ノーベル平和賞を授賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳代表委員(92)が、10日にノルウェーの首都オスロで行われた授賞式で、日本政府が原爆被害に対する国家賠償を「一貫して拒んでいる」と語ったことが波紋を広げている。
田中さんは授賞式のスピーチで、平成6年に制定された被爆者援護法などに触れながら「何十万という死者に対する補償はまったくなく、日本政府は一貫して国家補償を拒み、放射線被害に限定した対応のみを続けている」と語った。
さらに田中さんは「もう1度繰り返します」と顔をあげ、「原爆で亡くなった死者に対する償いはまったくしていない事実をお知りいただきたい」と強調した。