福岡市のNPO法人 給付金1000万円余不正受給で行政処分

福岡市で、障害のある子どもを放課後などに預かる2つの施設を運営するNPO法人が、給付金1000万円余りを不正に受け取っていたなどとして、市は、指定の取り消しや新規利用者の受け入れを停止させる行政処分を行いました。
行政処分を受けたのは、福岡市で放課後等デイサービスの2つの施設を運営するNPO法人「noie」です。
福岡市によりますと、このうち中央区にある施設「六本松のいえ」では、記録を改ざんして利用者の数を水増しした書類を提出し、サービスを提供していない子どもへの給付金を不正に受給していたということです。
また、南区の「高宮のいえ」でも、実際より多くの職員が常勤で働いているように偽った書類を提出し、不正に給付金を得ていたということです。
外部からの通報をもとに市が監査を実施して明らかになり、不正受給は去年4月からことし1月にかけて、あわせて1050万円余りに上るということです。
市は、中央区の施設の事業所としての指定を来年1月末で取り消すとともに、南区の施設については、12月1日から3か月間、新規の利用者の受け入れを停止させる処分を行いました。
このほか不正受給した金額に、それぞれ40%上乗せして返還を求めています。
指定が取り消される施設を利用している29人の子どもについては、この団体に対し、ほかの施設への引き継ぎを行うよう求めていくということです。

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