四捨五入は日常生活でもよく使うでしょう。人口数や来場者数などは約何人といった概数で表されていることが多いですが、それは四捨五入をしておおよその数で表していますよね。簡単そうに見える四捨五入ですが、四捨五入する位を間違えてしまう人もいます。今回は、四捨五入に関する問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
※答えは四捨五入をして、10分の1の位までの概数で表すこと。
100÷7
この割り算は、割り切れず、数がどこまでも続きます。
四捨五入する位に注意して、計算をしましょう。
解説
今回の問題の答えは「14.3」です。
どのように考えるのか、順に解説をしていきます。
まずは、通常の割り算を行いましょう。
100÷7=14.2857・・・
今回の割り算は、割り切れないので、どこまでも数が続きます。問題の指示の通り、四捨五入しましょう。
ここで注意が必要なのが、「どの位を四捨五入するのか」という点です。
「10分の1の位までの概数」ということなので、四捨五入するのは「100分の1の位」です。
14.28の8を四捨五入(8は5以上なので繰り上がる)するので、答えは「14.3」となります。
よくある間違い
よくある間違いは、「10分の1の位で」四捨五入をしてしまうことです。
以下の2つの文章は、とても似ていますが、まったく意味が異なります。
(1)四捨五入をして、10分の1の位までの概数で表す
(2)10分の1の位で四捨五入して、概数で表す
「10分の1の位までの概数」ということは、四捨五入した後の答えに「10分の1の位」が残っていなければなりません。つまり、もう一つ下の位である「100分の1の位で四捨五入」ということになります。
一方で、「10分の1の位で四捨五入」は言葉のとおり、10分の1の位を四捨五入します。
どこで四捨五入するかは、どれだけ正確な値が必要かによって異なります。
文章をしっかり読んで、考えるようにしましょう。
まとめ
似たような文章(問題文)でも意味がまったく異なるということがあります。単純な計算能力だけでなく、しっかりと問題の意味を読むとる力も鍛えましょう。
間違えてしまった方は、ぜひ他の問題で復習をしてみてください!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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