列車はねられ死亡の男性、元同僚ら自殺強要か 殺人容疑4人逮捕 仕事で叱責、日常的暴力

男性が列車にはねられて死亡した東武東上線の踏切=今年2月、東京都板橋区(内田優作撮影)
男性が列車にはねられて死亡した東武東上線の踏切=今年2月、東京都板橋区(内田優作撮影)

昨年12月、東京都板橋区の東武線踏切で男性が列車にはねられて死亡する事件があり、警視庁捜査1課は8日、男性に自殺を強要して殺害したとして、殺人と監禁の容疑で男性の元同僚の男4人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

捜査関係者によると、事件は昨年12月3日午前0時10分ごろ発生。東京都板橋区徳丸の東武東上線東武練馬―下赤塚駅間の踏切で、進行してきた列車に区内の男性=当時(56)=がはねられ、その場で死亡が確認された。踏切に遮断器はなく、男性は線路上に立ち止まった状態ではねられたという。

男性は遺書などを残しておらず、その後の捜査で死亡前日の深夜、男性が勤務していた塗装会社の同僚4人に自宅近くで無理やり車に乗せられ、複数の地点を経て自ら線路に入ったことが分かった。男性は会社に10年以上勤務していたが、仕事をめぐって同僚からしばしば厳しく叱責されており、日常的に暴力を振るわれていたという。

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