秩父夜祭

 日本三大曳山祭りのひとつで、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている「秩父夜祭」の大祭が行われ、冬の秩父を彩る華やかな山車の行列と次々と打ち上がる花火の共演に多くの見物客が酔いしれました。

 京都の祇園祭、岐阜の高山祭とともに「日本三大曳山祭り」として知られる秩父夜祭は、秩父神社の女の神様と武甲山の男の神様が、年に1度の逢瀬を楽しむ祭りといわれています。

 午後6時すぎ、ぼんぼりを灯し豪華な飾りを施した6基の山車は、神々が出会うとされる「御旅所」に向けて秩父神社を出発しました。

 そして、およそ5000発の大輪の花火が秩父の夜空に打ち上げられる中、傾斜が25度ある「団子坂」を山車が引きあげられると、祭りは最高潮に達し見物客からは歓声が上がっていました。

元県議の社会福祉法人理事長 収賄容疑で逮捕

 越生町の社会福祉法人が町内に建設を計画していた特別養護老人ホームを巡り、業者側に便宜を図った見返りに現金3300万円を受け取ったとして、警察は元県議で、この法人の理事長を逮捕しました。

 社会福祉法違反の収賄の疑いで逮捕されたのは、元県議で社会福祉法人「藤和会」理事長の加藤清容疑者(65)です。

 警察によりますと、加藤容疑者は2021年11月から去年3月ごろ、藤和会が越生町に建設を予定していた特別養護老人ホーム「四季の郷」の設計や工事監理業務委託に関わる随意契約で、業者選定の際に便宜を図った謝礼として、業者側から現金3300万円を受け取った疑いが持たれています。

 また警察は、業務を受注した川口市の設計会社役員 藤間哲容疑者(62)を社会福祉法違反の贈賄の疑いで逮捕しました。

 警察によりますと、2人は今回の随意契約に関するやりとりで、初めて知り合ったとみられています。

 警察は2人の認否を明らかにしていません。

警察には「黙秘」 10年前の強盗致傷事件 37歳男を逮捕

 10年前に、加須市で、女性に性的暴行をした上で、現金などを奪い、けがをさせた疑いで県警は3日、37歳の男を逮捕しました。

 男は黙秘していますが、市内などで、過去14年間に同じような手口の事件が複数起きていて、警察が関連を調べています。

 強盗致傷などの疑いで逮捕されたのは、栃木県小山市の無職、吉岡和伸容疑者(37)です。

 県警によりますと、吉岡容疑者は10年前の2014年8月、加須市で路上を歩いていた当時40代の女性の首を絞め、畑のあぜ道に引きずり込んで、性的暴行をしたということです。

 その上で、現金5万円とバッグを奪って、足などにけがをさせた疑いが持たれています。

 警察が広範囲にわたって防犯カメラなどを調べ、吉岡容疑者が浮上したということです。

 調べに対して、吉岡容疑者は黙秘しています。

 加須市や隣接する自治体では、2005年10月から2019年3月までの14年間に同じような手口の事件が複数起きていて、警察が関連を調べています。

所沢の強盗致傷事件 資金管理役か 26歳の女逮捕

 ことし10月、所沢市で起きた強盗致傷事件で、資金を管理していたとみられる女が3日、新たに逮捕されました。

 逮捕されたのは、京都府京都市の職業不詳武藤恵子容疑者(26)です。

 捜査関係者によりますと、武藤容疑者は資金管理役とみられ、自身のネット銀行の口座を通じて、実行役らに報酬の金を振り込んだり、所沢市や国分寺市で起きた強盗事件の被害金を振り込ませていたりしたとみられています。

