本日火葬。
23歳、若く健康なお骨はそれはそれは立派で。
悔しさ、情けなさ、悲しみ、幸せだったと知った喜び、何故?と言う怒り…色々な感情が頭の中をぐるぐるしている。
こたお
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今日は四十九日。
いよいよ納骨。
骨壷を開けて息子の頭を撫でた。
好きだった台湾のお金を入れたからこれからはたくさん台湾に行くといいよ。
母ちゃんもいつか台湾を恨む気持ちがなくなったら行ってみようと思う。
息子が好きだった台湾に。
涙から出るようなことばかり。
今日は息子の貯金額が知らされ…23歳の男の子が簡単に貯められる金額じゃない。
なんで頑張っていたんだろう。
『貯金しなきゃダメだよ』
母ちゃんの言葉、ちゃんと覚えていてくれたんだね。
でもさ、こんな決意するなら使ってからでもよかったじゃん!
息子に伝えたい。
あんたさ、結婚してないし子供いないからわかんないだろうけど。
自分の子供が死ぬって事ほど辛いことは人生にはないんだよ。
あんたが死んだ理由、23年しか生きてないから知らなかったんだろうけど今の母ちゃんの苦しみの数千分の一くらいよ?
母ちゃん、死んでも良くない?
みんな遺品の処分ってどうしているのだろう。
ダンボール16箱だったかな…大きいダンボール。
全ての物を息子が触りったと思うと愛おしくて処分できない。
書いた字、着た服、ホッチキスの針で作ったキューブですら。
こんなの取っておいたってしょうがないって物も捨てることができない。
やっと明日はなんの予定もない休み。
長男が亡くなって1か月。
ずっと休みの日も何かしら用事があった。
受験生の次男の学校説明会や文化祭見学。
平日に取った休みは長男の後処理。
明日は何もない。
飲んで泣いてもいい。
目が腫れてたって朝起きれなくたっていい。
お金払ったら返してくれないかな…
23歳。
あなたの過分に残したお金、全部返すから帰ってこない?
母ちゃん、お金なんかいらないんだよ。
あんたが生きていてくれれば金なんかいらない。
ねぇ?この金、どうすんの?
母ちゃんの人生設計にこんな金入ってないんだよ。
いらないから帰っておいで。
死んでしまおうかな…
そう考えた時必ず残された人を想う。
私が死んだら…あぁ、死ぬことはできない。
長男はそうは考えなかったのだろうか?
わかってる、きっと考える事もできないくらい辛かったんだよね。
苦しい。
何をしていても長男が頭から離れない。
なんでいないの?どうして死んだの?帰っておいで。
49日には納骨の予定だ。
家で1人になる時間がないからしっかりとお骨とも向き合っていない。
納骨してしまっていいのかな?
手元に少し残したほうがいいのか?
バランス良くとか野菜も食べてとか色々考えながら毎日食事を作って食べさせたところで23歳で亡くなってしまう。
毎日コンビニ弁当だって外食だって生きる子は生きる。
もうご飯作らなくていいかな…
葬儀を無事に終えた。
職場の方のみ参列していただいた。今回のことは仕事に原因があるのだろうけれど同期の子がたくさん来てくれて話を聞かせてくれ、アルバムを、手紙をくれて救われた。
充実して謳歌して幸せだったね。
同期の皆さんに心から感謝。
一緒にいってあげたいけれどまだ2人がいるからいけないよ。
なんで置いていったの?
みんな味方なのに。
頼り方、甘え方を教えてあげられなくてごめんなさい。
1人でいかせてごめんなさい。
時間はかかるけど必ず会いに行くからそれまでは弟2人を守ってあげてね。
息子のスマホに通知が届く。
パスワードわからないから何もできないけど…
23歳の男の子、親に見られたいわけないよね。
わかっているけれど何とかして息子の写真に収めた景色だけでも見たいと思ってしまう。
唯一、息子の死を知らせた息子と同級生のママ友から食事に行った店で同級生が働いていたという知らせ。
『今はまだ知らせる気にはなれない』と伝えた私に『ダメ?』と…。
息子の死に方を恥じている訳ではない。
あんなにメンタル強い息子が死ぬくらいのこと、他の子だって死んでるわ。
会いたいよ。
声が聞きたい。
触りたい。
この喪失感からは一生逃れることはできない。
死ぬ自分を想像する。
死んでいいかな?って思う。
死んだら困る人、まだいるんだよなぁ…と思う。
結局、今はまだ死ねない。
死にたいのに。
ねぇ、長男。
母ちゃんはもう2度と心の底から笑うことはないのかな?
