立花孝志氏と大津綾香氏との間で、国政政党「みんなでつくる党」(旧政治家女子48党、旧NHK党)の代表権争いが泥沼化している中、立花氏陣営から大津氏陣営に一時寝返った元党関係者の男性が本サイトの取材に応じ、〝スパイ騒動〟の全内幕を告白した。
「おカネは欲しかったが、大津さん側にスタッフに給料を払うという前例を作りたかった」と話すのは政治団体「内部告発者を守る党」党首の斉藤忠行氏(32)だ。
斉藤氏はNHKの集金業務を委託されていた会社の元社員で、2021年に集金活動や業務のずさんな実態を内部告発し、立花氏率いるNHK党に入党。衆院補選や参院選などに出馬していた。
お家騒動が起きてからも立花氏陣営で、党関連業務に当たっていたが、立花氏が立て替えていた月30万円の業務委託費が9月末をもって支払われないことで、大津氏へ直談判に出た。
会談の席で大津氏からは「あなたは犯罪している側だから交渉できる立場じゃない」と門前払いされかかったが、「少しでも罪を軽くするために情報やデータをください」とも持ち掛けられたといい、斉藤氏は話を合わせただけでなく、大津氏の信用を買うためにやりとりを口外した場合は300万円のNDA(秘密保持契約)を持ち掛けた。
一度は渋ったという大津氏だが、その後にサイン。斉藤氏が所持していた党関係や立花氏個人の会社の預金通帳のコピー一式を渡したほか、党が借り上げているマンションの居住者や政治資金収支報告書の支出先団体名の中身などを問われ、情報を提供したという。
信用を得た斉藤氏は10月には警視庁前に呼ばれた。大津氏が立花氏を刑事告訴するための補助役として、帯同したという。
「立花さんの背任とか横領とか詐欺についての告発をしたいとの内容だったが、政治資金収支報告書がベースになっていて、これではなかなか厳しいという刑事の反応だった」(斉藤氏)
銀座の料理店で、夫婦で大津氏からのどぐろをごちそうになった際には「タクシー代を多く包んでおきました」と10万円の現金も渡されたという。
その後、今月になって、大津氏側から「不正等に伴う内部告発」との業務委託費名目で69万4350円の振り込みがあった。大津氏には「これでとりあえず終わりです」とやりとりも終了したという。
斉藤氏は「大津さんからの信頼を勝ち取るために知っている情報は共有せざるを得なかったが、立花さんの不正を告発したということはない。結局、大津さんは経験値の乏しさゆえにすべてが不正に見えているだけで、いろんな資料を出したところで不正はなかった。大津さんとパパはセットで、パパは娘をコケにされたことで、立花党首憎しの一点」と大津氏陣営の実態にあきれたという。
結果的に立花氏、大津氏の両陣営を裏切る形となった斉藤氏は、「立花党首には感謝しきれないし、いろんな世界を見せてもらった。党首に事前に話したかったが、言えばすぐ言ってしまうので大津さんの信用を得られなかった。きれいごと抜きで、おカネは欲しかったのはあるが、こういうやり方しかなかった。今後、どちらの党に対しても距離を置きたい」と双方に居場所もなく、身を引くという。
立花氏は24日、自身の会社の通帳コピーが斉藤氏から大津氏側に渡された疑いがあることを問題視し、大津氏を不正競争防止法違反などで刑事告訴する考えを明かした。一方、大津氏側も同日、斉藤氏がNDA違反したことで違約金請求訴訟を提起したと発表した。
大津氏に立花氏の会社の通帳コピー入手の有無や現金10万円の趣旨などについて、問い合わせたところ「本日付で斉藤忠行に対する訴訟を提起しました。ご質問への回答は裁判に差し障る可能性があるため、差し控えさせていただきます」と回答した。













