4歳で中度知的障害と診断された娘。普通学級へ進むも「漢字が読めない」そんな時、母が見つけた学習法で10日でテストが満点に!そのメソッドとは?
懸念していた事態。「2年生の漢字が覚えられない」
――そして、2年生から普通学級に通われました。問題はなかったですか? 【水野さん】:夏休み前に行われた先生との面談で、「2年生の1学期に習った漢字が50%程度しか覚えられていない」と指摘を受けました。もとから読むのが苦手だったので、漢字を書くとなるとなおさら難しかったのでしょう。気持ちの準備はしていましたが、これはまずいなと思いました。 ■「たったこれだけプリント」をアレンジ。「この夏にかける」と決めて 【水野さん】:そこで、夏休み中に隂山英男先生の「たったこれだけプリント」を、娘用にアレンジして漢字を覚えさせることにしたんです。ここで追いつかなければ置いて行かれる一方。 私は、この夏にかけるという並々ならぬ思いでした。 「たったこれだけプリント」を選んだ理由は、就学前から娘に合う勉強法を探している中で、隂山先生の著書や教材に出会い、簡単なものからやり始めていたので、取りかかりやすかったからです。 娘自身も「分かりやすい」と、本屋で隂山先生のドリルを選んで持ってくるほど気に入っていたので、漢字学習の仕切り直しには「たったこれだけプリント」しかないと思いました。 ――「娘用にアレンジ」とはどのようにしたのでしょうか? 【水野さん】:「たったこれだけプリント」の文章部分をコピーして私が読み仮名をつけ、娘がスラスラ読めるようになるまで、毎日音読させたんです。 それができるようになったら、次は漢字の各部分をコピーしてテストします。 もちろん最初は全然書けないので、書けなかった漢字は漢和辞典を使って調べてもらいました。全部直すのに初日は3時間ぐらいかかりました。 ■継続と徹底反復で、約10日でテストが満点に! ――娘さんはイヤになりませんでしたか? 【水野さん】:もともと負けず嫌いで諦めないところがあるので、がんばってやっていました。 翌日は、さすがに疲れ果てていましたが、継続しなければ意味がありません。前日と同じテストをしたら、2日目ぐらいには前日の倍ぐらいの点が取れたので、これを繰り返したところ、約10日で全てのテストが満点になり、2年生の漢字は全て覚えてしまいました。 壁を乗り越えられたことは娘にとっても大きな自信になりました。