オードリー・タン「結婚しても家族にはならない」台湾で同性婚が認められたワケを明かす

アジア初同性婚の合法化


「日本の家族の形も変化している。かつての大家族から、ほとんど個人主義とも言える小さな家族に急速に移行したし、結婚の形もまた変化している」

こんな話を聞いたときは、そのとおりだな、と共感しました。

台湾の歴史においても、日本と同様のことが言えます。

また、文化が異なる台湾原住民は、それぞれが家族に対してかなり異なる考えをもっているのは言うまでもありません。

さらに中国本土の福建省南部から台湾に渡ってきた漢民族には、「結拜兄弟(blood
brothers)」という考え方がありました。

血縁や婚姻関係がなくても兄弟の契りを結ぶというもので、もともと社会的儀式として始まったもののようです。結拜兄弟の深い関係性は、今の私たちが考える同性カップルと通じる点があります。すなわち、台湾において家族のかたちも、ジェンダーと同様、昔から多様であったということです。

2019年5月、台湾はアジアで初めて、同性間の結婚の権利を合法化する特別法案を可決しました。同性婚が合法化されている国は世界におよそ2割あり、オランダ、ベルギー、スペイン、ノルウェー、スウェーデン、ブラジル、南アフリカ、オーストラリア、アメリカなど。

アジアでは今のところ、台湾が最初にして唯一の法的に同性婚を認めた国であり、あとはタイでパートナーシップ法が閣議決定しただけです。