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JAKENインタビュー『広島のひとたちにも夢見れるんだぞっていうのを見せたくて』
レッドブルがキュレートするマイクリレー《Red Bull RASEN》EP27 参加ラッパーたちのプロファイル ④
Written by namahoge
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—今回のマイクリレーを振り返ってみていかがでしたか?
RASENはずっと観てきてて、自分も出たいなと思ってるコンテンツのひとつだったんで、出れてうれしいっていうのが率直な感想です。撮影に向けてスタジオも入って、自分のスタイルがわかりやすいようなリリックを練って作ってきて。ドリルビートは1曲しかリリースしてないんですけど、それでもラップできるんだぞってのを見せたくて。
18stop、MIKADOとは3人で曲やったことあるし、今日はじめて会ったLisaさんも個人的に好きな曲があるんで、スタイルの違う4人でいい感じの化学反応を起こせたかなと思います。
Red Bull RASEN EP27
Red Bull RASEN EP27© Suguru Saito
自分が気に入っているラインは……ところどころ下ネタ混ぜたりしながらおもしろいこと言ってるんですけど、でもいちばんは〈広島生まれのSeaside Boy/いま住んでる高級ないいマンション〉ってところ。ワンラインで地元から成り上がった感じも伝わったんじゃないかなと。広島のひとたちにも夢見れるんだぞっていうのを見せたくて、どの曲でも“広島”とか“Seaside”って言うようにしてますね。
Red Bull RASEN EP27
Red Bull RASEN EP27© Suguru Saito
—ラップをはじめたきっかけを教えてください。
中2の時に『高校生ラップ選手権』で知ったBADHOPさんの“Life Style”を聴いて、カッコいいなと思ったのが最初です。けど、そこからすぐはじめたわけじゃなくて、友達と集まったときにフリースタイルみたいなことをする程度で、楽曲制作を本気ではじめたのは本当にここ1年の話。全然やるっていうほどやれてなくて。そしたら、お世話してくれてた先輩が“このままだったらどうしようもないぞ、ヤバいぞ”って話をしてくれたんです。そのころは親ともいい関係じゃなかったってこともあって、“もう真面目にやらんとオレ、なにもなくなるぞ”と思って。そこからちゃんとやりはじめました。
JAKEN
JAKEN© Suguru Saito
—これまで発表した楽曲で自身の代表曲を挙げるなら?
ターニングポイントになったのが03-Performanceから出てる“Seaside Flow”。あの曲は、自分にとって反省文みたいな感じで(笑)。これまでの反省文であり、これからこうしていくぞっていう意思表明でもある。
それと最新曲の“PRIDE”も自分のなかの全部を詰め込んだっていうか、ぼくの音楽に対する思いだったり、人生変えられるんだぞっていう表明だったり、そういうの全部をスピットしたくて作りました。リリックで〈毎日5時間スタジオ/嘘じゃねえよ必死で〉って書いてますけど、家でフロウや歌詞作ったりする時間もあるし、本当はもっとやってますね。もう明日起きる理由が“ラップする”なんで……ほんまにカッコつけとかじゃなくて、普通にやりたくて。好きです、ラップが。
Red Bull RASEN EP27
Red Bull RASEN EP27© Suguru Saito
—自身のラップスタイルの特徴はどんなところですか?
フロウの抑揚をつけながらメロディアスな感じで、ちょっと耳に残る声、とかなんすかね。で、やっぱりクスッとなるような下ネタ。“ここまで言う?”っていう。抜くとこは抜いて……こんな感じなんすけど、普段はけっこうチョケるキャラっす。でも、やっぱり決めるとこは決めたい。
いろんな過去があったけど自分は不良でもないし、ギャングスタラップじゃないし、中途半端なんですよ。中途半端なのがいちばんどうしようもないなっていう思いもあるんすけど、それでも大丈夫だよっていう。自分とおなじ状況のひとが聴いたら励まされるように頑張ってます。結局、ぼくらってどこまで売れても芸能人みたいな有名人ではないと思うんですよ。みんな距離が近いというか、DMで相談とか来たら返事しますし。だから、大きい存在にはもちろんなりたいけど、近い存在でありたいって思います。
Red Bull RASEN EP27
Red Bull RASEN EP27© Suguru Saito
—影響を受けた人物は?
MC TYSONさんの楽曲はすごい聴いたし、影響受けてます。それに韻踏合組合のHIDADDYさんは大阪にいたころに生活面でもお世話になりました。YZERRさんは中学のころから純粋にリスナーとして好きで、だんだん自分がプレイヤーになっていくにつれて憧れも大きくなって。やっぱりYZERRさんを聴いていると、問題解決の矢印をいつも自分に向けてる姿勢を感じるんで。問題があったら環境のせいにしたくなるけど、やっぱり自分に矢印を向けるしか成長する方法はないってすごく思えて。そうやって分析して、自分の行動とか楽曲制作の考え方の部分に反映させてるんだと思います。
—今後の予定と将来の展望について教えてください。
今回のRASENの動画が出るまでに“PRIDE”のMVが出て、03-Performanceから“Seaside Flow 2”が出ます。で、6月中にアルバムが出るんですけど、そこから要所要所ツアー回って、ライブでも成長した姿を見せたいです。一時のファンじゃなくてしっかりアーティストとして応援してくれるリスナーを作っていきたい。
最終的な目標は武道館ですけど、その前にワンマンもしっかりやりたいっす。いまって、ラッパーって言ったら“おおっ”ってなる職業になってきてるとは思うんですけど、それって都会に限られると思うんですよ。かたや、ぼくらんとこみたいな田舎に来てしまうと、ほんとに鼻で笑われることがある。それが悔しかったんで、広島の子が“オレ、ラッパーになりたい”って言っても笑われないようにしたくて。それは自分にとっても大事なことで、ヒップホップ自体が発展しないと自分たちの成功も絶対ない。だから広島にスタジオも作って……まだ若い子らが使えるようなものではないんすけど。一歩一歩、自分にできることをやってきたいなと思ってます。
 
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