線路内で自殺したと見せかけて、塗装工事会社の男性従業員を殺害したとして、警視庁捜査1課は8日、殺人と監禁の疑いで、男性の勤務先の「エムエー建装」（東京）の社長佐々木学容疑者（39）と、岩出篤哉容疑者（30）ら従業員の男3人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
（資料写真）
◆監視カメラ映像から…
捜査関係者によると、4人は共謀して昨年12月2～3日、東京都板橋区内で、従業員高野修さん＝当時（56）、板橋区＝をワゴン車に乗せて監禁。自殺に見せかけて殺害しようと考え、板橋区内の東武東上線の踏切に車で連れて行き、踏切内にとどまらせ、12月3日午前0時すぎ、列車と衝突させて死亡させた疑いが持たれている。
警視庁は当初、自殺とみて経緯を調べたが、監視カメラ映像から高野さんが死亡直前、車で踏切近くに連れて来られていたことなどが分かり、事件の疑いがあるとみて捜査していた。
死亡前に接触のあった容疑者らが高野さんに暴行を度々加え、事件当夜には殺意があったと判断した。
◇
高野さんが死亡した現場の踏切＝2023年12月30日、東京都板橋区で（鈴鹿雄大撮影）
◆スマホから暴行データが複数
被害者の高野修さんが勤めていた会社のホームページには、こんな言葉が載っている。...
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