ノーベル賞授賞式前に被団協が会見「大きな運動に」

 ノーベル平和賞の授賞式を12月10日に控えている被団協=日本原水爆被害者団体協議会が、2日、東京都内で記者会見を開きました。

 会見には、関東在住の役員5人が出席しました。

 授賞式で演説する新座市在住の代表委員、田中熙巳さんは、核兵器の非人道性や被団協の歴史を世界に訴えたいとして「核廃絶へ向け大きな運動が起きるきっかけになってほしい」と語りました。

 ノーベル平和賞の授賞式はノルウェーの首都オスロで開かれ、代表団およそ30人が出席します。

 渡航費を募るクラウドファンディングは目標額の1000万円を大きく超える3600万円余りに上っていて、事務局次長の浜住治郎さんは「大きな励ましになった」と感謝の言葉を述べました。

“今の保険証存続を” 医療団体など呼びかけ

 政府は「マイナ保険証」への移行を加速するため、2日付けで新たな発行を停止しました。

 今の保険証の存続を求めて、県内の医療団体などが2日、県内の駅前で、市民に政府の方針の撤回を呼びかけました。

 参加したのは、県内の開業医や歯科医、介護事業者などです。

 2日はJR北浦和駅など、県内9か所の駅前で街頭活動を行いました。

 全国保険医協会によりますと、全国にある医療機関のおよそ7割が、「マイナ保険証」の不具合で、受診する人の本人認証ができないといったトラブルを経験しているとということです。

 また、団体は、政府が「マイナ保険証」の使い方やメリットなどを十分に説明しておらず、利用者が不安を抱えたままになっているとして、方針の撤回を求めています。

 今の健康保険証は最長で来年の12月1日まで使うことができ、参加者は、「まだ利用することは可能」と市民に呼びかけていました。

 団体は今後も保険証の存続を求めて、活動を続けていくということです。

本庄市 100歳の女性 乗用車にはねられ死亡

 2日午前、本庄市の国道で、100歳の女性が乗用車にはねられ、死亡しました。

 午前11時前、本庄市西富田の国道で、近くに住む関根チヨさん(100)が道路を歩いて横断していたところ、右から来た乗用車にはねられました。

 関根さんは、意識不明の状態で病院に搬送されましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。

 警察は、乗用車を運転していた滑川町月輪の飲食店の経営者、五十嵐茂容疑者(75)を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。

 調べに対し、五十嵐容疑者は「脇見をしていた」と容疑を認めているということです。

 警察は、容疑を過失運転致死に切り替えて、事故の詳しい原因を調べています。

わいせつ動画など販売か 元大学教授を再逮捕

 女の子のわいせつな画像や動画のデータをインターネット上で販売した疑いで、医師で元大学教授の男が再逮捕されました。

 再逮捕されたのは、愛媛県東温市の医師で元長崎県立大学教授の立石憲彦容疑者(63)です。

 立石容疑者は、おととし4月から去年3月にかけて、自らが運営する販売サイト「少女ヌード写真集」で、10歳前後の女の子のわいせつな画像や動画のデータを販売した疑いが持たれています。

 警察によりますと、立石容疑者は、長崎県に住む49歳の男とともにわいせつな動画と画像が入ったデータファイルを、1個あたり1000円で8個、販売していたということです。

 ファイルを購入した5人のうち2人は警察官で、事件の捜査のために客のふりをしていました。

 立石容疑者は容疑を認め、「3000人くらいに有料で提供した」などと供述しています。

 警察によりますと、立石容疑者は、およそ7800件のファイルを販売したことが、押収したパソコンなどから分かっています。

 これまでにおよそ2300万円の売り上げがあったとみられていて、警察は、立石容疑者とともに、ファイルを販売していた49歳の男に任意で事情を聞いています。

被害・不審物報告なし 県議会爆破予告で開会遅れる

 30日、県議会に爆破予告のメールが届き、2日あさ、警察が議事堂を捜索しました。

 被害や不審物の報告はありませんでしたが、この影響で、本会議が予定より1時間半以上遅れて開会しました。

 県によりますと30日午後3時半ごろ、「あさって県議会を爆破する」という内容のメールが県に届いたということです。

 2日あさ、職員がメールに気付いて、警察に通報し、警察官が、議事堂を調べましたが、不審物などは見つかりませんでした。

 2日は12月定例県議会の初日でしたが、本会議はこの影響で、予定より1時間半以上遅れて午前11時40分ごろに開会しました。

 本会議ではおよそ9億5700万円の一般会計補正予算案など、34議案が提出されました。

 主な事業では、県が指定する防災拠点校のうち、10校の体育館にエアコンを設置するための設計費、およそ5500万円を来年度の支出としてあらかじめ決めておく「債務負担行為」として設定しています。

 12月定例県議会は、一般質問や委員会の審査などを経て、12月20日に閉会します。

県議会 不審物の対応訓練

 12月定例県議会の散会後、議事堂内で不審物が見つかったことを想定した対応訓練が行われました。

 訓練は本会議開会中に職員が議事堂1階のロビーで、不審物が置かれているのを見つけたという想定で行われました。

 議場に避難を促す放送が流れると議員たちは渡り廊下で隣の庁舎へ移り、速やかに建物の外に避難しました。

 また、通報を受けて駆けつけた警察官は不審物の発見状況などを職員から聞き取ると、議事堂に人が立ち入らないよう、規制線を張るなどしました。

 参加した議員たちは万が一の事態に備えて真剣な表情で訓練に取り組み一連の手順などを確認していました。

健康保険証新規発行 2日から停止

 医療機関を受診する際に提示する健康保険証の新規発行が、2日から停止されました。

 今後は、マイナンバーカードに保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」の利用が基本となります。

