【12月9日 AFP】ノーベル平和賞を昨年受賞したイランの女性人権活動家ナルゲス・モハンマディ氏(52)と、ノーベル賞委員会の対話が初めて実現した。ノーベル賞委員会が8日夜、動画を公開した。

モハンマディ氏はイランの首都テヘランのエビン刑務所に収監されているが、骨の手術を受けた後、医療上の理由で今月4日から3週間だけ釈放されている。

モハンマディ氏は動画の中で、平和賞受賞が決まったと分かった時、刑務所の女性棟全体が「女性、生命、自由」というスローガンを叫ぶ声で「沸き立った」と振り返った。

「仲間の受刑者の1人が、男性棟に収監されている夫に電話をすることができた。彼らを通じて、私がノーベル平和賞を受賞したという信じられないニュースを知った」と話した。

モハンマディ氏は、頭髪を覆うスカーフ「ヒジャブ」の着用義務や死刑の廃止を求める活動を問われ、2021年以降、収監されている。

昨年のノーベル賞授賞式では、同氏に代わって出席した双子の子どもがメダルと証書を受け取った。(c)AFP