介護老人保健施設「国立あおやぎ苑」(東京都国立市)では、このほどガンマ波サウンドスピーカー「kikippa(ききっぱ)」で認知症患者のBPSD(周辺症状)が有意に改善したことを確認し、その調査経緯とエビデンスに基づく知見を発表した。
40ヘルツ前後の脳波は記憶や集中力に関係し、加齢などによって弱まることが知られている。「kikippa」はテレビの音声を40ヘルツのガンマ波サウンドに変調するテレビスピーカーで、高齢者の生活の質を改善するためシオノギヘルスケアが開発した。
国立あおやぎ会・中川進常任理事「患者に質の高いケアを」
導入に踏み切った国立あおやぎ会常任理事の中川進氏は、「高齢化が進み認知症患者が増える中、介護現場でも患者のBPSDに対応するための質の高いケアが求められている。当施設ではそのアプローチとして常に新しいものにも目を向けています」と話す。
実際どうだったのか。施設長で脳神経外科や老年医学が専門の武田行広医師=は「kikippa」導入後の様子をこう説明した。
「導入後毎日9時間、6カ月間にわたり認知症患者の検証対象者に聴いてもらいBPSDの変化をDBD―13(認知症行動障害尺度)で評価したところ、〝同じことを何度も聞く〟などの認知症行動が有意に改善しました」