長男がこうなって…母ちゃん死ぬ時『いい人生だった』とは言えないね。
これから先は守ってあげられなかった事を後悔する人生だね。
それでも長男に出会えて一緒に過ごした幸せだった時間は宝物だよ。
朝が来た。
今朝も変わらず長男は仏壇の中で優しい微笑みを浮かべている。
横には就職したての制服を着た凛々しく誇らしげな表情の長男。
もう写真でしか会えない。
声を聞く事もできない。
現実が私を叩く。
息子の写真を見るのが辛い。
毎日遺影は見ているけれど元気で楽しくやっていた頃の写真を見ると『なんで?どうして?』となって涙が止まらなくなる。
笑っている写真を見たいのに…
楽しそうにしている顔を見たいのに…
誰にも気兼ねせずに1人で写真を見て泣ける時間が欲しい。
友達が心配して晩御飯持ってきてくれた。
その友達はあなたの子供の頃からのママ友。
そう、私はあなたから本当に色々なものをもらった。
幸せ、喜び、そしてこうして助けてくれる友達まで。
ありがとう。
明日が来るのが怖い。
長男の職場に荷物を取りに行く。
ダンボール16箱と聞いている。
息子が暮らした寮の部屋、当日入らせてもらったけれどもう入らせてもらえないだろう。
明日は息子の全てを私の元に引き取るんだ。
これで息子はようやく家に帰れるのかな?
私は平静でいられるだろうか?
目が覚めて息子の名前を何度も呟く。
やっぱりいないんだ。
起こったことが全て夢ならいいのに…。
帰っておいで。
待ってるんだよ。
大好きなんだよ。
必要なんだよ。
まだまだ一緒にしたい事、伝えたい事があるんだよ。
四十九日の法要を無事に終えた。
19年ぶりにお墓の納骨室が開き私の父が待つお墓へ息子が入った。
じいちゃん、あんなに小さかった長男がじいちゃんと同じ職業に就いたよ。
志半ばではあるけれど。
ちょっと急ぎすぎちゃったみたいね。
最後はみんな死ぬんだもん。
死ぬ為に生きてるんだからどう死のうといつ死のうと自由だよ。
生まれた時から最後の目標は死ぬ事。
死ぬ為に生きている。今、私が生きているのも死ぬ為。
病んでるのかな。
少なくとも…長男は人を傷つけることはなかったはず。
優しくて穏やかで面倒臭がり屋で人に合わせるのが苦手でだったら1人で行動したほうが楽という考えで。
人は人。自分は自分。
流されることなく人を巻き込むことなく。
本当に親の私が見て素晴らしく出来た子だった。
昼休み。
毎日車で息子を想う。
でもできるだけ写真は見ない。
見たいけど苦しくなるから。
通勤の車の中で息子の名前を叫ぶ。
「ごめんね』『なんで』『バカ』『帰っておいで』思いつく事を全部叫ぶ往復20分。
記憶、全部無くしてしまいたいなぁ。
全部全部忘れちゃえば悲しくないんだもん。
私は子供なんて1人もいなかった。
だから失う子供もいない。
無理だね。
忘れたくない。
息子と過ごした大切な日々、忘れたくない。
母ちゃんね、これから少しずつ長男の言った場所行くよ。
台湾は無理かな。
辛すぎて。
でも、国内はチビ達連れたりしながら行こうと思う。
あなたが見た景色を母ちゃんも目に焼き付ける。
愛してるよ。
どんなに苦しくても悲しくてもやらなきゃいけない作業はあるし次男は高校受験だし三男はまだ小学生。
受験生の学校説明会などで予定が埋まるのがありがたい。
前を向くよ、母ちゃんは。
同じ境遇の人と会ってみたい…
自死遺族の会とかなのかな…。
どう毎日を生きているのか、亡くなった子供に対してどんな感情を持っているのか。
私の持っている息子への感情。
同じ想いを抱えている人と話がしたい。
長男、母ちゃんは頑張るよ。
あんたの弟たちをちゃんと幸せにする。
だってあんたも幸せになったもんね。
母ちゃん、あんたも幸せにしたもん。
そりゃ、最後の選択はダメな子だったけどちゃんと幸せな時間が直前まではあったよね?
