看護師による入院患者への暴行事件が起きた八王子市の精神科病院「滝山病院」では、管理責任を問われていた院長らが辞任し、11月、名称を「希望の丘八王子病院」に変更しました。
28日は新たに院長兼理事長に就任した東京医科大学八王子医療センターの元センター長らが、報道関係者を対象に院内の一部を公開し、改善の取り組み状況を説明しました。
院内では病棟の壁の塗り替えなど改装が行われていて、病院側は看護職員の常勤率を来年1月をめどに50%にまで引き上げることや、患者ごとに看護職員を決めて対応に当たる担当制を導入したことなどを説明しました。
また、28日時点で、51人いる入院患者のうち18人が転退院を希望しているということで、引き続き転退院に向けた支援にも取り組むとしています。
患者暴行事件の旧「滝山病院」 院内一部公開 改善取り組み説明
入院患者への暴行事件が起きた東京 八王子市の精神科病院旧「滝山病院」は報道関係者を対象に院内の一部を公開し、改善の取り組み状況などを説明しました。
工藤龍彦 院長兼理事長は「事件が起きたことについて患者さまやご家族、関係者の皆様に大変なご迷惑をおかけしたことをおわびする。地域や精神科医療のために開かれた病院になるようしっかり対応していきたい」と話していました。