“紀州のドン・ファン”殺害事件 元妻に無罪判決 和歌山地裁

和歌山県の資産家で“紀州のドン・ファン”と呼ばれた会社社長に覚醒剤を摂取させて殺害したとして殺人などの罪に問われた28歳の元妻に、和歌山地方裁判所は無罪を言い渡しました。

無罪判決を受けたのは、元妻の須藤早貴さん(28)です。

2018年5月、和歌山県田辺市の会社社長、野崎幸助さん(当時77)が自宅で急性覚醒剤中毒で死亡したことをめぐり、覚醒剤を摂取させて殺害したとして、殺人などの罪に問われました。

ことし9月から始まった裁判では、野崎さんが殺害されたのかどうかと、殺害された場合、被告が犯人といえるかが争点となりました。

検察が「遺産を得るために殺害する動機があり、覚醒剤を摂取させることができたのは被告だけだ」として無期懲役を求刑したのに対し、被告は「社長を殺していないし、覚醒剤を摂取させていません」などと無罪を主張していました。

判決の言い渡しは午後1時40分から始まり、和歌山地方裁判所の福島恵子裁判長は無罪を言い渡しました。

傍聴券 倍率は約6.3倍

和歌山地方裁判所では、午前中に傍聴券の抽せんが行われ、傍聴を希望する人が長い列をつくりました。

裁判所によりますと、48席の傍聴席に対して傍聴を希望した人は301人で、倍率はおよそ6.3倍でした。

傍聴希望の人たちは

傍聴希望者の列に並んだ和歌山市の50代の男性は「被告の発言と検察側の主張、どちらが認められるのか、裁判所の判断を慎重に見ていきたい」と話していました。

また、和歌山県湯浅町から来た30代の女性は「状況証拠だけだと報道されているので、それで有罪と判断できるのか関心があります。裁判官や裁判員には先入観のない判断をしてほしいと思います」と話していました。

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