シリーズ若者vol.8 若者と貧困-若者世代に広がる貧困- 講師:湯浅誠氏
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Zimmyisfakestar
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シリーズ若者vol.8 若者と貧困-若者世代に広がる貧困- 講師:湯浅誠氏 #wakamono http://t.co/Sn01Mznd ツイーとしてもいいよ、ということでした。しばらくTLを使わせていただきます。
2011-12-10 09:59:19[湯浅氏] 日本の貧困層の現状について、貧困支援のインフラはあるのか。生活保護受給者の無気力についてなど、たくさんのご希望があるように思います。 #wakamono
2011-12-10 10:03:13[湯浅氏] 貧困の現状は、2006年度時点で16%でOECD基準です。その基準は非常に複雑ですが、このやり方で加盟国約30カ国で出してみたら、先進国中、アメリカに続いて2位。メキシコ・トルコも高いですが、それを比較に入れるかどうかです #wakamono
2011-12-10 10:04:53[湯浅氏] これは所得ベースであって、資産ベースではありませんので、貧困層の捉え方、定義は、どれだけ「生活苦」を表しているのかをみるのが難しい。見られるのは国際比較と、経年の動きがみられるデータです。貧困率は上がり続けています。 #wakamono
2011-12-10 10:06:10[湯浅氏] 2009年の結果が衝撃的であった。世帯全員の相対的貧困率よりも、子供の貧困率。子供の貧困率は2006年で14% 2009%で16%弱、すごい増加しています。子供の人数にすると23万人増加したことになります。 #wakamono
2011-12-10 10:07:27[湯浅氏] 当然、子供に所得はありませんので、子供がいる世帯から算出しているわけですから、子育て世代の所得が相対的貧困率についているということです。 この時の子どもは17才未満ですから、親御さんは稼働層なわけです。 #wakamono
2011-12-10 10:08:27[湯浅氏] (資料)ユネスコの「子育て世帯の相対的貧困率と失業率」という資料を使って、世界のなかの日本について説明。 #wakamono
2011-12-10 10:09:39[湯浅氏] 資料からわかるのは、働いているのに貧困世帯が多い。つまり、ワーキングプアが多いということです。よくある誤解に、貧困状態のひとは働いていないのではないかということですが、それが最もあてはまらないのが日本であり、世界的に見て最大の特徴です #wakamono
2011-12-10 10:10:50[湯浅氏] しかもこれは子育て世代に限らないということも言えます。(別資料で背説明)。相対的貧困ラインを下回る現役世帯における有業者の数。 #wakamono
2011-12-10 10:11:44[湯浅氏] この資料から読み取れるのが、相対的貧困ラインを下回る現役世帯(世帯主が18-65才の世帯)においても、働いている人がいる世帯の割合が高い。これが日本の特徴です。もうひとつ、 #wakamono
2011-12-10 10:13:44[湯浅氏]現役世帯で2人以上働いているのに相対的貧困にある家庭が4割もいるのです。次に高いアメリカが2割です。なぜか。基本的には、2人以上は「非正規」なのだろうと仮設が立ちます。そこで正規と非正規、男性の働きでやってきたことの課題が見えてきます。 #wakamono
2011-12-10 10:15:10[湯浅氏] 働いているのに貧困である割合が非常に高いというのが、日本の国際的な立ち位置であることは踏まえていただきたい。 #wakamono
2011-12-10 10:15:42[湯浅氏] この問題に関していいますと、政治的になりますが、自公政権末期と現政権は見かけほど離れておらず、かなり連続性があります。(ツイートしていいのか微妙ですのでしばしスルーします) #wakamono
2011-12-10 10:17:24[湯浅氏] 問いのひとつは、現役世帯で働いている層で、働いても十分なフロー、所得が得られないという課題はどうしたらいいのか。その前提としてですが、所得の違いを修正した結果が、相対的貧困です。 #wakamono
