本文へ移動

なぜ貴重な「シガゾウ」の化石が小学校に? 背景を探ると意外な経緯が…

2024年12月12日 05時05分 (12月12日 16時15分更新)
 はるか昔、湖国にはゾウがいた-。その証拠となる化石の一つが約150年前に見つかり、現在も大津市の真野小学校で保管されている。貴重な化石が一体、どのようにして真野小にたどり着いたのか。その背景を探った。(加藤涼太郎)

実物のシガゾウの化石を手に取る橋本校長=大津市真野小で

 真野小を訪ねると、橋本知典校長が「佐川産旧象化石」と書かれた木箱を見せてくれた。中に入っている40センチ×15センチほどのごつごつした石を取り出すと、ずっしりと重みが伝わってきた。表面には楕円(だえん)状の歯のような形がはっきりと見て取れる。これが古くから学校に受け継がれている「シガゾウ」の化石だという。
 複製を展示している県立琵琶湖博物館によると、化石は臼歯がついた左下あごで、約70万年前の地層から見つかった。滋賀郡志賀町小野(現在の大津市小野)で最初に化石が出たことからシガゾウと名付けられ、「ムカシマンモス」「トロゴンテリィゾウ」と呼ばれることもあるという。
 同類のゾウの化石は全国的に見られ、市内に分布する古琵琶湖層群の堅田層からも複数の化石が出ている。ただ、丈夫な歯だけでなく、あごまで残っているものは珍しく、陸上の哺乳類の化石に詳しい半田直人学芸員は「あごがついていることで、体の大きさや特徴が分かる可能性を秘めている」とみる。
 化石の発見は明治時代までさかのぼる。1875年、佐川村(現在の大津市真野佐川町)で山崩れがあった際、...

この記事は会員限定です。
紙の新聞の定期購読者の方は、無料で会員登録できます。

中日プラスに登録すると
中日新聞電子版が利用できる
会員向け記事が読み放題
各種メールマガジンで最新情報をお届け

※紙の新聞とは、中日新聞朝刊・北陸中日新聞朝刊・日刊県民福井です。

よくある質問はこちら

関連キーワード

おすすめ情報

滋賀の新着

記事一覧