【独自】「美人すぎる市議」が3億円詐欺で懲役10年…!吉羽美華が拘置所から「私も騙されていた」と主張し続けた驚きの相手

週刊現代, 伊藤 博敏 プロフィール

「私もやり尽くした感があります」

吉羽は医療法人などへの融資をあっせんする前に、つまり犯行に手を染める前に三浦と会い、WAM理事の名刺をもらい制度の説明を受けている。「融資金の4~5割をバックすれば返済不要になる」という仕組みを吉羽自身も信じ込んだ。

三浦は面談の事実を認め、理事の名刺は渡したが「元」と名乗り、「融資制度の話はしていない」と否定。そこが公判でも争点となった。

吉羽の弁護側は最終弁論で、三浦から北村への〈成功報酬は調達額の10%でいきましょう。マジで〉〈コロナ無利子融資をキッカケに手数料荒稼ぎしましょう〉といったLINEや、三浦が北村に宛てた「WAM」「返済不要」といったメモを示して、三浦の主体的関与を指摘した。

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吉羽は拘置所で公判対策に没頭した。

「10センチぐらいある証拠書類のファイルが50冊ぐらいあります。それを3畳間の狭い部屋に縦に積んで、読み込んでいきました。朝7時起床の夜9時就寝。3度の食事以外は、ひたすら読んで弁護士さん宛のメモ書きを作り、何をやってもらいたいかを発信した。部屋のラジオも切ってもらいました。弁護士の先生方からは『これだけ証拠を出したのは初めて』と言われ、私もやり尽くした感があります」

その結果を踏まえての無罪主張だった。そして控訴断念は現実的選択だった。

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