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芸術は漠然だ!~斉と公平太のムダに考えすぎ~

「オロナミンC」なハイコンテクスト!

2017年8月11日

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商品名被り早わかり図


はじめに申し上げておく事として、今回は特定のメーカー名や商品名が多くでてきますが、とくに特定の企業や商品を宣伝したり、中傷する意図はないということをご理解ください。

私、2012年ころ「ドデカミン」といういわゆる栄養ドリンク系の炭酸飲料を 一カ月間ほぼ毎日飲んでいたことがありました。(正確には「ドデカミンストロング」)

ドデカミンストロング


何故「ドデカミン」を飲むようになったのかというと、 仕事場から駅まで歩いて帰る途中に「ドデカミン」を販売している自販機があり、

「今日も疲れたなー、 これ飲んだらなんか、元気でるかなー?」

というふうに最初飲んだのですが、飲んだら
「何だこれ!めちゃくちゃ旨いというか、好みの味じゃないか!!」

というわけで、まあ、それから仕事帰りに「一杯やってくか!」 という感じで、一カ月間自販機の前で飲んで帰っていたわけです。

しかし、ここで「ドデカミン」に対して、ひとつの疑問が生じたのです。

もともと、何故僕は「ドデカミン」を美味しいと感じたのか、 というか何故好みの味と感じたのか。

それは、僕が「オロナミンC」が好きだからです。そう、私は「ドデカミン」の味が「オロナミンC」に似ているから好きなのです。

同様に、ライフガード(チェリオからでている、迷彩柄の炭酸飲料)を、はじめて飲んだ時(高校時代1988 学校の帰り道に飲んだのですが)その時も同じような衝撃を受けました。

左からオロナミンC、デカビタC、ドデカミンストロング、ライフガード


「これオロナミンCみたいな味ですごく美味しいし、 しかも、オロナミンCより量が多い!!」

高校生の僕は思ったのでした。 そうなのです。「オロナミンC」は、すごく美味しいし、自分的にはある意味「頂点」なのですが、量が少ないのです。 (吉田戦車先生の漫画で「ヤクルト」が好きだけど量が少ないから ビッグサイズを作ったという、ネタがありまして、それを読んだ時 ものすごく共感したものでした)

それからしばらく、高校生の僕は「ライフガード」を学校の帰りに飲んでいました。しかし「やはりなにかが違う、、」 。そして、この世界には潜在的にオロナミンCをたくさん飲みたいという需要は、 ある、あるにちがいない、、と思ったのでした。

ここで皆さん「デカビタC」という商品をご存知でしょうか?

オロナミンCとデカビタCのダイヤ型凹凸面アップ


「ドデカミン」より先に発売された商品だと思います。(ネットで調べたところドデカミンは2004年、デカビタCは1992年、ライフガードは1985年、オロナミンCは1965年が発売年)こちらも普通に流通している栄養ドリンク系の炭酸飲料です。味も「オロナミンC」ライクなテイストです。

この「デカビタC」の瓶の形状、「オロナミンC」の瓶をそのまま太らせたような茶色い瓶ですよね。僕、考えたんですけど、「デカビタC」の「デカ」ってなんだろう? と。

結論としては、「デカいオロナミンC」ということじゃないのか?ということなんです。

オロナミンCの「ミンC」は「ビタミンC」の「ミンC」、そして「デカビタC」の「ビタC」も「ビタミンC」の「ビタ」と「C」だとすると、直接的には被ってないですが、サブリミナル効果というか、、潜在意識に働きかけている商品名だと思うのです。 無意識に「デカいオロナミンC」だと思って購入している人がいるのではないだろうか、、。(あくまでも僕の勝手な推測です)

商品名被り早わかり図


じゃあ「ドデカミン」はどうなんだということなんですが、 こちらの商品、ねじのキャップがついたボトル缶には 、あのオロナミンCやデカビタCの瓶の表面のダイヤ型の凹凸を再現したような絵柄が印刷されています、しかも茶色で。 瓶が茶色なのは、光を通さないための合理的な理由だからだ、という言い訳はこのボトル缶では通用しないのです。

