息子を暴行死か 傷害致死疑いの父親の鑑定留置終了

 去年、川口市のアパートで、生後1か月の男の赤ちゃんが暴行され死亡した事件で、さいたま地検は、9日傷害致死の疑いで逮捕・送検された24歳の父親の鑑定留置を終えたことを明らかにしました。

 事件は、草加市八幡町の無職・河野雄大容疑者(24)が、去年9月に住んでいた川口市内のアパートで、生後1か月の長男を暴行して死亡させたとしてことし8月、傷害致死の疑いで逮捕・送検されたものです。

 逮捕当時、河野容疑者は、警察の調べに対し、「暴力など振るっていない」と容疑を否認していました。

 さいたま地検は、ことし9月6日から9日までおよそ3か月間、河野容疑者の刑事責任能力の有無を調べるための鑑定留置を行っていました。

 さいたま地検は結果を踏まえて今後、起訴するかどうかを判断します。

全国高校ラグビー大会に出場 昌平高校 テレ玉訪問

 12月下旬に開催する高校ラグビーの全国大会に、埼玉県代表として出場する昌平高校の監督と選手らがテレ玉を訪問し、大会での健闘を誓いました。

 テレ玉を訪れたのは、ラグビー部の船戸彰監督、白鳥蓮キャププテンと、小山田レオ副キャプテンら5人です。

 テレ玉の島村克己常務は、「県大会優勝おめでとうございます28日に一回戦でその後天理と強豪かと思いますが埼玉県民にぜひ夢を見させてもらえばと思います」と激励しました。

 これを受けて、ラグビー部の船戸彰監督は、「5回目の出場となりますが、まずしっかりと1戦1戦勝ち上がれるように準備したい」と意気込みを伝えました。

 今シーズンの昌平高校ラグビー部は、11月16日に行われた県大会の決勝で熊谷工業を45対12で破り、2年ぶり5度目の花園出場を果たすとともに、7人制を含めて県内主要大会をすべて制覇し県内4冠を達成しました。

 昌平高校ラグビー部は、12月28日、花園ラグビー場で行われる全国大会1回戦で新潟県代表の開志国際と対戦します。

カンボジア拠点の特殊詐欺G 道具調達役の男を逮捕

 カンボジアを拠点に活動していた特殊詐欺グループで新たに「道具調達役」の男が逮捕されました。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、住居・職業不詳の佐々木洋平容疑者(36)です。

 警察によりますと、佐々木容疑者は去年7月、介護施設の職員などを装って、長野県に住む80代の女性にうその電話をかけるなどして現金275万円をだまし取った疑いが持たれています。

 カンボジアを拠点に活動する特殊詐欺グループをめぐっては、これまでに33人の男が逮捕されています。

 警察は被害者の個人情報などが書き込まれたメモを押収していて、証拠隠滅を図る目的で水に溶ける紙が使われていたということです。

 佐々木容疑者は「道具調達役」として、水に溶ける紙を国内で調達し、カンボジアに送っていたとみられています。

 グループによる被害の総額は30億円に上るとみられ、警察が組織の全容解明に向けて捜査しています。

川口市 風営法違反の疑い 中国籍の女2人送検

 川口市の禁止された地域で、性風俗店を営み男性に性的サービスを提供したとして、風営法違反の疑いで中国籍の女2人が逮捕され、9日、さいたま地検に身柄が送られました。

 逮捕・送検されたのは、いずれも中国籍で東京都北区に住む風俗店経営、ルォ ホンメイ容疑者(45)と住居不詳の従業員、ホァン ユエシア容疑者(42)の2人です。

 警察によりますと、12月7日、2人は川口市の禁止された地域で性風俗店を違法に営業し、複数の男性に性的サービスを提供した疑いなどが持たれています。

 ことし10月から12月7日までにおよそ750万円を売り上げたとみられています。

 警察は、捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていません。

県内企業倒産 3か月連続で30件超

 12月の県内企業の倒産件数は32件で、3か月連続で30件を上回ったことが帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 12月、1000万円以上の負債を抱えて倒産した県内企業は、前の年の同じ時期と比べて3件減少し32件でした。

