オードリー・タン「結婚しても家族にはならない」台湾で同性婚が認められたワケを明かす

誰もが「結婚を祝福されたい」

台湾での合法化は、フェミニスト運動とLGBTQ+運動がもたらした勝利でしょう。東アジアには、「結婚は家と家のもの」という家父長制の文化や考え方が根強くあります。そのためか近隣の国家からは、「同性婚が合法なんて想像すらできない」という声が上がりました。

それに対して、私はこう言いました。
「LGBTQ+コミュニティの平等のために運動をしているなかで、結婚の平等を求める人たちについて考えてみてください」と。

彼らが結婚の権利を求めているのは、周囲から祝福される結婚を望んでいるからです。「自分たちの結婚を、何らかの意味や価値をもつものにしたい」という思いがあるからこそ、LGBTQ+の平等を求めて運動するとき、結婚の権利を最優先事項にかかげています。

もしもヨーロッパの一部の国々のように、もはや結婚制度に重きを置かない文化であったら、「法的な結婚なんてどうでもいい」となり、彼らはこのような行動を取らなかったかもしれません。

しかし台湾の人々にとって、家庭生活や結婚に対する考え方は、パートナーが異性であろうと同性であろうと、同じように大切なものです。