内部調査はことし7月までに職員などへの聞き取りといったかたちで行われ、斎藤知事のパワハラの疑いについては、一部で強く叱責されたと認識する職員が確認できたものの、「パワハラと認められる事案があったとの確証までは得られなかった」などとしています。
一方で、県は「パワハラがなかったと断定するものではない」としています。
また、斎藤知事が贈答品を受け取った疑いについては、これまで慣例で判断されてきたこともあり、知事が意図しない贈答品の受け取りにつながったケースが確認されたなどとしています。
その上で、信頼確保に向けた是正措置をとりまとめ、公表しました。
それによりますと、12月16日から外部の通報窓口を弁護士事務所に設置し、必要に応じて外部調査を行うほか、知事や副知事、それに幹部職員に対してハラスメントの防止などに向けた研修を実施するとしています。
物品の受け取りについては、内部の規則で規制されていなかった食べ物や企業からの無料の記念品など、利害関係者からの受け取りを知事を含め、原則、禁止するとしたガイドラインを策定しました。
“パワハラ確証は得られず” 兵庫県が調査結果と是正措置 公表
兵庫県の元幹部が斎藤知事のパワハラの疑いなどを公益通報したことをめぐり、県は、11日内部調査の結果を公表し、「パワハラがあったとの確証までは得られなかった」などと明らかにしました。
その上で、来週から外部の通報窓口を設けるなどの是正措置を公表しました。
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内部調査 どのように実施?詳しい結果は?
兵庫県の元幹部の公益通報を受けた内部調査は、ことし4月4日の通報のあと、7月末までに県の財務部が関係部署の職員や企業に聞き取りなどをするかたちで行われました。
その結果、斎藤知事のパワハラの疑いについては、一部で強く叱責されたと認識する職員が確認できたものの、「パワハラを受けた」と認識する職員は確認できなかったとしています。
叱責された職員の周囲でも、知事の具体的な言動を把握する職員は確認できなかったとして、「今回の調査ではパワハラと認められる事案があったとの確証までは得られなかった」としています。
一方、県は「パワハラがなかったと断定するものではない」としています。
また、贈答品を受け取った疑いについては、これまでは慣例で受け取りが判断されてきたこともあり、知事が意図しない贈答品の受け取りにつながったケースが確認されたほか、物品を借りた際にも、貸与期間を定めた書類などがなく、贈与と誤解を受けたケースが確認されたとしています。
県の元幹部は、パワハラや贈答品の受け取りの疑い以外にも複数の項目を県に公益通報したとしていましたが、県はほかの項目については通報があったかどうかを含めて明らかにしていません。
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是正措置の内容を詳しく
県が是正措置として公表したのは
▽公益通報の外部窓口の設置
▽物品の受け取りに関するルールの明確化
▽組織マネージメントやハラスメントの防止などに向けた特別研修の実施
の3つです。
【公益通報の外部窓口】
公益通報制度については、職員が通報しやすい体制を整えるため、外部の通報窓口を弁護士事務所に設置し、12月16日から運用を始めるとしています。
通報は匿名・実名を問わずにメールで受け付け、通報者の名前は伏せられた状態で県の担当部署が調査にあたります。
必要に応じて、弁護士などによる調査も実施するとしています。
【物品受け取りのルール明確化】
物品の受け取りについては、内部の規則で規制されていなかった食べ物や企業からの無料の記念品などについて、ガイドラインを策定しました。
この中では、県の補助金を交付されている事業者など8つの対象を利害関係者と位置づけ、知事や副知事のほか、一般の職員も食べ物などを受け取ることを原則、禁止します。
職員や所属部署が判断できない場合は、各部の総務課長などが相談を受け付け、相談内容や判断結果を記録して全庁で共有するとしています。
一方、物品を無償で借りる場合は、先方から使用目的や期間などを記した書類を提出してもらうことなどを規則に盛り込みました。
【知事や副知事など幹部対象に特別研修】
組織マネージメントやハラスメントの防止などに向けた特別研修については、知事や副知事などの幹部を対象に、今年度中に実施する方針です。
専門の講師を招き、自由に意見交換ができる職場づくりや、ハラスメントの基礎知識などを学ぶことを想定しているとしています。
斎藤知事「強い口調 不快に思った職員がいたら申し訳ない」
11日公表された県の内部調査結果では、「パワハラがあったとの確証までは得られなかった」とする一方、一部で強く叱責されたと認識する職員がいたと指摘しています。
これについて、斎藤知事は記者会見で「あくまでも業務上必要な範囲内で、注意したと考えている。強い口調だったので、もし不快に思った職員がいたらその点に関しては申し訳ないと思っている。これから研修を受ける中で、風通しのよい職場にしていくことが大事だ」と述べました。
出張先などでの贈答品の受け取りについては、慣例の中で判断してきたとしたうえで、「県産品のPRや、私自身が知るという意味で受領することはあった。今回ルール化されたので、ルールに沿ってやっていく」と述べました。
その上で、元幹部に対する懲戒処分については「公益通報に対する処分ではない」として、告発文書への一連の対応については問題がなかったとの認識を重ねて示しました。
県議会百条委 12月25日に最後の証人尋問 斎藤知事出席の意向
告発文書をめぐっては、県の内部調査とは別に、県議会の百条委員会と、弁護士による第三者委員会が事実関係の調査を進めています。
このうち百条委員会は12月25日に斎藤知事にも出席を求めて最後の証人尋問を行うことを決めていて、知事は「前回は重要な公務があったので欠席したが、出席要請があればしっかり対応したい」と述べ、出席する意向を示しました。
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