猪苗代湖ボート3人死傷事故 2審でも無罪主張

4年前、会津若松市の猪苗代湖で沖合にいた親子など3人を操縦していたボートに巻き込んで死傷させたとして、業務上過失致死傷の罪に問われている、いわき市の元会社役員の2審が仙台高等裁判所で始まりました。
元役員側は、1審に続いて無罪を主張しています。

いわき市の元会社役員、佐藤剛被告(47)は、2020年9月、会津若松市の猪苗代湖で、見張りなどを怠ったままボートを操縦し、ライフジャケットを着けて沖合に浮いていた家族など3人を巻き込んで、8歳の男の子を死亡させたほか、母親など2人に大けがをさせたとして、業務上過失致死傷の罪に問われています。

去年3月、1審の福島地方裁判所は、「浮かんでいる人がいることを予見することは可能で、見張りを厳密に行い、安全を確認して航行していれば衝突を回避できた」などとして禁錮2年を言い渡し、元役員側が判決を不服として控訴しました。

30日から仙台高等裁判所で始まった2審で、元役員の弁護士は、警察が被害者の重さと異なるマネキンを使って浮き方の実験をしたほか、ボートからの被害者の見え方について、意図的に拡大した写真を示したなどと指摘し、「1審判決は科学的根拠に基づいた検討を怠っていて、事実を誤認している」としています。

その上で、「前方と左右を確認していても被害者を確実に発見することは難しかった」などとして1審に続いて無罪を主張しています。

2審では、船の航路やそこからの見え方などについて、それぞれ追加の主張や立証が行われる予定です。

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