すまじきものは宮仕え、とはよくいったものだ。できれば、組織に属さず自分の才覚一本で生きていきたい、そう考えるサラリーマンは少なくないだろう。
しかし、世の中、そうは甘くない。起業家として成功したり、専門職で高収入を得たりできる人は限られている。となれば、できるだけ幸福な勤め人生活を送るしかない。そのためにはどうすればいいか。
司馬遼太郎の「ビジネスエリートの新論語」(文春新書)は、古今の書籍から名言や格言を引用し、サラリーマンはどう生きるべきかをわかりやすくつづった一冊だ。1955年、司馬が32歳の時に本名の福田定一の名で刊行された本の復刊になる。高度経済成長初期の時代の空気とともに、司馬の思考の原型のようなものも、かいま見ることができる。
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