで、なにか自分的には、そそるモノがあったのですが、入ってみると、メニューの中に

「ラーメンとうどんのミックス」

「うどんとそばのミックス」

「ラーメンとそばのミックス」

「うどんとそばとラーメンのミックス」

というものがあり、結構衝撃を受けたのですが、とくに、看板メニューというわけでもなく、またゲテモノメニューというわけでもなく、普通にメニューの中に並んでいたのである。その時、僕は「ラーメンとうどんのミックス」を注文してみたところ、ラーメンの麺とうどんの麺がどんぶりに一緒にはいったものが出てきました。スープはラーメンのスープかうどんのスープかは、忘れてしまいました。

その当時、自分は仕事の関係で、錦2丁目近辺によく行っていて、自分の知り合いもそのお店に頻繁に行っているはずなのですが、だれも「変わったメニューあるよ」と言っている人はいませんでした。僕が話題にしても、「そんなの別に普通じゃん」という返答でした。これは僕が知らないだけで、これもまた結構ポピュラーな食べ物かも知れないと思い、検索してみたのですが、どうやら、ラーメンとうどんの麺が一緒に入った食べ物もジャンルとして普通にあることがわかりました。
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以上4つの事例です。本来なら、上記のお店の全てに再度食べにいき、確認したいところですが、閉店していたり、25年前の話なので場所の記憶が曖昧だったりで、確認できませんでした。

結局何が言いたいのかというと、上記の例の場合、麺類のカテゴリーを決定しているのは、麺の種類だということである。しかし、外食産業においての分類、業種業態におけるそのカテゴリーとはまた意味がちがうのではないかということである。

例えば、立ち食いの店で「うどん」と「そば」を両方出すお店の食券は「天ぷら そば/うどん」と並列表記されていて、カウンターで、ぼやぼやして無言で食券を出すと

「そばorうどんのどっちよ?」

と怒られるのである。
この場合は麺がカテゴリーを決めておらず、「天ぷらがのっているもの」というカテゴリーの中に「そば」と「うどん」が存在するのである。

「天ぷらカテゴリーの中のうどん」と「うどんカテゴリーの中の色々なうどん」の図


ラーメンもうどんもある、「うどん屋」
うどんもラーメンもある 「ラーメン屋」
ラーメンしかない「ラーメン屋」
うどんしかない「うどん屋」
ラーメンがメニューにある、うどん屋を「うどん屋」とよぶときの条件や厳密な意味での定義とはなにか。

例えば
餃子がメニューにある「ラーメン屋」
ラーメンがメニューにある「餃子屋」
何をメインにしているかによって決まるのか、

『餃子がイチオシの中華料理屋だから「餃子の○○」という名前にしているだけっしょ!』

というふうに、もっと大きな料理のジャンルとしてのカテゴリーで考えることもできる。

しかし、「ラーメンとうどん」では「ラーメンと餃子」との関係性とは違うのである。同じ麺類だという関係ではある。つまり「麺類を出すお店でラーメンが推し」であるが「うどん」もメニューにある店は「ラーメン屋」ということになる。もしくは、麺類というカテゴリーではなく、「大衆的な食べ物をだす店」という曖昧なカテゴリーの店で「うどん」もあるが、「推しのメニューはラーメン」である場合、「ラーメン屋」ということになるのか。

ここまで読んで
「おまえは一体何が言いたいんだよ、これのなにが'究極のラーメン'と関係あるんだよ?なめんなよ!」とお思いでしょう。

モヒカン博士とARTくん


ここからが本題である。本当に「究極のラーメン」の話である。
2017年ある日、私は、車で移動していると

「カレーらーめん 麺屋ここいち」

の看板が目に飛び込んできたのである。

「カレーらーめん 麺屋ここいち」の看板


「カレーらーめん」の専門店。非常に気になったのである。帰ってインターネットで調べると、カレーライスのチェーン店「ココイチ」がやっているお店である。

この「カレーらーめん 麺屋ここいち」は、少し前までは秋葉原にもお店があったらしいが、現在は閉店して、ホームページで確認すると、現在店舗があるのは愛知県のみである。(2017年11月10日調べ)。

野並店 北区新沼町店 楽市街道中之郷店 瀬戸西本地店 一宮末広店 稲沢平和町店

の6店舗である。「麺屋ここいち」に行きたいのなら愛知にくるしかない、まさに『食べよみゃ~愛知メシ』なのである。

しかし、このホームページをよく見ると、さらに驚愕の事実があるのである。「ココイチでカレーらーめんが食べられる店舗」という表示である!

北海道
福島県
茨城県
群馬県
東京都
神奈川県
新潟県
石川県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
大阪府
兵庫県
奈良県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
と、表示されており、

各県をクリックすると「ココイチでカレーらーめんが食べられる店舗」が出てくるのだ。

カレー屋で食べられるカレーラーメン。

ここで、ラーメンを食べに、ミスタードーナツに行っていた自分としては、考えたのである。

ラーメン屋のラーメン
ドーナツ屋のラーメン
マクドナルドのカレーライス(1992)
牛丼屋のカレーライス
回転寿司屋のカレーライス 
回転寿司屋のラーメン
立ち食いそば屋のカレーライス
喫茶店のカレーライス
喫茶店のラーメン
ドライブインの食堂のカレーライス、ラーメン

例えば
「ドーナツ屋のラーメン」と「ラーメン屋のラーメン」では、どちらがラーメン度が高いのか、究極のラーメンとして語るべきラーメンなのか?

「いや~究極のラーメンというくらいだから、やはり、ラーメン屋のラーメンでしょ!」という声が聞こえてきそうだが、まあ、一般論としては、それはそうかもしれない、が、では、

「ラーメン屋のカレーラーメン」と
「カレー屋のカレーラーメン」

ではどうだろうか?

(後編につづく)

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