新・Xperia 1シリーズ史上最低の駄作Xperia 1 VI
はじめに
Xperia 1 VIはソニーの2024年型フラグシップスマートフォンです。例年通りであれば、5世代目となるXperia 1 VでXperia 1シリーズは終了し、新たな命名規則に変更されると噂でしたが、ついに6世代目が誕生しました。しかし、実態はXperia 1シリーズとは思えぬ平凡で退屈な製品でしたので、今更ながら真面目にレビューします。
簡ケツな結論
結論を述べると、Xperia 1 VIは駄作だと感じました。Xperia 1 IVとは違うベクトルでです。
https://note.com/hage6741/n/naeb6db174880
正直なところ、Xperia 1 Vを手放してまで購入するスマートフォンではありませんでした。
では、なぜそのように結論付けたのかをXperia 1 VIをレビューしながら説明します。
購入
ソニーへの信仰心が天より高く海より深い高貴で美しい私は、当然ソニーストアで購入しました。ちなみに宇宙の中で一番カッコいいソニー信者である私は、予約開始日の5月22日水曜日に予約開始時刻の10時00分から30分遅れて予約しました。しかし、予約開始から30分間は予約が殺到したのかレジが大混雑していて予約ができず、陰茎がイライラしました。
Xperia 1 VI XQ-EC44-2 カーキグリーンを予約しました!!
— ふさふさ (@Hage6741) May 22, 2024
発売日に配達予定 pic.twitter.com/gZhwySZzO6
本当は買う予定では無かった
Xperia 1 Vで大満足していた私はXperia 1 VIを買う予定はありませんでした。Xperia 1 VIではなく2025年のXperia 1 VII(仮称)を待っていたからです。ですので、貯金をする為に買わないはずでした。
では、なぜXperia 1 VIを買ったのか。
それは、「怒られたから」です。
「怒られたから」と言うと二人のクレーマーを悪者扱いしているように感じるかもしれませんが、違います。私がソニー信者であるということを思い出させてくれたのです。私は宇宙の中で一番カッコいいソニー信者なのです。私には買うかめっちゃ買うかの二択しかないのです。
ソニーストア版にあらずんばXperiaにあらず
Xperia 1 VIはソニーストアだけでなく通信キャリアからも販売されていますが、それらは各キャリアがソニーに依頼して製造させたOEMモデルであり、由緒正しき真のXperiaは直販版であるということを覚えてください。
デザイン
Xperia 1 VIはXperia 1 Vとほぼ同じデザインです。縦横比が変更されてずんぐりむっくりしました。長らく21:9のXperia 1シリーズに慣れていた私からすれば、19.5:9のXperia 1 VIはおデブちゃんにしか見えませんでした。
変更点はカメラレンズの周りに窪みが設けられました。Xperia 1 Vではカメラレンズとカメラパンプがフルフラットで、カメラレンズが傷つかないかが不安でしたので、これは有り難いです。
優れた処理能力
Xperia 1 VIは2024年のハイエンドスマートフォンですので、非常に高い処理能力を有しています。スマートフォンの心臓部となるSoCは、QualcommのSnapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform(以下「8 Gen 3」という。)です。DRAMはLPDDR5X規格で12GBまたは16GBを搭載しています。
PUBG MOBILE等の重量級3Dゲームも快適に遊ぶことができ、処理性能に関して不満を感じませんでした。
ただしベンチマークスコアには期待しないでね
Xperia 1 VIはSoCの処理能力に制限をかけているそうなので、8 Gen 3の割にAntutuベンチマークのスコアが低いです。
君国さんの検証によると、Xperia 1 VIのAntutuベンチマーク(V10.2.5)スコアは約155万点で、冷却して約166万点だそう。
「実機あるなら自分でAntutuベンチマーク回せや」とツッコまれそうですが、Antutuベンチマークを回すのが面倒臭いんですよね(言い訳)。
一方で、同じSoCを搭載しZeiss仲間でもあるvivo X100 UltraのAntutuベンチマークスコアを見てみましょう。
ZAKILABOさんの検証によると、vivo X100 UltraのAntutuベンチマーク(V10.2.8)スコアは約209万点です。
8 Gen 3の平均Antutuベンチマークスコアが約200万点だそうなので、Xperia 1 VIは他社より20-25%ほどベンチマークスコアが低くなります。
とはいえAntutuベンチマークスコアが150万点以上もあれば十分です。こんなことを気にするのは、ベンチマークスコアでイキリ散らかしたい中高生ガジェットオタクくらいです。
おちんちんの舞い
< ( ‘ᾥ’ )> フンヌッ!!
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\ γ∩ミ
⊂:: ::⊃))
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おぉ〜〜〜〜〜〜!