 また、自宅から押収されたスマートフォンやタブレット端末には、秘匿性の高い通信アプリがインストールされていたということです。

 調べに対し、武藤容疑者は「身に覚えがありません」と容疑を否認しています。

公明党県本部 矢倉克夫参院議員 新代表に就任

 公明党県本部の新しい代表に、参議院議員の矢倉克夫副代表が就任しました。

 矢倉氏は昨夜、開かれた県本部の大会で代表の就任が決まりました。

 県本部の幹部によりますと、前の代表を務めた西田実仁参議院議員がことし9月に党の幹事長に就任したことに伴う交代ということです。

 矢倉新代表は49歳。2013年の参議院選挙で初当選し、現在は2期目です。

 財務副大臣や農林水産大臣政務官を歴任しています。

全国一斉生活保護ホットライン

 生活保護に関する悩みに弁護士が無料で答える電話相談「全国一斉生活保護ホットライン」が開設されています。

 電話相談は、例年、年末にかけて生活が苦しくなる人が増えることから、日本弁護士連合会と全国の弁護士会が協力して、毎年、この時期に行っています。

 県内では、埼玉弁護士会に所属する弁護士およそ20人が4つの電話回線を使い、交代しながら悩みに応じています。

 例年は70件から80件の相談があるということです。

 3日は仕事を失った派遣社員から、生活保護の申請の方法や条件に関する問い合わせがありました。

 また、物価高の影響で、「今の生活保護では足りず、生活がより苦しくなっている」といった相談も増えているということです。

 「全国一斉生活保護ホットライン」は3日夜8時まで全国共通のフリーダイヤルで受け付けています。

スタントマンが交通事故を再現 中学生が交通ルールを守る大切さ学ぶ

 冬の全国交通安全運動が行われる中、スタントマンが再現する自転車の交通事故を通して、正しい乗り方やルールを守ることの大切さを学ぶ交通安全教室が川越市の中学校で開かれました。

 川越市立芳野中学校の生徒たちを前に、川越警察署の五十嵐勝交通課長はことし1月から2日までに市内の交通事故による負傷者は906人で、このうち222人が自転車を利用していたと説明しました。

 このあと、スタントマンが見通しの悪い交差点での自転車と車の衝突事故を再現しました。

 また、停車中の車のドアが開いたタイミングに、後方から進行してきた自転車が衝突する事故や、トラックによる巻き込み事故も再現され、生徒たちは身近に起こり得る事故の危険性と、交通ルールを守ることの大切さを学びました。

三芳町 小学生 監視カメラの組み立てに挑戦

 三芳町で、監視カメラの開発や製造に取り組む企業を地元の小学生が訪れ、製品の組み立て作業に挑戦しました。

 3日は、三芳町立唐沢小学校の5年生が町内にある企業「MIYOSHI」の工場を訪れました。

 児童たちは、事前に授業で、ビスに防水用のゴムを取り付ける作業を行っています。

 今回は、そのビスを使って、監視カメラのふたを止め、製品を完成させました。

 子どもたちは、完成させた監視カメラを使い、遠隔で写真を撮ってその場で印刷したり、工場と4年生の教室をつないだりして、性能を学んでいました。

 製作した監視カメラは、社内検査を行ったあと、全国に出荷されるということです。

12月23日まで 企画展「画鬼暁斎 妖怪画コレクション」

 幕末から明治にかけて活躍した絵師・河鍋暁斎が描いた、妖怪にまつわる作品を集めた企画展が蕨市で開かれています。

 人物画から風刺画まで、あらゆるジャンルの作品を描いた河鍋暁斎。

 神出鬼没で、人の想像を超えた絵の才能があったことから、画の鬼、「画鬼」と呼ばれました。

 会場では、暁斎やその師匠たちが描いた「妖怪画」など、35点が紹介されています。

 『天狗集会之図』は、暁斎が、時の政治家・秋月種樹(あきづき・たねたつ)と共同で手がけました。

 「自分を棚に上げて、他人を評価する」傲慢な人たちを、天狗たちが掛け軸を批評する姿で表現しています。

 『東京開化名勝ノ内金龍山』は、平安末期の武将・源頼政が、怪物の「鵺」(ぬえ)を退治した様子を明治時代に舞台を移して、再現した一枚です。

 文明開化を経て、洋服を着た頼政を見て、戦うはずだった「鵺」(ぬえ)が自ら去って行くユーモラスな姿が描かれています。

 企画展「画鬼暁斎妖怪画コレクション」展は、12月23日まで蕨市南町の河鍋暁斎記念美術館で開かれています。