東大赤門前にある「浜野顕微鏡」は、研究者に信頼される顕微鏡専門店。基本は学校や研究所が相手だが、個人客にも丁寧に対応してくれる。「ただし、1万円くらいで買えるものは置いていません。あまり見えないので。うちの顕微鏡をのぞいて『こんなに見えるの?』と驚かれる方は多いですよ」
社長の浜野一郎さん(77)は実父から引き継いで52年。ほかでは修理できないと頼みにされる技術力の高さと、江戸時代後期の和製顕微鏡をはじめとする貴重な顕微鏡コレクションでも知られている。博物館や出版社に貸し出すこともたびたび。所蔵数は1000台を超え、自宅が倉庫になってしまい、店の上階に引っ越してきたくらいだ。
現在、顕微鏡を取り巻く状況は厳しい。理科の授業でも使う機会が減ったり、中国製の台頭で国産顕微鏡の競争力が弱まり技術者が流出していたりする。浜野さんは先行きを憂いながらも、国内での普及に力を注ぐ。
「海外では個人所有される方も結構いるので、日本で普及しないのは不思議がられるほどですが…」と模索する日々だ。
欧州のブランドも扱っているが、売れ筋商品は国産トッ...
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