 倒産が30件を超えるのは3か月連続です。負債総額は36億5500万円で、前の年の同じ時期と比べて3200万円増えました。

 業種別では、サービス業が10件で2か月連続で最も多く次いで建設業が8件、製造業が5件でした。

 倒産した主な要因は「販売不振」が27件で全体の8割以上を占めています。

 規模別では、5000万円未満の倒産が16件で前の年の同じ時期に比べ6件減ったものの全体の半数を占め、依然、小規模倒産が大半を占める傾向に大きな変化はありません。

 帝国データバンク大宮支店は、コロナ禍での官民あげての資金繰り支援=ゼロゼロ融資について、「多くの企業が問題なく返済を進めているが、零細企業を中心に返済に不安を感じている企業もある」としています。

 そのうえで「今後もそうした企業の中から倒産となるところがでてくるため、当面、現状程度の倒産件数は続いていく」と指摘しています。

JA埼玉県大会

 農協の組合員などが今後の方針や重点課題を3年に1度、話し合う「JA埼玉県大会」がさいたま市内で開かれ、担い手不足で縮小する農業基盤の対策強化といった取り組み方針が決議されました。  9日の大会には、県内にあるJAの代表者などが参加しました。

 はじめに、JA埼玉県中央会・連合会の坂本富雄会長が、「高齢化や担い手不足により農業基盤の縮小が続き、これからの10年間では担い手の大幅な減少が危惧されている」と指摘しました。

 その上で「持続可能な農業や地域共生社会の実現に向け、協同組合としての役割を発揮していく」とあいさつしました。

 続いて、物価高による事業総利益の減少を受けた「経営基盤の強化」などの実現に向け、一体となって取り組むとする決議案が採択されました。

 また、地域に根ざした協同組合の役割発揮や、JAグループの存在意義や目指す姿を整理し、期待や役割を果たしていくといった大会宣言も採択されました。

さいたま市出身 現代の名工 表敬訪問

 卓越した技能を持つ「現代の名工」に選ばれたさいたま市に住む技能者2人が9日、さいたま市役所を訪れました。

 さいたま市役所を訪れたのは、さいたま市出身の石川忠久さんと井上和夫さんの2人です。

 石川さんは、和菓子店「豆の木」で代表をつとめる和菓子職人で、看板商品である「紫花豆」の製造や、和菓子実技講師として若手技術者を育成しました。

 井上さんは、ふすまなどを製作する表具師で、柱の形に合わせてふすまを早く、正確に削る技術や、長年、技能検定委員や職業訓練校の講師を担うなど、後進の育成に努めました。

 2人は取り組みがそれぞれ評価され、現代の名工に選ばれました。

 清水市長は「これからもご自身の技術を磨かれると同時に2人の技術を後継していただいて次の世代に技能を繋いでいって欲しいと思います」と激励しました。

クリスマス飾りde活動紹介パネル展

 さいたま市では、市民団体の取り組みを多くの人に知ってもらおうと、活動の内容をクリスマスの飾りとともに紹介するパネル展が開かれています。

 パネル展は、さいたま市の市民活動サポートセンターが3年前から夏と冬の年2回、企画しています。

 夏は夏祭り、冬はクリスマスの飾りと併せて紹介していて、今回は、市内で活動する管弦楽団やNPO法人など10団体が参加しました。

 川柳に取り組みながら健康長寿を目指す「浦和白柳会」のブースでは、『トナカイにドローンをさせるサンタさん』など、会員たちが詠んだユニークな作品が並びます。

 また、日本に住む外国人から現地の食文化などを学ぶ「世界料理文化交流会」は、ドイツやイタリアのクリスマスの光景を写真で紹介しています。

 「クリスマス飾りde活動紹介パネル展」は、12月25日まで開かれています。