トラック3台が絡む事故 作業中の男性2人死亡

 10日夕方、さいたま市の国道で、トラック3台が関係する事故があり、現場で作業をしていた男性2人が全身を強く打つなどし、死亡しました。

 10日午後4時過ぎ、さいたま市桜区の国道で中型トラックを運転していた男性から「トラックとガードマンの事故」と110番通報がありました。

 警察によりますと、事故は、停車していたトラック2台に中型トラックが衝突したとみられ、この事故で現場で作業をしていた男性2人が巻き込まれ病院に搬送されましたが死亡が確認されています。

 警察は、中型トラックの運転手の男性を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しましたが、その後釈放しています。

 直前に事故現場を通過した車の運転手によりますと、現場では、トラック2台を使って除草作業をしており、そこに中型トラックが衝突したとみられます。

 警察は、容疑を過失運転致死に切り替えて男性から話しを聞くとともに詳しい事故原因を調べています。

埼玉医大国際医療センター小児心臓移植手術に成功

 去年8月、11歳未満の子どもの心臓移植手術ができる施設として認定された日高市の埼玉医科大学国際医療センターは、ことし5月に初めて実施した11歳未満の子どもの心臓移植手術が成功し、術後の経過も順調であることを発表しました。

 埼玉医科大学国際医療センターは去年8月、国内7か所目となる11歳未満の子どもの心臓移植ができる施設に認定されました。

 ことし5月17日に初の小児心臓移植手術が実施され、8日後の25日に2例目が行われました。

 2人はすでに退院し半年が経ちましたが、術後の経過は順調ということです。

 一方、センターでは現在4人の子どもたちが心臓の移植手術を待っています。

 川口市の三浦鼓太朗くん9歳は、生まれつき心臓に疾患があるため、心臓の移植を希望しおよそ3年半ドナーを待ち続けています。

 三浦くんは、補助用の人工心臓を装着し入院生活を送っていますが、体への負担はとても大きいということです。

 帆足孝也教授は「心臓の提供があってこそ成り立つ医療。その数がどんどん増えることを決して望んでいるわけではないが、届けたいと思う命がもし現れた場合は、確実に橋渡しして、いい形で共存してもらえるよう最善の医療を尽くしたい」と話しています。

朝霞で住宅全焼 1人死亡

 10日午前、朝霞市で木造3階建て住宅が全焼する火事があり、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。

 10日午前11時ごろ、朝霞市膝折町にある木造3階建て住宅から「黒煙が出ている」と、近くに住む女性から119番通報がありました。

 火はおよそ2時間後に消し止められましたが、木造3階建て住宅が全焼し、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。

 警察によりますと、この家は60代の男性が1人で暮らしているとみられ、火事のあと連絡が取れていないということです。

 警察は、見つかった遺体がこの家に住む男性の可能性もあるとみて、身元の確認を進めるとともに出火原因を調べています。

新生児殺害 29歳母親の控訴審初公判

 新生児の遺体を実家に隠したほか、自宅の浴槽で産んだ赤ちゃんを放置して殺害したとして、殺人などの罪に問われた29歳の母親の控訴審の初公判が10日、東京高等裁判所で開かれました。

 川越市大塚の無職 斎藤真悠被告(29)は、2018年から21年に新生児の遺体を春日部市の実家で遺棄し、2021年8月には自宅の浴槽の中で出産した男の赤ちゃんを窒息死させ、遺体を衣装ケースに隠したなどとして殺人と死体遺棄の罪に問われています。

 一審のさいたま地裁の判決では懲役5年6か月が言い渡され、弁護側が控訴していました。

 斎藤被告は10日の被告人質問で「私がだめなせいで大きな罪を犯したことを感じている。出所後は同じことを繰り返さないよう社会福祉施設でトレーニングし、ちゃんとした自分に戻りたい」と述べ情状酌量を求めました。