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ストレージはUFS 4.0!
前作のXperia 1 Vは当時最新のフラグシップモデルでありながら、ストレージに最新規格のUFS 4.0ではなく一世代古いUFS 3.1を搭載するというあほしねムーブをかましてくれました。おかげで、マクドナルドでハイキング中のJKにGalaxy S23 Ultra(UFS 4.0搭載機)を見せつけられた時には屈服し、靴を舐める羽目になりました。
で、す、が、今回はちゃんとUFS 4.0搭載です。厳密にはUFS 4.0搭載は確定でないものの、ストレージのスコア的にUFS 4.0と見て間違いなさそう。
毎度おなじみ君国さんの計測結果より
ぃやったーぁぁああああ!!!!!!!
ディスプレイ
Xperia 1シリーズといえば唯一無二の21:9シネマワイド4K HDR OLEDディスプレイです。しかし、今作のXperia 1 VIでは19.5:9のFHD+ OLEDディスプレイを搭載しています。おそらくSamsung Display製。
ロマンを犠牲に実用性を向上
2020年にXperia 1を購入してから4年間ずっと4Kディスプレイに慣れていた私からすれば、FHD+は解像度が低くドットが目立って見えました。というか、フラグシップハイエンドスマートフォンにFHD+は論外です。
とはいえ、3日も経てば慣れてしまい、今ではすっかりドットが気になくなりました。4Kディスプレイでは解像度が高いあまり消費電力量が多く、また焼き付き防止の為にディスプレイの最大輝度を上げることができませんでした。ですが、Xperia 1 VIはFHD+の新しいパネルを採用したので電池持ちは改善され、新しい機能である「サンライトビジョン」の効果もあって明るい陽光下でもディスプレイがハッキリと見えます。これは明らかなメリットであり、スマートフォンとしての実用性は間違いなく向上しました。
だけど、やっぱりロマンがない。というのが本音です。
フラグシップモデルならせめてWQHD+は欲しかった。
シリコン系負極材を使用した高エネルギー密度のLi-ionバッテリーを搭載、または全固体電池の量産化によるバッテリー革命が起きれば、再び4Kディスプレイを採用して欲しいですね。同時に4Kコンテンツも増やしていただきたいところ。
バッテリー
5,000mAhのバッテリーを搭載しており、電池持ちはかなり良いです。というか、Xperia史上最高の電池持ちを記録しています。
電池持ちスギィ!
電池かじり虫の4Kディスプレイ廃止と、SoCのパフォーマンスを制限してAntutuベンチマークスコアを犠牲に、電池持ちはとても素晴らしいです。
GSMArenaのバッテリーテストによると17時間27分の電池持ち。
先代のXperia 1 Vと比較してみましょう。
同じバッテリー容量なのに5時間以上も電池持ちが改善されておりますがな。4Kディスプレイがいかに電池持ちに悪影響を与えていたかがよ〜く分かります。
実際に私が使った結果
バッテリー管理アプリケーションのAccuBatteryで、私の個体のバッテリーの使用履歴を確認してみました。私は「いたわり充電」機能で90%までしか充電しないようにしているので、約90%から20%前後(±3%)までの直近の使用履歴5つをまとめました。
バッテリーの約70%を使用してスリープ解除時間の平均は8時間3分です。
大半の人は平日の昼間に学校や仕事がありますから十分な電池持ちです。休日でも電池持ちに不満を感じたことはありませんでした。
ちなみに私の主な用途はSNSの閲覧やLINEのやり取り、ブラウジング(Chrome)、軽めのゲームで、休日にカメラやPUBG MOBILE等を使用します。
同じくAccuBatteryでバッテリー使用量の平均値も見てみました。
カメラ
Xperia 1 VIのカメラで一番進化したポイントは望遠カメラです。望遠レンズのズームレンジがXperia 1 Vの85-125mmから、85-170mmへと伸び、テレマクロにも対応しました。
広角カメラ
Xperia 1 Vで広角カメラのレンズカバーガラスにサファイアガラスが用いられていましたが、Xperia 1 VIでは廃止にされました。IMX557も3代に渡って使い回したソニーらしかぬ素晴らしい判断力です。
Xperia 1 Vはレンズカバーガラスにサファイアガラスを用いたことで、フレアやゴーストが発生しやかったので廃止は大変嬉しいです。サファイアガラスなど名前がカッコいいだけのボケナスガラスです。
イメージセンサーはXperia 1 Vから据え置きのSony Exmor T for mobile IMX888で、有効画素数は48MP、センサーサイズは1/1.35型(有効1/1.43型)です。
Xperia 1 Vとの違いは、12MPの中央部分クロップによる光学2倍ズームと48MP撮影に対応しました。
