賃金未払い 北斗の社会福祉法人に是正勧告 大量退職も調査へ

道内で30あまりの障害者支援施設などを運営する社会福祉法人が、施設のスタッフの賃金を長期間、支払っていなかったなどとして、労働基準監督署から是正勧告を受けたことが関係者への取材で分かりました。一部の施設では、不当な勤務管理を理由にスタッフが大量退職するなどしていて、労働局はハラスメントへの対応も調査することにしています。

是正勧告を受けたのは、北斗市に本部があり、道内で30あまりの障害者支援施設などを運営する社会福祉法人「侑愛会」(ゆうあいかい)です。
関係者によりますと、内部からの通報を受け労働基準監督署が法人を立入調査した結果、障害者支援施設の複数のスタッフに対して少なくとも数か月にわたり、時間外や休日労働の賃金を支払っていなかったことなどが確認されたということです。
労働基準監督署が是正勧告を行ったのに対し、法人側は、賃金の未払いのうち、ことし7月までの3か月分をスタッフに支払い、是正報告書を提出したということです。
さらに、調査の過程では、法人が運営する一部の施設で、スタッフに時間外手当てを申請させないうえ、勤務などの相談の際、スタッフが管理職から「死ね」とか「こいつは母子家庭で生活があるから簡単にはやめられない」と暴言を吐かれるなどの不当な勤務管理を理由に、この施設の3分の1のスタッフがこの春に退職していたことが分かったということです。
労働基準監督署を管轄する北海道労働局もこうした実態を把握していて、ハラスメントへの法人の対応を調査することにしています。
「侑愛会」は代理人の弁護士を通じ、「勤務管理が適正に行われず、手当の支給に漏れがあった事実はおわび致します。適切な労務管理に努めるとともに、職場内のコミュニケーションの改善を図り、働きやすい職場環境づくりに努力してまいります」とコメントしています。

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