好きに生きればいいのだ。
岡山在住の女性M様から「坂爪さんこんにちは!突然ですが、一週間ほど屋久島の旅につきあっていただけませんか?先日、三途の川を渡りかけて帰ってきまして、どうしても坂爪さんと一緒に旅がしたくてしたくて堪えきれない時間を悶々と過ごしていましたところ、先ほど大好きなカナダの友人が見舞いに来てくれまして、屋久島が待ってるよと言ってくれて、今だ!となったのでご連絡させていただきました!!!旅費はなんとかします🔥🔥🔥もちろん遠慮なく坂爪さんの思うままに決めてください!!その場合は坂爪さんのベストタイミングにぶち当たるまで、何度でもアタックさせていただきますので🔥🔥🔥よろしくお願いします!!!」と連絡をいただいた。みなさまご存知の通り、坂爪圭吾の正しい使い方である。
M様は現在49歳。40歳の頃に病気になり、医者からは「余命五年です」と言われた。M様は、医者の忠告を無視して好きに生きた。余命宣告をぶち抜き、今年の初めにお会いした時は全然余裕で元気だった。M様には高校一年生になる息子がいる。息子のS様はトランスジェンダーなので、息子と呼ぶには語弊があるから人類の宝と呼ぶ。三途の川を渡りかけたのなら、母も、子も、腹を括っているはずだ。周囲の人々は「若いのに可哀想に」と可哀想な人認定のまなざしを向けてくるだろう。だが、そんなものに負けてしまってはいけない。自分に同情をしたら終わりなのである。
屋久杉トレッキングも行くことになったが、まさに命懸けである。場合によっては、あれである。屋久杉のエネルギーで全回復を遂げるのか、屋久杉のエネルギーに満たされて天に召されるのか。いずれにせよ、最高の人生である。M様が天に召された場合、S様に何を言おうか考えた。おそらく、私はこのように言うだろう。晴れて天涯孤独の身になったが、天涯孤独だからこそ、人類全体と繋がるのだ。全人類の父(母)であり、全人類が父(母)である。全人類の息子(娘)であり、全人類が息子(娘)である。時を超え、性別を超え、国境を越えて、生き続ける命を感じるのだ。
人間の命は不思議だ。健康なものを食べているのに早死にする人もいれば、不健康なものを食べているのに長生きする人もいる。おそらく我々は、食べ物というよりエネルギーを食べているのだ。嬉しいとか楽しいとか好きとか愛しているとか、そういう気持ちが栄養になるのだ。同時期に余命一ヶ月を宣告された患者がいる。一人は即入院。もう一人は、もう何も治療できないから家で好きなタバコも酒も自由にやっていいと言われた。入院した方は、宣告通り一ヶ月で亡くなった。自由にしていた方は、一年経っても元気にしていた。すべて岩手のお医者さんから聞いた話だが、また別の患者さんで、癌末期の二人がいた。片方はとにかく気難しく、人と話すのも大嫌い。常に、痛い、苦しいだけを叫び続けていた。もう片方は、どんなときでもケラケラ声に出して笑っていて、いつもみんなの輪の中心でおしゃべりをしている人だった。最初の人はすぐに亡くなった。もう一人は、予後良好で退院していった。こうやって、私は日々、患者さんたちから沢山のことを学ぶ。
不幸っぽい出来事が起きた時、周囲の人々が可哀想な人認定をしてくるだろう。それに負けると、自分が自分を可哀想認定するようになる。だが、この世に可哀想な人間はいない。不幸な人間はいない。そんな目線に負けるなよ。自分に同情したら終わりなんだよ。おかあちゃんは死んだんじゃない。おかあちゃんは生きたんだよ。生きて生きて生きまくったんだよ。さみしい時は巨木に抱きついて「おかあちゃん」と言いながら泣こう。俺も一緒に泣いている。目に見える涙だけが涙ではない。目には見えないだけで、涙を流している人はたくさんいる。それが、俺たちの兄弟になり、俺たちの家族になる。たくさん泣いて、たくさん笑おう。俺は幸せだよと言ってみよう。不幸に生きるのではなく、悲劇に生きるのではなく、嫌いに生きるのではなく、好きに生きればいいのだ。
ぼくはS.BAN☆。神さまはぼくに自閉症っていうへんてこな名前の障がいをくれた。
※
ぼくは学校が好きじゃない
ぼくは話すことや勉強することが苦しい
思ったことが言葉や文字にならない
ぼくはいつもひまわり教室に一人でいる
友達と言える人は学校にはいない
学校にはぼくの好きなものがない
だから学校が好きじゃない
※
ぼくが好きなのは絵を描くこと
絵を描くのに言葉はいらない
どんなふうに描いてもいい
どんな思いで描いてもいい
紙と鉛筆があったらどこででも描ける
いらないのができたら捨てればいい
だからぼくは絵を描くのが好き
※
でも学校じゃないところには
ぼくが大好きな友達がたくさんいる
坂爪さんや
リンベンちゃん
千賀子さんや
めいはお姉ちゃん
岡ちゃんもいる
でも一番の好きはかあちゃん
好きなものもたくさんある
カピバラさんとリラックマ
キラキラ光るもの
自然やいろんないのち
神さまも
ドラえもんも好き
※
神さまはぼくに自閉症っていう
へんてこな名前の障がいをくれた
神さまがぼくにプレゼントしてくれた
へんてこな名前の障がいは
ぼくを学校でひとりぼっちにするけど
たくさんの大切なものをくれたから
ぼくはそのへんてこな名前の障がいを
大切にしようと思う
嬉しいときも
悲しいときも
ぼくは絵を描いていく
きっと神さまはぼくに仕事をくれたんだ
ぼくの絵を観てくれた人が幸せになるように
ぼくはこれからも絵を描くよ
おおまかな予定
12月15日(日)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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