2011-12-10 10:18:59[湯浅氏] 所得と再分配はどう効いているんだとなります。(資料:世帯主年齢階層別にみた再分配効果)ざくっとですが、要するに日本の現役層に限っていると、所得再分配効果はアメリカよりもかなり低いということです #wakamono
2011-12-10 10:20:28[湯浅氏]つまり、日本では現役世帯は市場所得でやっていけ、ということです。この仕組みが日本で確率されたのが、私の見解では70年代ということになります。結論めいたことから言いますと #wakamono
2011-12-10 10:21:08[湯浅氏] その70年代の図式から私たちは出られていない。高度経済成長でうs。90年代は失われた20年とか言われて、ただ、こうあるべき、といったイメージは依然として高度経済成長の枠組みは以前70年代にあるというのが私の考えです。 #wakamono
2011-12-10 10:22:08[湯浅氏] 1970年代にできたイメージは何かというと、この資料です。 私は3つの傘といっていますが、学者さんでは、日本型三重構造という方もいるそうです。 正社員の傘、企業の傘、国の傘の庇護のしたで生きていくというシステムが70年代にできました #wakamono
2011-12-10 10:23:26[湯浅氏] 国が企業を広く守り、企業が系列会社や正社員を守る。それはえてして男性。その男性が三番目の傘を作っていて、家族を養う。これが1970年代後半に自覚された構造です。かなり特殊な形であり、問題もありました。 #wakamono
2011-12-10 10:24:31[湯浅氏] まず企業と正社員の関係は相当特殊でした。企業は正社員と日本型で契約をする。平たく言えば、一家全員分の生活費をそのひと(正社員男性)に渡す。考えてみれば不思議なことです。そのひとに周囲の分まで給料を渡すわけですから。 #wakamono
2011-12-10 10:25:29[湯浅氏] その対価として、男性正社員は2,3人分の給料をもらうわけですから、2,3人分働くということです。 #wakamono
2011-12-10 10:26:01[湯浅氏] その結果、家族の関係も特殊になりました。ひとりで家族を支えられない男性は甲斐性なしだとみなされました。妻と子どもの労働が「非正規」となりました。いまでもそうですが、大部分がそうだったのです。家計補助労働とされ賃金は「お小遣い賃金」であった。 #wakamono
2011-12-10 10:27:52[湯浅氏] 一家の大黒柱がいるんだから、あなたたち(妻、子)はこれで暮らそうとか思ってないよね?困らないはずだよね?ということになってしまいました。そうしますと、このひとたちの労働環境はかなり無権利状態になります。 #wakamono
2011-12-10 10:28:32[湯浅氏] 日本の非正規雇用者が不安定なのは90年代に起こったわけではなく、無権利であったのは1970年代からだったので。ただ、問題にならなかった。90年代に問題になったのは、男性の非正規化が進んだから、ということです。 #wakamono
2011-12-10 10:29:14[湯浅氏] ちょっと若者とずれますが、DV問題はこういう構造だと顕在化しません。傘の外に出たら暮らしていけないわけですから、まじめに考えれば考えるほど、子供を連れて妻が逃げることはできないわけです。 #wakamono
2011-12-10 10:30:08大学院進学を真剣に考えているアラサーです。現在は若年者就労支援に関わるキャリア・カウンセラー。関心:キャリア・デザイン、社会科学全般と『実践』。本来のテーマは社会・人文科学的アプローチによるHIV/AIDS Research。しかし、つぶやきは上記とは関係ないのでフォローの際は気を付けてください。リムはご自由に!!
RT @sodateage_kudo [湯浅氏] そういう意味で、一人ひとりの元気とか、やってみようかという気持ちを承認過程をたどって増やしていくプロセスというのは社会的に重要な活動です。ただし、それは厳しいです。高齢化が世界一で進むということは、人世代違うと感覚がまったく違う。 #wakamono
RT @sodateage_kudo [湯浅氏] こういうもんだ、というイメージが全然違うのです。3つの傘の世代だったひとと、私(といっていいのでしょうか)たちの意識とは違う。世代間ギャップが大きい。理解を得られない。若い世代のイメージと上の世代イメージが違い過ぎて、困難な道です #wakamono