日本の研究不正減らず、STAP細胞事件後 功焦る研究者
科学不正㊤
科学への信頼を損ねる研究不正が後を絶たない。日本で捏造(ねつぞう)などの悪質な不正が見つかる事例は減らず、増えたとする分析もある。世間を騒がせた2014年の「STAP細胞」騒動から10年が経過した。著名科学誌から「研究不正大国」と批判された汚名を返上できるのか。
産業技術総合研究所は24年7月、42本の論文で捏造や改ざんを認定した亀田直弘上級主任研究員を懲戒解雇したと発表した。
亀田氏は産総研の...
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(更新)- 石原純インペリアルカレッジロンドン 講師別の視点
日本で研究をしていた時は、実験結果が先生が言ったようにいかないと、石原は性格が雑だ、O型だから実験がヘタだと非科学的に怒られました。 日本は成果を出さないと職が不安定だったり、論文を出さないと卒業できない仕組みになっているのが研究者を焦らせます。 海外に出てからは、サイエンスを楽しむことができる余裕が生まれました。仮説と異なる実験結果が出てもそれはサイエンスの範囲だということです。年齢を気にしない文化、お金が割と潤沢であること、さらに成果報告書が緩いということが海外の不正を防ぐ文化です。 日本の研究費は成果報告書を簡素化して、どんな成果がでてもいいと研究者へのプレッシャーを減らすべきです。
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(更新)
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