息子の荷物が大量。
息子が頑張って揃えたものだと思うとどれも愛おしく処分するのは忍びない。
でも流石に大きなダンボール16個分を保管する場所もない。
少しずつ片付けていこう。
衣類は中学生の弟が着ると言ってくれた。
仕事を辞めるか悩む。
全くやる気が出ない。
行けばやるけれど。
働く喜びがない。
生きる喜びのない今の私に働く喜びなんて持てるわけもなく…
ただ生かされているだけ。
仕事辞めたらどうなるかな…
朝から飲んで廃人みたいになるのかな?
それとも毎日息子のお墓に行くのかな?
辞めない方がいいんだろうな。
他者との関わりは大切だもん。
わかっているけど…行きたくない。
他者と関わっている場合じゃないのよ。
1人になりたい。
久しぶりに息子のiPhoneの電源を入れた。
色々な通知が相変わらず来ている。
パスコードがわからず見ることはできない。
契約は承継したけれど使うことのできないiPhone。
これからどうしようか…
苦しくて苦しくて仕方ない。
いない事が苦しいのか…こんなことになってしまうくらい苦しかった息子を想像するのが苦しいのか…
わからない。
ただ、息子の苦しみ、悔しさを思うとかわいそうでたまらない。
毎日毎日、『かわいそう、かわいそうに』と呟く。
今日はダメな日だった。
ずっと死にたい以外考えられず。
息子に会いたい。
書類や手続き関係を終わらせたらもういいかな。
母ちゃん、あんたのいない世界にはいられないよ。
苦しすぎて無理だよ。
息子の遺書に来世について書いてあった。
宛てたのは家族ではなく職場の方に。
来世がもしもあるのなら私は息子の子供になりたい。
次は息子のお母さんじゃなく息子の子供になりたい。
そして私は死なずに息子を看取り、幸せな人生だったと言わせたい。
今日も洗濯。
ようやくゴールが見えてきた。
ダウンのポケットから今年の元旦に末っ子をスカイツリーに連れて行ってくれた時のチケットが出てきた。
やるせない…
ただ生きているだけで良かったのにな。
家族の太陽だったのに。
会いたい。
わかってなかったと思うけど…母ちゃん、こんなにダメになっちゃうくらい大好きなんだよ。
声が聞きたい。
酒飲んでるよ?
そのうち死ぬよ。
死ぬ病気になるの、待ってるよ。これがあんたの望んだこと?
納骨したからなのかな…
喪失感がすごくて辛い。
頭では理解しているのにやっぱり長男が死んだことが受け入れられない。
長男が生まれてから今まで…ここまで長男のことばかりを考えていた時があっただろうか…
一日中、仕事していてもずっと長男のことばかりが頭に浮かんでくる。
疲れたな…
本当に疲れた。
こんなに苦しくて悲しいことが起こってきっとこれから先の人生でこれ以上はないんだから生きるの楽になるのかな?
なるわけないよなぁ。
今感じている苦しみ、悲しみは解消されることなく生きている限り続くんだから。
お〜い!息子!
お酒を飲んだらいけない母ちゃんが酒飲んでるぞ!
飲んだら死ぬと言われている母ちゃんが酒飲んでるぞ!
お前がアホな選択するから!
仕方ないから休みの前だけは飲むぞ!
知らんよ、母ちゃんは。
苦手な朝。
まずは長男がいないこの世界が普通に回っていると思い知らされて。
あぁ、やっぱりいないんだ…となる。
毎朝毎朝同じ作業を繰り返す。
早く迎えにこないかなぁ。
母ちゃん、いつでもOKよ!
あんたと一緒にいられるなら。
喪失感ってのはすごいね…
それでも生きなきゃ。
生きている子たちを幸せにしなきゃ。
私はいいお母さんではなかった。
きっと長男にとっては毒親だっただろう。
家を出て時々しか連絡なかったけれど充実して幸せな日々を送っていたと知り、本当に嬉しい。
息子のお仏壇のセッティングが終了。
家に息子の居場所ができた。
一日が終わると息子に会える日が一日近づいたと気づいたら少し気持ちが楽になった。
まだまだフラッシュバックはあるけれど…。
朝さ、スマホにある長男の写真見たらやっぱり涙出ちゃった。
笑顔で職場の仲間とキラキラ輝いている写真を見ると長男は楽しくて幸せだったんだと思うと同時にそんな長男に耐え難い苦しみ、悔しい出来事が起こったんだという事実が同時に込み上げてくる。
我が子の苦しみを、悔しさを考えると胸が痛い。