長い式を計算するときに大事になるのが「どこから計算するか」を意識することです。誤った順番で計算してしまうと、一つ一つの計算は合っていても、最終的な答えが間違ったものになってしまうからです。
さて、今回の問題、あなたは制限時間内に正しく計算できるでしょうか。
問題
次の計算をしてください。
5+(5−2×2)×5
※制限時間は10秒です。
解答
正解は、「10」です。
正しい答えにたどり着けなかったあなたは、計算順が間違っていたのかもしれませんね。
次の「ポイント」で正しい計算順を確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「()の中→掛け算→足し算・引き算という順で計算ができたかどうか」です。
計算の優先順のルールをまとめると、次のようになります。
1.()の中
2.掛け算、割り算
3.足し算、引き算
※同じ優先順のパートがある場合は、左から先に計算します。
今回の問題では()の中を計算するときにも、上の優先順を守ることが大事なポイントになってきますよ。
では、早速計算していきましょう。
1.まず()の中に注目。
5+(5−2×2)×5
2.()の中には引き算と掛け算があるが、優先順は掛け算の方が高いので、掛け算から計算する。
5+(5−2×2)×5
=5+(5−4)×5
3.()の中の引き算を計算する。
5+(5−4)×5
=5+1×5
4.足し算と掛け算が残るので、優先順が高い掛け算から計算する。
5+1×5
=5+5
5.最後に足し算をする。
5+5
=10
これで正しい答えが出せました。
まとめ
今回の問題はいかがでしたか?
計算の優先順は()の中が一番高いですが、()の中にさらに複数の四則演算が入っている場合もあります。()の中の計算をするときも、掛け算・割り算を優先するという計算順のルールを守るようにしましょう。
引き続き、他の問題にも挑戦してみてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。