 一方、検察側は控訴棄却を求め即日結審しました。

 判決は1月14日に言い渡されます。

県職員に冬のボーナス 3年連続前年を上回る

 公務員に10日、冬のボーナスが支給されました。

 県の一般行政職の平均支給額はおよそ80万円で、3年連続で前の年を上回りました。

 県人事課によりますと、支給の対象は教員と警察官を含む6万4千人あまりで、支給総額はおよそ550億5000万円です。

 支給月数は去年10月の県人事委員会の勧告を受けて、去年より0.05か月分多い2.25か月分となりました。

 これにより、一般行政職の平均支給額は80万8389円で、去年より2万4千円ほど多く3年連続で前の年を上回りました。

 一方、大野知事のボーナスは去年より0.05か月増えて、およそ350万円となっています。

連合 全国一斉集中労働相談ホットライン

 労働環境や雇用の悩みに、連合のスタッフが無料で応じる労働相談ホットラインが、10日から全国で一斉に行われています。

 連合は、長時間労働による過労死などをなくそうと全国47の地方連合会が一斉に相談を受けていて、連合埼玉は10日、3人の相談員が対応しました。

 連合埼玉によりますと、人手不足で長時間労働になっていることや、業務量が多く休憩時間がとれていないといった相談が寄せられているということで、内容によってはスタッフが相談者と面会し、問題の解決を目指していきます。

 「連合全国一斉集中労働相談ホットライン」は、11日まで行われます。

さいたま市とコラボ スーパー耐久のクラス優勝報告

 日本三大カーレースの一つスーパー耐久シリーズで、クラス総合優勝を果たしたレーサーがさいたま市役所を訪れ、清水勇人市長に結果を報告しました。

 さいたま市役所を訪れたのは、M&Kレーシングの代表でレーサーの遠藤光博選手です。

 M&Kレーシングは、ことし4月から11月にかけて全国各地のレース場で行われたスーパー耐久シリーズのST・TCRクラスに、チームとして2台の車両をエントリーさせ総合優勝と2位を獲得しました。

 M&Kレーシングは県内に本社を持つチームで、今シーズンはさいたま市とコラボし、出場した2台の車体に来年開村100周年を迎える大宮盆栽村のロゴマークをプリントしてレースを行いました。

 10日の表敬訪問では、遠藤さんがレースで運転した車も展示され、清水市長が実際に乗車しました。

 清水市長は「来年もワンツーフィニッシュできるように頑張ってください」と激励しました。

 これを受け遠藤選手は「来年もしっかり頑張って、盆栽もさらにPRさせていただければと思います」と述べました。

正智深谷高校サッカー部 全国大会での健闘誓う

 12月28日に開幕する第103回全国高校サッカー選手権大会に、埼玉県代表として出場する正智深谷高校の監督と選手らが、テレ玉を訪問し大会での健闘を誓いました。

 テレ玉を訪れたのは、サッカー部の小島時和監督や大和田悠キャプテンら6人です。

 テレ玉の島村克己常務は「県大会優勝おめでとうございます。ベスト8、それより上を目指してもらい埼玉に明るい話題を届けて下さい」と激励しました。

 これを受けて小島時和監督は「県の代表として国立競技場へ行って、優勝旗を持って帰る」と意気込みを伝えました。

 正智深谷高校サッカー部は12月29日、NACK5スタジアム大宮で行われる1回戦で、長崎県代表の長崎総大附属高校と対戦します。

十日市(とおかまち) 

 さいたま市大宮区の氷川神社で師走の風物詩「十日市」が開かれ、熊手などを買い求める人たちで賑わっています。

 「十日市」は氷川神社の神事「大湯祭」に合わせて開かれる酉の市です。

 毎年、本祭の12月10日に行われることからこの名で呼ばれています。

 神社の境内や参道の周辺には「熊手」を中心に「神棚」などの縁起物を販売する露店が立ち並び訪れた人たちは、家内安全や商売繁盛を願い縁起物を選んでいました。

 そして、商談が成立すると威勢のいい手締めが境内に響き渡っていました。

日本被団協 田中さんが授賞式前に会見

 世界に被爆の実情を伝えてきた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会へのノーベル平和賞の授賞式が日本時間の10日、ノルウェーの首都オスロで開かれます。

 授賞式を前に、日本被団協の代表委員で新座市在住の田中熙巳さんが、日本時間の9日夜、現地で記者会見に臨みました。

 授賞式で演説する田中さんは、会見で「核兵器の使用が語られる時代になったのは大変悲しい」と話しました。

 田中さんは平和賞について「何十人、何百人という仲間が亡くなった。亡くなった仲間たちの受賞でもある」と述べました。

 また、田中さんは取り組みを次の世代につないでいくことにも意欲を示し「核兵器も戦争もない世界をつくりたい」と、核廃絶への決意を新たにしました。