ドデカミンのボトル缶に印刷された瓶のダイヤ型凹凸面を模した柄


つまり「ドデカいデカビタC」「ドデカビタC」もしくは「ドデカミンC」「ドデカいオロナミンC」ということなんではないかと。

加えて、ドデカミンのキャッチコピーは「ファイトバクハツ」で、オロナミンCのキャッチコピーは「元気ハツラツ」です。

ドデカミンのキャッチコピーの「ファイトバクハツ!!」


この2つのキャッチコピーを続けて音読してみて欲しい。

「元気ハツラツ、ファイトバクハツ」

あれ?もう1度声にだしてみよっと

「元気ハツラツ、ファイトバクハツ!!、ファイト一発!」

こ、これは、もしかして、、ラップじゃないか、、韻踏んでる、、。
しかも無意識に栄養ドリンク「リポビタンD」のキャッチコピーである「ファイト一発!」までリズムにあわせて思わず口をついてでてしまったぞ、、。

元気ハツラツ、ファイトバクハツ、ファイト一発 韻


ここで、「おまえ、ドデカミンをパクリだとでもいうつもりなのか?」と誤解されそうですが、そういう意図は一切ないです。
「じゃあ、どうゆうつもりなんだYO?」というと、まずネット上で発見した下の記事のタイトルを見て欲しい。

「オロナミンC」系飲料No.1を決めろ! 炭酸栄養ドリンク15種飲み比べ(2017年3月30日 11時30分)

いつも原稿を書く前に類似した内容がすでにネット上にアップされていて、あとでこのコラム自体がパクリだと言われるといけないので、確認のため検索するのですが、その中でこの記事を発見しました。

この記事のタイトルからもわかるように、これらの炭酸栄養ドリンクのカテゴリーをはっきりと『「オロナミンC」系』と名づけているのです。
つまり、僕の上記の考えが、僕だけではなく一般的な考えであるということの証明でもあるのです。

サンガリアの「ミラクルボディV」


さらに極め付きとして、上の画像のサンガリアの「ミラクルボディV」という炭酸栄養ドリンクを見て欲しい。ボトル缶に茶色い瓶の絵が描かれている(しかもその瓶にも商品名が入っ ているという2重構造)。ここまでくると、もはや茶色の瓶は栄養ドリンクの象徴だということの表れなのである。缶ビールの缶の表面に瓶ビールの絵を描いたりはしないだろうからである。

これはつまり、オロナミンCの様式やコンセプトを他の炭酸栄養ドリンクが踏襲したことによって、オロナミンC系というジャンルが確立されたということだと思います。


美術も同じことで、美術史の中で一人の作家、もしくは時代そのものが、新しいジャンルを生み出したとき、それに影響を受けた後の作家が、その様式を受け継ぎ発展させる。そして批評家が○○派とか○○○アートとか言う風にカテゴライズするというわけです。

しかし、『本来「ドデカミン」は「ドデカミン」、「デカビタC」は「デカビタC」で、それぞれ別のもので、それぞれの味を楽しめば良いじゃないか。純粋にそれぞれの味を!』という意見もあると思います。

「現代美術は難しくないです、見たそのまま、好きなように感じてください。」などという、やさしい言葉もよく聞きます。

その逆で
「んなわけないだろ!このアホんだら!コンテクストだろ現代美術は!」という意見も良く聞きます。まあ、感じるようにしか感じられないという点では、ある意味、前者も間違ってはいない、が。

「ドデカミンストロングコーラ」と「リポビタンD」 自動販売機ディスプレイ


しかし、ドデカミンを飲むことひとつとっても「オロナミンCが、、」と思わずにいられない、炭酸栄養ドリンクの文脈、コンテクストの中での「ドデカミン」を考え、そしてさらに「ドデカミンストロングコーラ」なる商品もあるのですが、そうなるとコーラのコンテクストというものについて考えなくてはならないし、何がなんだか、わけがわからなくなってくるのです。

そんな私が「見たままに、好きなように何かを感じる」のは不可能なわけで、そういう自分はなんなのかと考えるわけです。

「コンテクストだ、なんだって、難しそうな言葉使って誤魔化すなよ!だいたいコンテクストてそんな意味じゃねーだろ」という声も聞こえてきそうですが。まあ、そのとおりで、そうゆう誤魔化す気持ちもなきにしもあらずですが。

そして、単純に根本的な問題として量が少ないと思うなら、なぜ「オロナミンC」を2本飲まないのかと思う人がいるかもしれませんが、、。 そういうことはできません。「オロナミンC」は、あの量が美味しい気がします。 なんか2本飲むの、畏れ多い気がして、、。

つづく

「ドデカミンストロングコーラ」


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