 マイナンバーカードをマイナ保険証として使用するには、カードを取得した後に、利用登録をする必要があります。

 また、利用する際には、顔認証か、暗証番号で本人確認が必要となります。

 なお、今回の処置は、健康保険証の新規発行が無くなるだけで、これまでに発行された保険証は、すぐに利用出来なくなるわけでなく、最長1年間は利用することが可能です。

 ただし、転職や引っ越しなどで加入する医療保険が変わった場合は、新しい保険証が発行されないため、マイナ保険証を利用することになります。

 なお、マイナ保険証を持っていない人には、順次「資格確認書」が交付されます。

 現行の健康保険証が利用出来なくなっても、資格確認書があれば、これまで通りに医療を受けられます。

コンビニで現金奪い逃走 19歳男を逮捕

 11月、和光市のコンビニエンスストアに男が押し入り、現金を奪って逃走した事件で、19歳の男が強盗致傷などの疑いで、2日、逮捕されました。

 逮捕されたのは、東京都練馬区に住む19歳の無職の男です。

 男は11月28日、「ファミリーマート和光白子三丁目店」に包丁を持って押し入り、無人のレジから現金1万円を奪った疑いが持たれています。

 男は逃走する際に、店の駐車場で取り押さえようとした男性店長を刃物で切りつけ、そのまま逃走しました。

 付近の防犯カメラの映像などから、男が浮上したということです。

 男は店長ともみ合いになったときに上着を脱ぎ捨てていて、現場からは、上着と、レジから奪ったとみられる現金1万円が見つかっています。

 男は、調べに対し、「コンビニで金を盗んだことは間違いないが、殴ったり包丁を突きつけたりはしていない」と容疑を一部否認しています。

 犯行の動機については、「金に困っていた」という趣旨の供述をしているということです。

 また、警察に対して、ほかにも、複数のコンビニエンスストアの無人のレジを狙った窃盗事件に関与したことをほのめかしています。

 11月に入って、県南部のコンビニエンスストアで、同じような手口の窃盗事件が起きていて、警察が関連を調べています。

特殊詐欺グループ 指示役の男を新たに逮捕

 ことし7月、80代の女性から現金100万円をだまし取った疑いで、特殊詐欺グループの受け子の少年らが逮捕されている事件で、新たに指示役の男が逮捕されました。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、飯能市双柳の職業不詳、新井琉晴容疑者(20)です。

 警察によりますと、新井容疑者はことし7月、仲間と共謀して、千葉県に住む当時88歳の女性に、次男を名乗って電話をかけたということです。

 そして、「取引会社の書類が入った荷物を失くした」、「情報が流出してしまい、弁償しないといけない」などとうその話をして、現金100万円をだまし取った疑いが持たれています。

 新井容疑者は、特殊詐欺グループの指示役で、受け子の顔写真や身分証といった個人情報を管理していたとみられています。

 また、受け子を採用する面接を行っていたということです。

 警察の調べに対して、新井容疑者は「身に覚えがありません」と容疑を否認しています。

 事件を巡っては、受け子役の少年ら2人が10月に逮捕されていましたが、処分保留で釈放されています。

 事件は、埼玉県と群馬県、それぞれに拠点を置く2つの不良グループが共謀して、組織的に犯行を繰り返していたとみられ、警察が余罪を調べています。

プラットホームなどに壁画アート 西武鉄道

 西武鉄道が企画する『SEIBUBLUEARTSTATION』の一環で、2日から西武新宿線航空公園駅のプラットホームで壁画アートの制作が始まりました。

 この企画は、駅周辺の地域特性などから得た着想をアート作品として駅の壁面などに描くことで駅の利用者に地域への愛着を深めてもらおうとことしから始めるものです。

 今年度は、新桜台駅と武蔵藤沢駅、航空公園駅の合わせて3駅で行われ、それぞれの駅で2組のアーティストが壁画を手掛けます。

 2日は、大阪を拠点に活動する二人組のアーティスト「WHOLE9」が上り方面の壁面に、ミュージシャンのグッズイラストなどを手掛ける「unomori」さんが下り方面の壁面に筆入れを行いました。

 壁画は、西武鉄道をイメージした青をキーカラーとして使用し、アーティストが実際に駅周辺のフィールドワークで感じた物事を表現します。

 2組のアーティストは、それぞれの絵のイメージを確認しながらはけやローラーを使って航空公園駅の壁を塗り進めていました。

 航空公園駅の壁画アートは12月下旬に完成予定で、絵が完成するまでの過程はすべて公開されます。

アビシニアコロブスの赤ちゃん お目見え

 宮代町の東武動物公園で11月に生まれたオナガザル科の動物、アビシニアコロブスの赤ちゃんの公開が始まっています。

 アビシニアコロブスは、アフリカ中部や東部の熱帯雨林に生息するサルの一種で、全身が黒毛に覆われていますが、顔の縁取りや背中のマントのような部分、尾の先が白く、白と黒の対比がはっきりしているのが特徴です。

 一方、アビシニアコロブスの赤ちゃんは全身が真っ白で、生まれてから2か月ほど経つと黒い毛が生え始めるということです。

 アビシニアコロブスの赤ちゃんは、11月12日生まれで、「毎日にたくさんの彩りがある」ことを願って「日彩」と名付けられました。

 アビシニアコロブスは、母親以外のメス猿が子育てに参加するため、母親のリルに加えて姉のピオラも赤ちゃんを抱っこすることがあるということです。

 東武動物公園は、12月は、一日も休まず営業をしています。