これは2023年に発売されたXperia 5 Vが望遠カメラを廃止にして、広角カメラ(48MP IMX888)を12MP中央部分クロップで光学2倍ズームに対応したのが始まりです。しかし、なぜか同年発売のフラグシップモデルで同じイメージセンサーを搭載するXperia 1 Vにはアップデート等で配信されませんでした。当時Xperia 1 Vユーザーだった私からすれば納得できず、怒りのあまりチンチンがもげてしまいました。
肝心の写りに関してはXperia 1 Vとほぼ変わりません。
超広角カメラ
Xperia 1 Vから据え置き。ほぼ使わないのでノーコメント。
望遠カメラ
ズームレンジがXperia 1 Vの85-125mmから85-170mmに進化し、2024年モデルのスマートフォンとしては光学7.1倍で最高倍率です。しかし、イメージセンサーがまたもや据え置きのSony Exmor RS for mobile IMX650のクロップで、有効画素数は12MP、センサーサイズは1/3.5型です。
センサーサイズが小さく、先代でも解決していなかった回折ボケによる解像感の低下の問題を放ったらかして、ズームレンジを伸ばしたところで意味がありません。
広角端(85mm)であればまだ使えますが、望遠端に行くにつれて解像感が失われます。これでは光学ズームの意味がありません。有効画素数も12MPなのでデジタルズームは壊滅的です。
まずは、光学ズームレンズの開発よりもセンサーサイズの大判化と回折ボケ対策に尽力するべきです。光学7.1倍のXperia 1 VIよりも、1/1.4型の200MPセンサーを搭載した強豪メーカーのデジタル7.1倍ズームの方が綺麗に写ります。恥ですよね。
作例(広角カメラ)
作例(超広角カメラ)
作例(望遠カメラ)
話にならん。
デジタルズームだとEXIF情報見ても分からんの腹立つ〜。
作例(ボケモード)
作例(テレマクロモード)
カメラアプリケーションがカス
Photography ProやCinematography Pro、Videography Proが統合され、使いやすくなった新カメラアプリケーションに一本化された。が、実際は劣化版Photography Proであり、せっかく使いやすくしたはずなのがかえって使いづらい。
・「写真」モードで連写が使えない
・「テレマクロ」モードがMFのみで撮影するのが難しく、連写やフラッシュも使えない
・動画の圧縮形式がH.264のみ
・動画撮影のアスペクト比変更不可
・Videography ProとCinemtography Proの後継モードなし
など、不満だらけで手抜きのカスアプリケーションです。基本中の基本がなっていません。
詳しくはコチラ。
オーディオ
フルステージステレオスピーカーを搭載しているので音が均等に綺麗に聴こえる。DSEE Ultimate、360 Reality Audio、360 Upmix、Dolby Atmosに対応している。
特にオーディオ面はカメラと異なり毎年着々と進化を続けているので偉い。あまりにもクリアで音質が良いスピーカーなので、豊田真由子の声を再生するとビビってしまう。ちなみに私はハゲではない。
なぜ駄作なのか(結論)
Xperia 1 VIは全体的にバランスが取れており、ロマンよりも実用性を重視したことでスマートフォンとして使いやすい製品に見えます。
しかし、Xperia 1 VIは名前だけがXperia 1シリーズで中身はXperia 1シリーズと別物だと感じました。
別の記事でも書きましたが、Xperia 1シリーズはクリエイティブ活動の入門だと考えています。ユーザーがXperia 1シリーズによってクリエイティビティが覚醒され、創作活動を始め、それをキッカケにαシリーズやVLOGCAMシリーズ、FXシリーズへとステップアップさせている面もあったはず。ですが、今作のXperia 1 VIにはそれがありません。心を動かされなかった。感動しなかった。単なるケータイデンワでしかない。ソニーの強みがほとんど活かされていない。
Xperia 1 VIで実用性は向上したとはいえ改善したのは電池持ちとディスプレイの輝度のみ。新機能のテレマクロは飽きてしまえばほとんど使わない。オマケに細かいところは手抜きで使い勝手が悪い。
Xperiaのビジョンである「好きを極めたい人々に想像を超えたエクスペリエンスを」はどこへ行ったのか。
Photography ProやCinematography Proをはじめとしたクリエイティブ機能やエンタメ機能を維持したまま、Xperiaの課題を克服するというアプローチは取れなかったのか。
どうもソニーは極端にニッチなXperiaか、極端につまらないXperiaのどちらかしか作れないようです。
これほど退屈で平凡で心の琴線に触れないXperia 1シリーズは初めてです。駄作としか言えません。はっきり言うて。


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